名城大学理工学部 応用化学科 永田研究室
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ブログ「天白で有機化学やってます。」 ブログ「天白で有機化学やってます。」
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自習用動画の作成2020/04/06(月)

新型コロナウイルス (COVID-19) の感染拡大が止まりません。首都圏の医療現場は崩壊寸前と伺っております。みなさん、可能な限り、人と会うのをやめましょう。BBC のこの動画をご覧ください。今、「家にいること」は立派な社会貢献です。その行動が、誰かの命を救うかもしれません。

さて、教育現場では、授業をどうするのか、苦悩しております。本学では今のところ「4/20 授業開始」の予定で準備を進めておりますが、通常通りの対面授業が可能かどうかは不透明で、状況を見ながら検討中です。

担当教員としては、オンライン授業への対応を急いで進めていく必要があります。私は基本的に、事前に配布した資料に基づいて授業を行うスタイルなので、小テストなどの習熟度チェックを手厚くやれば、対応できるかなと思っております。ただ、資料の配布だけではなかなか理解が進まない、という学生さんの悩みも聞いていますので、自習用の動画を作ることも考えていかないといけないな、と感じています。

要は、以前にも書いた「反転授業」「反転授業2」の導入が、いよいよ迫られている、ということです。実は少し前から検討を再開していて、動画作成ソフトをいくつか試してみました。また、「自分の講義を録画する」というのも、地道に続けています。しかし、動画作成ソフトは意外に手間暇がかかりますし、単に講義を録画するだけでは冗長で見るに耐えない動画になってしまいます(「あそこ寝落ちした!」というような時にピンポイントでそこだけ聞き直す、ぐらいが関の山でしょう)。

結局、PowerPoint で作成するのが一番いいんじゃないか、と思っています。普通にスライドを作成して、ナレーションの原稿を作っておきます。

「スライドショーの記録」を実行します。

こういう画面になるので、ナレーションをしゃべりながら、スライドを進めていきます。「指差し」ができないので、アニメーションを使って「今どこをしゃべっているか」がわかるようにしておきます。噛んでしまったら、そこで止めて、同じスライドからやり直すこともできます。

「書き出し…」で、MP4 形式で出力します。できた動画は、YouTube などにアップロードすることができます。

反転授業の一つの課題として、受講生の「回線の太さ」の問題があります。要するに、「ギガが減る」というやつですね。そういう意味では、動画よりも、元の PowerPoint ファイルを配布する方が、容量が少なくて済むかもしれません。(その代わり、パソコンが必須かも……音声付きの PowerPoint ファイルをスマホで再生する手段ってあるんかな??)

なお、これを機会に、Keynote とは決別することにしました。Keynote にも同様の機能があるのですが、音声記録があるかどうかが一目でわからないし、何よりも「スライドごとに録音し直す」ことができないのが致命的です。

PowerPoint の資料作成は慣れているし、ナレーションを入れるだけで自習動画ができるので、これは使えそうだ、という感触を持っています。自習資料の作成に悩んでいる先生方には、ご参考になればと思います。

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