有機化学基礎・有機化学2の成績2021/08/25(水)
前期の成績集計が終わりました。1年生配当の「有機化学基礎」と2年生配当の「有機化学2」の成績分布を公開します。前回はこちら、前々回はこちらです。前回は全面遠隔講義で、条件がいろいろ違いすぎるので、直接比較はできません。
まず、1年生配当の有機化学基礎の成績分布です。(前回までは「有機化学2」を先に示していたので、比較の時には注意してください。)
この講義は3回目ですが、一昨年の合格率は 88% でした。試験のレベルはあまり変わってないので、ついて来れない人が少し増えています。単位を取れなかった人の傾向を調べてみると、「予習・復習」が不十分な人(3段階評価で平均が2未満)は4人で、それほど多くありません。はっきり相関があるのは、小テストの点です。不合格者は全員、小テストの点が6割未満(30点満点で18点未満)でした。理解できていない項目が小テストで明らかになっているのに、それを放置している、という図式です。しっかり振り返って、後期で巻き返してください。
次に、有機化学2の成績分布です。
今回は厳しい結果になりました。といっても、過去3年(昨年度を除く)の合格率が 50%, 46%, 57% と推移してきましたから、平常運転といえば平常運転です。やはり、昨年の全面遠隔講義の評価は、甘すぎたようです。全面遠隔講義に戻ることはあまり考えたくありませんが、今後そういう事態になった場合は、評価方法を考えないといけませんね。
昨年度から新カリキュラムになって、今まで1年で済ませていた有機化学の講義内容を1年半で行うようになっています。多少は新しい内容も入っているのですが、基本的にはより説明を丁寧にする方向でカリキュラムを組んでいます。だから、本当はもう少し合格率が上がらないといけないんだよな。60% は行ってほしいところでした。
有機基礎と同様に、不合格だった人は、だいたい小テストの平均点が6割に達していません。不合格になる人は、小テストを通じた「ふりかえり」をしていないと思われます。小テストの問題は公開していませんから、講義の時の解説をよく聞いておかないといけません。気づいていなかった人もいるようですが、小テストの講評は毎回 WebClass に載せていました。こちらから提供しているリソースを、最大限に活用してもらう必要があります。リソースを自分で見つけるのも、大学生として必要な能力の一つです。