名城大学理工学部 応用化学科 永田研究室
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ブログ「天白で有機化学やってます。」 ブログ「天白で有機化学やってます。」
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就活解禁2018/02/28(水)

明日から2019年卒業生の就職活動が本格化します。とはいっても、すでに選考段階に入っている企業も少なくありません。就職を希望する学生は、情報を集めて、早め早めに動くことが大切です。

応用化学科では、昨年の1期生、今年の2期生とも、就職希望者は全員就職することができました。でも、道のりは平坦ではなかった。内定をいただくのに年明けまでかかった人もいました。本人はこんなに頑張っているのに、一体何が足りないんだろう、と辛い思いで見守っておりました。もちろん本人が一番しんどかったと思うけど。

本学に求人に来られる企業さんに、採用にあたってどういう点を重視するかをお尋ねしたアンケート結果があります(非公開)。「コミュニケーション能力」がダントツの1位、続いて「協調性」「主体性」「チャレンジ精神」が僅差で2〜4位でした。同じアンケートで、名城大生が「優れている」と評価される点も、ほぼこれと重なっていますが、「主体性」「チャレンジ精神」のポイントがやや下がっています。逆に、「足りない」とされている点は、「語学力」や「リーダーシップ」など。名城大卒業生の大まかなイメージとしては、「対人能力」を武器にして社会で活躍している、ということが言えそうです。

ただ、これはあくまでも「平均的な」イメージであって、個人の強みはそれとは別です。就活は平均値ではなくて、あくまでも「個人」と「採用企業」との一対一のマッチングなのです。いくら求人倍率が高いといっても、企業は「今求めている人材に合うかどうか」また「社風に合うかどうか」をシビアに見極めて、人を選ぼうとします。「選んでもらえる」ように中身をつけておくことが大事です。そのためには何をすればいいのか。

就活のための大学のサポートとして、よく話題になるのが、キャリアセンターの活動です。本学のキャリアセンターも非常によくやってくれていまして、「履歴書・エントリーシートの書き方」「模擬面接」などは当然として、学内での企業説明会なども非常に活発です(あまり外からは見えてないと思いますが、在学生に聞いてもらうとわかります)。ただ、このような風潮を見て、「大学は単なる就職予備校に成り下がっているのか」と揶揄する人も少なくありません。

こういう声を撥ね返して、「大卒生」としての実力をアピールするためには、やはり「大学で何をどう学んだか」が重要になってきます。上記のアンケートを見ると、「専門性」や「学業成績」はあまり重視されていませんが、一方「誠実さ」や「責任感」は相当に重視されています。ここは大事なところです。「誠実で責任感のある人」であれば、高い授業料を出してもらって大学に通っている以上、真剣に勉強するのは当然である、と考えますよね。

だから、大学教員として私ができるサポートは、やっぱり「みなさんが自ら学ぶ」のを後押しすることです。時には、なかなか動かないみなさんを引っ張っていかないといけないこともあるかも知れません。さんざん引っ張ったあとで、「どん」と背中を押すと、まあまあよろけながらも走って行けるものなんです。優秀な成績を叩き出している人も、「まだちょっと力が足りないかなあ」と感じている人も、学科の勉強を通して「何か」をつかんでいってもらえればな、と思います。

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