知恵袋をdisる2017/05/29(月)
先日 Twitter でこんなのを見かけて思わず深くうなずいてしまいました。
今は法知識をググって調べようとするとまず出てくるのがヤフー知恵袋で、97%(体感値)の確率でベストアンサーがデタラメ。次に出てくるのはクソみたいな非弁サイトやまとめサイト。唯一まとも寄りなのが弁護士ドットコムのQ&Aだけど、これも調べず先を争って回答する弁護士の誤回答が割とある。
— ystk (@lawkus) 2017年5月25日
そもそもヤフー知恵袋って、知らないから聞いてるくせに質問者がベストアンサー選ぶんだから無茶苦茶なシステムだよなw 少なくとも法知識に関しては絶対に参照してはならない。この世に存在するよりしない方がマシというレベル。
— ystk (@lawkus) 2017年5月25日
化学分野も相当ダメです。何がダメかというと、回答者が高校化学程度の知識しか持ってないことが非常に多いんです。量子化学方面だと多少はマシな場合もありますが、合成化学関係はひどいものです。「絶対に参照してはならない」というのに完全に同意。
すこぶる厄介だなと思うのは、上のツイートにもある通り、Google などで検索すると非常に高い確率で知恵袋のページに到達してしまうことです。インターネットが当たり前になっている世代の人は、「Google がお薦めしているんだから信頼できるんだろう」と無意識に思い込む傾向があります。まずこの思い込みから脱却しないといけない。情報の信頼度は、自分の頭で判断しないといけない。そこを「Google 様」に丸投げしてはいけないのです。
自分で判断するといっても、何を基準にすればいいのかわからない、って? だったら、まずは「どこの誰が書いているのか」を特定しましょう。所属や素性が明らかでない場合は、その人がこれまでに書いて積み上げてきたものから信頼性を判断する。こういう判断力をつけておかないと、嘘ニュースに振り回されることになります。
もちろん、「名前の通った○○」が書いているからといって信頼できるとも限りませんが、少なくとも後で「あの人はあのとき嘘を書いていた」という事実が残り、それが信頼性の判断材料として付け加わっていくわけです。匿名の情報はそれができないから、信頼性を判断する材料がそもそも存在しません。そういう情報は、自分にとって都合がいいか悪いかに関わらず、「不確かな情報」として優先度をうんと下げる、という習慣を身につけておかないといけないのです。