名城大学理工学部 応用化学科 永田研究室
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有機化学1の授業アンケート2017/02/10(金)

今年度後期の「有機化学1」の授業アンケートの結果が届きました。今年度からウェブ回答になったため、回答率は 50% 程度と低くなってしまいました。学生のみなさん、ちゃんと授業料の元を取るためにも、アンケートにはなるべく回答して下さいね。(と講義中に伝えるべきでしたね。言ったっけ…?)

意見を書いてくれた方も残念ながら少なかったのですが、要望事項があったので、お答えしておきましょう。

復習問題の解説に時間をかけ過ぎて授業の説明が終わらないのは困る。」ごめん、これはおっしゃる通り。時間配分を間違えました。漏れてしまったのは、カルボカチオン転位とジアステレオマー・メソ化合物のところかな。ここは、復習問題がそれぞれ「アルケンの求電子付加」と「SN1/SN2」でとても重くて、解説時間は減らさない方がよさそうなので、むしろこの回の内容を見直すことになると思います。

復習問題にできれば教科書のページ数を書いておいてほしい。」そうですねぇ…教科書を参考にしてくれているのは非常に心強いのですが、できれば、「あの分厚い教科書から」自分が求める情報をすばやく探し出す力も、身につけて欲しいんですよ。この講義では丁寧に講義資料を作成していますが、実はこれはみなさんにとって、あんまりプラスになってない面もあるんです。プロのアスリートがトレーニングで体を「いじめて」強くするように、大卒にふさわしい知的実力をつけるためには頭を「いじめて」強くする必要があります。どういう「頭のトレーニング」が有効なのかはまだまだ模索中なのですが、分厚い教科書と格闘するのは間違いなく一つの有効な方法です。そういうわけで、ここは少し苦労してもらった方が、あとあと自分の力になるんじゃないかな、と思います。

あとね、ちょっと気になったのですが、おそらく全部の選択肢に最低点をつけて提出した人が一人いるようです。授業の評価も、自分の取り組み姿勢も。その人は(こんなところ読んでないと思うけど)、授業評価とかどうでもよくて、「何もかも面白くなくてキツい」という思いを吐き出したかったんじゃないかな、と想像するんだけど、違う?(それとも「オレは(ワタシは)こんなところに居るべき人間じゃない」という思いなのかも。どちらも結局同じことなんだけど。)

大学生活なんて、本来楽しいはずのものなんです。「楽しさ」の基準はいろいろだけど、学ぶことだったり、よい仲間を得ることだったり、サークル活動などで新しい価値観に出会うことだったり、とにかく新しい自分の可能性が日々開かれてワクワクするものでないといけない。そうじゃなくて、キツさ・苦しさしかないんだったら、それは何かが間違ってるんですよ。

何が間違っているかは一人一人違うから、自分で見つけ出さないといけない。といっても、たいていは一人では見つけ出せないから、周りの人に相談した方がいい。ネットはダメだよ。人が苦しんでいるのを面白がって煽る残念な人たちが寄ってくるだけだからね。なるべく大人がいい。信頼できる大人が見つからないんだったら、大学の学生相談室を利用して下さい。君の前途に光あらんことを。

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