有機化学1の成績2016/01/28(木)
有機化学1の試験が終わりました。まだ成績は確定ではありませんが、採点は済ませましたので、簡単に分析してみます。まず、得点分布。
合格率は下がりました(ため息)。去年はこんな分布でした。
去年と比べると、今年は明らかに分布の幅が狭くなっています。つまり、投げた人が少なかった。一生懸命勉強してくれたんだと思います。回収したレジュメを見てもそれはよくわかりました。まあ、途中で力尽きていた人もいましたけどね…最初に言ったろ? 有機化学は内容が多いから、試験直前に慌てて勉強しても絶対間に合わないよ、って。
みなさんの解答とレジュメを見て、気がついたこと。毎年、どの科目でもそうなのですが、「例題や復習問題の『解き方』を覚えておく」ことを試験勉強だと勘違いしている人がいます。それは違うんだよ。そういう人は、今回の試験で2枚目の最初の問題を見て真っ青になったと思います。身に覚えのある人は、勉強の仕方を考え直した方がいい。
毎回、復習問題の解説をしているでしょう。そこで、「こういう風に間違えた人がいます、この答えはこういう理由で間違っているんです」という説明をします。これを聞き逃さないようにね。自分の答えにマルがついていたとしても、「なぜその答えでよいのか、他の答えではダメなのか(あるいは、他の答えでもよいのか)」が説明できないと、本当にわかっていることにはならないからです。
「人に説明できる」ところまでわかっていれば、その内容は頭の中に定着します。そうすれば、試験勉強は、「すでに頭の中にあること」を確認する作業になります。大学の勉強はこのレベルでやらないといけません。毎回の講義ごとに、内容を頭に定着させる作業を進めておいて下さい。そうでないと、専門科目は全滅します。
4月から、「有機化学演習」が始まります。演習では、こちらから課題を出して、みなさん同士でその答えを解説しあう、というスタイルをとります。「人に説明できる」ところまで到達するには、「わかったつもり」よりももっと深く理解しないといけません。ですから、演習もぜひ受講して下さい。きっと、得るところはあると思います。