ホットプレスを自作2015/06/29(月)
ある実験で、電極材料を熱圧着しています。今までアイロンを使ってプレスしていたのですが、温度やプレス圧をちゃんと決められないので、再現性に難があるなと思っていました。これでは論文を書くときに困ります。そこで、簡易なホットプレスを自作しました。
材料は、60x80x20 のアルミ合金板2枚、アルミアングル2種類(9x9x1と25x25x2)、木の丸棒です。ヒーターは、カートリッジヒーター(アズワン CA061、Φ6x60 mm、50 W)を2本使いました。熱電対もビス止めして、同じくアズワンの温度調整器で温度を設定します。使う時は、丸棒がついている方を加熱して、設定温度になったら左の板の上に載せて、油圧ポンプで圧をかけます。カートリッジヒーターや熱電対が外れると過熱する危険があるので、十分な注意が必要です。
今回は、CNCフライスの出番はありませんでした(ここに至るまでの試行錯誤の段階では何度か使いましたが…)。代わりに活躍したのが、この卓上ボール盤。REXON の DP2250R です。
このボール盤は、コンパクトなのは大変よいのですが、材料を固定するバイスが使いづらいのです。4つ見えているボルトで固定する時、テーブルの裏側に手を回してナットを押さえておかないといけません。このボール盤のテーブルは作業台の上に直置きしてあるので、本体をいちいち持ち上げないとちゃんと固定できないわけです。いったいどういう仕様なのかと思いますが、低価格なので仕方がありません。世の中では、このボール盤を使う人はバイス周りを自作しているようです。そこまでの時間はなかなかとれないんだなあ。上のホットプレスを作るだけでも、足掛け2週間以上かかってるし。