3.11, 4年目2015/03/11(水)
ここ数日、東日本大震災の被災地の復興状況についての報道が続いています。それを見て改めて思うことは、まだまだ復興は全然進んでないな、ということです。被災地周辺だけでなく、被災地に住めなくなって他の地域に移住した人も、まだ心労が続いています。
被災者の方々のご苦労はいろいろあるのですが、何より辛いのは、収入源が断たれている皆さんだと思うのですね。義援金という形で支援することはもちろんできるけれども、いつまでも続けるというのはなかなか難しいものです。正直言うと、私自身も、震災直後は義援金の寄付にいろいろ参加しましたが、今は特に参加していません。日本赤十字社への義援金は、2011年度にくらべて2014年度は1/100に減少したそうですが、これは避けられないことだと思います。
じゃあどうするのか? 先日テレビで、石巻の仮設住宅に住む方が折り紙で「希望の鶴」を作って販売し、それが好評でよく売れている、という報道がありました。こういうのは良い試みだと思います。自分の作った品物に対価を払ってくれる人がいる、というのは、自分が社会で生きているという実感を得ることにつながります。同じ金銭を得るのでも、寄付として受け取るのと、自分の労働への対価として受け取るのは、意味が大きく違います。こういう品物を買うことは、被災者の皆さんが「人としての尊厳」を取り戻して行くための支えになると思うのです。
インターネットの通販でこういう品物を買えないかな、と探してみたところ、「東北手しごと応援サイト・もなおくんち」というのを見つけました。いろいろ可愛らしい手芸品があります。「希望の鶴」は完売だって…人気がありすぎて生産が追いついてないのかな。ちょっと高いと思っても、その分は応援料だと思って、買いましょう。