マイクロピペッター2015/02/27(金)
うちの研究室では、1 mL 以下の液体を量り取る時には「マイクロピペッター」を使っています。こういうものです。

「ピペットマン」と呼ばれることが多いのですが、それはギルソン社の商品名です。うちで使っているのは主にニチリョーの製品です。上の写真のものもそうです。なぜニチリョーを選んだかというと、ちょうどマイクロピペッターを買おうと思っていたときに、タイミング良くニチリョーの「有機溶剤対応ピペッター」というのを知ったためです。だいたいマイクロピペッターを使う人は生命科学系の人が多いので、メーカーもそういう人のニーズに対応しているため、私たちみたいに有機化学系で使いたい人はカヤの外なのです。だから、ニチリョーさんが「有機溶剤対応」のピペッターを売り出してくれたのが嬉しかったのです。
さて、このピペッターはもう4年ぐらい使っているため、プランジャの動きがだいぶ渋くなってきました。メンテナンス用の部品とか売ってないのかな、と思ってニチリョーのウェブサイトを見に行ったら、なんとメンテナンス方法を紹介する動画があるではありませんか。これは良心的ですね。調子が悪くなったら新しいのを買え、じゃなくて、メンテナンスして長く使ってくれ、というスタンスなんですね。ニチリョーさんへの好感度がまた上がりました。買い足す時もニチリョーさんのを選ぶと思います。ええ、間違いなく。
ノーベル賞の山中先生もニチリョーのマイクロピペッターを愛用されていたそうです。ノーベル博物館に寄贈されたとのことですから、相当思い入れがおありなんでしょうね。