HGS分子模型2014/04/08(火)
分子模型いっぱい買いました。有機化学の講義で使います。
昔からある「HGS分子模型」というやつですね。今は他にもいろいろ出ていますけど、私はやっぱり定番のこれが好きです。私が学生の頃に使っていたものと比べると、地味に改良されています。
まず、軌道板がついた。p軌道を視覚化するものです。
結合を抜くためのボンドプーラーがつきました。ただのゴム管なのですが、これがないと、ボンドを抜くのがとても大変です。
無理矢理こじるとこういう悲しいことになります。
プーラー(ゴム管)が新しいうちは、ゴム管ではさんで手で抜けますが、古くなってくると、ゴム管もすべるようになるので、効果が薄れます。やはりペンチは用意しておいた方がいいですね。
それと、結合が色分けされました。C-C単結合は白、二重結合は緑、C-H結合はピンク。全部白いと正しい長さの棒を探すのが大変なので、これは嬉しい改良です。曲がった結合(バナナボンド)は別に色つけなくてもよかったんじゃないかと思いますけど。
ところで、パーツを種類ごとに買えるって知ってました? sp2炭素100個、とか。
「HGS分子構造模型」が正式名称ですが、丸善が販売しているので、「丸善の分子模型」と呼ばれることが多いかも知れません。私は開発元の日ノ本合成樹脂さんに敬意を表して、必ず「HGS(Hinomoto Goseijushi Seisakusho)」をつけて呼ぶことにしています。昔は日ノ本さんのウェブサイトに分子模型の開発秘話が載っていたのですが、今はなくなっちゃったようです。当時の熱気が伝わってくるいい文章だったので、復活させて欲しいですね。