有機化学2の成績2018/08/21(火)
今日が成績発表の日ですね。有機化学2の成績について報告します。今回の成績分布は下の通りです。(前回はこちら)
今回も、試験の出来はよくありませんでした。前回と違って、今回は試験問題がそれほど難しかったわけではないので、得点調整はしていません。多段階合成がやや難し目だったのと、2枚目の最初の問題が極端に難しかったと思いますが(正解者はたぶん3人ぐらい)、他はごく標準的な問題ばかりです。
今回もレジュメを見せてもらったのですが、多くの人について、「こんなにびっしり書き込んでもダメだよ」と思いました。何が大事なのか、自分の頭で絞り込めてない。また、「全部の演習問題の問題と解答」をレジュメに書いて乗り切ろうとする人がいます。有機化学の問題には無限のバリエーションがあるんだから、そんなやり方が通用するはずもありません。
ちょっとやり方を変えないといけないな、と思い始めています。特に、復習問題。「自分で理解を深めるために取り組んでいる」人も間違いなくいるのですが、少数です。多くの人は、提出することだけが目的になってしまっています。だから、他の人に答えを教えてもらって、それを書いて提出したりする。いくら「自分で考えないとだめだよ」と言っても、こういう人には通じませんね。最終的にはみなさんの意識の問題なんだけど、そういうスタイルを(結果として)許容してしまっているこちら側にも問題があります。
それから、そういう無意味なレポートに対して、添削する時間をかけるのも、無駄だなと思っています。教育資源はもっと「向上心のある人」に集中投下しないといけない。(「成績の良い人」ではなくて、「向上心のある人」なので、誤解なきよう。)
この夏休みは、いろいろ考えながら、講義資料の作り直しを進めていました。後期の有機化学1(再履修を含む)から、新しいスタイルを模索していこうと思います。内容がシラバスと少しずれてしまうかも知れませんので、「講義資料」ページのお知らせを注意して見ておいてください。