名城大学理工学部 応用化学科 永田研究室
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就職活動スケジュールの見直し2015/11/10(火)

今年実施された就職時期の前倒し。当初からある程度の混乱は予想されていましたが、実際数多くの問題点が噴出してきました。これを受けて、経団連から「3月に説明会開始、6月に選考開始」という方針が先日発表されました。

この問題は、いろいろな立場の人の思惑が複雑にからんでいて、善し悪しを論じることが難しいのですが、少なくとも私の周囲での声を拾い上げてみる限りでは、今年のスケジュールは確かに問題が多かったと感じます。正式な選考開始が8月だと、4年生の前期は完全に就職活動でつぶれてしまいます。今年、早々に内々定(ではなく「合格」ですかね)をもらった学生がいましたが、「8月になったら大手の選考が始まるので、それまで待つかどうか…」と迷っているケースもありました。企業側も「内定辞退」に悩まされていたのは広く知られている通りです。このような状況では、結局8月まで学生は卒業研究に身が入りません。9月からスパートをかけたとしても、実質4ヶ月ぐらいで卒業論文の実験を仕上げることになります。これではいかにも短すぎます。理工系の学生にとって、卒業研究は大きな飛躍の時期です。これがうやむやになってしまうのはシステムとして非常にまずい。

ルールの変更について、大学関係者からは不満の声が多いとも報じられています。毎年ルールが変わるのは、就活生にとってやりにくい状況であることは確かです。でも、「先輩のアドバイスが参考にならないのは困る」なんて言っている学生を見ると、そんなことで将来大丈夫かい、と心配になってきます。社会人になったら、状況が見通せない中で限られた情報を元に自分で決断しないといけないシーンなんて山ほど出てきます。先輩からの情報収集は大事だけど、結果を出すのに必要なのは情報よりも勇気と行動力だよ。現3年生のみなさん、しっかりアンテナを張った上で、果敢に行動してください。

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