名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置) 名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置)

修了後の進路

就職実績

本専攻は2018年度に第1期の修了生を出しました。全員が企業に就職しています。就職先企業の業種は化学系・自動車系・電気系など多岐に渡っていますが、学部卒業生の就職先と比べると、明らかに化学系の企業の割合が多くなっています。また、中部地区に限定されず、全国規模の企業への就職が多いことも目立ちます。

中部地区における産業活動の状況

本学の所在地である中部地区には、化学系の業種(化学原料・繊維、プラスチック成形、合成ゴム・タイヤ・接着剤、石油化学、工業薬品・洗剤、セラミック・窯業・環境エネルギー・触媒、食品・医薬品・化粧品など)に分類される企業が多く所在しています。また、中部地区には輸送系機械器具(自動車など)を取り扱う企業が多数ありますが、これらの企業の多くが、新しい化学系材料を使うことで収益性の高い事業を展開しようと計画しています。これらのことから、化学について専門的な知識を持つ人材は産業界で大きなニーズがあることがわかります。

大学院修了生の求人状況

最近の化学系企業の新卒採用実績を見ると、大手企業の場合、理系採用者の8〜9割が修士修了者となっています。この傾向は中堅企業にも広がりつつあります。化学系の研究開発業務を目指すのであれば、今や修士修了であることは必須の条件とも言えます。

公務員

大学院修了後、国家公務員・地方公務員として活躍する人もいます。製造業の多い中部地区では、公的機関でも化学分析等専門性を求められる職種があるため、技術職公務員としての進路は十分に考えられます。

中学校・高等学校の理科教員

本専攻は、中学校・高等学校の理科教員専修免許状の取得ができます。最近の中学校・高等学校の理科教育では、意欲が高く自発的な開発力を持つ人材が非常に強く求められています。授業の創造的な工夫によって、生徒の理科知識の定着度に極めて大きな差が出ることは、最近の理科教育の実践研究で多くの例によって実証されています。大学院修了者が理科教育の現場で活躍することは、社会の活力を将来にわたって維持するために重要なことと言えます。