ゼミ紹介

グローバル化時代のメディアとポピュラーカルチャーを研究するゼミ(名城大学人間学部)

人間学部の3年生と4年生が、時代を問わずポピュラーカルチャーの卒業研究に取り組むゼミです。各自のテーマ設定は自由で、「好きなこと」や「自分ごと」に取り組んでいます。専門科目「国際文化論」や「英語圏文化研究」とも関連しています。

ここでは、ゼミの進めかたと、卒業論文の紹介をしています。

2019年11月のゼミ合宿(長野県・白樺湖)にて

身近な「ふつう」の文化を研究する。

文化研究の対象となる映画・音楽・ファッション・アニメ・マンガ・スポーツ・ゲームやインターネットなどの現代文化には、ヒップホップやパンクといったサブカルチャーから、ディズニーや任天堂といったマスカルチャーまで含まれます。さらに神話や民話・昔話や民謡といった歴史的な大衆文化も研究対象です。

人間から文化を研究する

人間やメディアのグローバルな移動によって、文化は国や地域を超えて必ず混ざり合っています。私たちの喜びや悲しみ、社会が抱える問題点や可能性も、あざやかに文化のなかに描かれています。人間がつくりだす文化は、私たちの社会に大きな影響を与え、社会からも影響を受けています。

他人ごとではなく「自分ごと」に取り組む

文化研究において最も重要なことは、自分自身で信念を持って研究対象を選び、その意義を真剣に問いかけることです。

卒論のテーマは、他人ごとではなく「自分ごと」です。海外の文化、たとえばアメリカの黒人問題だって、あなたは「自分ごと」として研究できるはずです。

文化研究では、さまざまな差別や、集団としてのアイデンティティ、社会や文化の中に隠されている力関係(権力)といった問題に、日常的な文化から切り込みます。ゼミ生を見てきて、その原動力になるのは対象に対する情熱や優しさなんじゃないかなあ、と思っています。

卒論は「みんなで」書く

4年生が3年生とペアになって面倒を見る「メンター制度」を実施しています。

論文を書くことは孤独なイメージがあります。でも実際の卒論は「みんなで書くもの」です。ゼミの全員で協力して進め、指導教員は伴走者として最後まで並走します。ゼミの仲間全員と協力して卒論を完成します。

3年生は研究テーマを定め、関連する文献を探します。「卒論講座」で基本からゼミで学び、教員との個別相談も交えて研究を進めます。4 年生の「メンター(導き手)」からアドバイスも受けられます。人間関係のつくりかたも学んで欲しいので、ゼミ合宿やキャリア企画のゼミ活動、年度末の歓送迎会も大切にしたいです。

卒論完成までの道すじ

2年生10月〜ゼミ募集・配属決定
1月末歓迎会(2・3・4年生の合同)
3年生4月〜テーマ相談開始:教員・4年生メンターと自由に面談
9月〜発表3回:テーマ、参考文献、参考文献の要約
11月ゼミ合宿(3・4年生の合同)
1月末後期期末レポート(第1章の草稿)
4年生4月〜発表1回:独自研究の調査計画
8月末前期期末レポート(第1章の完成)
9月〜発表1回:独自研究の調査結果報告
11月ゼミ合宿(3・4年生の合同)
12月卒論のゼミ内〆切
12月〜読み合わせ:教員と1対1で卒論の全文を完全確認
1月初旬卒論提出(事務室)
1月下旬卒論発表会、慰労会(2・3・4年生の合同)

大学生活の中でゼミは思いで深いものになると思いますが、長いようで、短いですね。ぜひ目標を持ってこのゼミを志望し、上機嫌で参加してください。よろしくお願い致します。

2018年12月のゼミ合宿(長野県・昼神温泉)にて

ゼミ生の研究テーマ

過去の卒業論文の要旨(まとめ)はこちらで公開しています

6期生( 2022年度卒業予定)

(2020年11月から募集し、2021年度後期からスタートします)

5期生(2021年度卒業予定)

2020年1月、3期生・4期生・5期生で「新歓&追い出し」パーティ
  • 「同担拒否」がジャニーズファンのコミュニティに及ぼす影響──King&PrinceとSixTONESファンへのインタビュー調査より
  • 現代の強い女性──『マレフィセント』(2014)におけるマレフィセントを事例に
  • 現代女性の生きづらさ──コミック『欠けた月とドーナッツ』(2020~)の内容分析から
  • 新しいご当地ソング──時代の最先端を走るヤバイTシャツ屋さん
  • eスポーツ文化からみるテレビゲームのスポーツ化──スマブラSPオフライン大会『篝火』の勝者側準決勝を事例に
  • 現代の若者のマンガ経験──『僕のヒーローアカデミア』読者へのライフストーリー・インタビューより
  • 高校野球における坊主撤廃──元高校球児に対するインタビュー調査より
  • 韓国アイドルが巻き起こす新しい女性像──2NE1「I AM THE BEST」(2011)とITZY「WANNABE」(2020)の比較調査
  • 演劇界の新ジャンル2.5次元ミュ―ジカルの可能性── 『ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」』(2015~2016)の内容調査から
  • 新しい「体育会系」──女子学生に対するインタビュー調査より
  • 回転寿司からみる新しい日本のセルフイメージ──かっぱ寿司とスシローのTVコマーシャルの内容調査から
  • 男性誌から読み解く女性のモテファッション
    ──『MEN’S NON-NO』の連載「モードとデート」(2018年)の内容調査から
  • 夢女子のアイデンティティ形成──当事者に対するフォーカスグループインタビュー調査から

4期生(2020年度卒業)

2019年11月、3期生と4期生でドーム前キャンパスにて卒業アルバムの撮影
  • 多様化する正義観——『仮面ライダードライブ』(2014〜2015年)を事例に
  • 恋愛小説における女性像の変化——「図書館戦争」シリーズ(2006〜2011年)を事例に
  • 心惹かれるダークヒーローの人物像——『憂国のモリアーティ』(2016年~)におけるウィリアム・ジェームズ・モリアーティを事例に
  • 日本におけるHIPHOPの反抗の形——BIM『The Beam』(2018年)の歌詞を事例に ★優秀論文に選出
  • 音楽を「体験する」という価値——若者のレコードブームに関するインタビュー調査
  • ディズニー映画における女性像——アニメ版『アラジン』(1992年)と実写版『アラジン』(2019年)の比較分析
  • 学生FD活動が日本の高等学校教育にあたえる影響——名城大学生を対象にしたフォーカスグループ調査を事例に
  • スポーツ界におけるビデオ判定導入による審判員の存在意義——日本プロ野球のリクエスト制度を事例に
  • 吹き替え翻訳における口調や話し言葉が果たす役割——映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009年)の会話シーンの内容分析
  • 人々にとってのグリーンツーリズムの役割——愛知県豊田市香嵐渓のフィールドワーク調査を事例に
  • ハリウッド映画から見る日本像——『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』(2006年)の内容分析
  • ご当地アイドル活動によって形成される社会的アイデンティティ——知多娘。メンバーへのインタビューから
  • スポーツにおける人々の無意識的な人種観——日本競泳界でのインタビュー調査から

3期生(2019年度卒業)

2018年11 月、2期生と3期生でドーム前キャンパスで卒業アルバムの撮影
  • 音楽活動の多様化——DIYハードコアのミュージシャンへのインタビューを通して
  • 雑誌からみた「ファッションフード」の変化——『月刊KELLy』1990年代と2010年代の比較研究
  • 現代の男児向け特撮番組が表現する女性像——『仮面ライダーエグゼイド』(2016〜17)を例に
  • 新しい「おひとりさま」のイメージ——テレビドラマ『結婚しない』(2012)を事例に
  • 地元を飛び出すローカルアイドル——TEAM SHACHIを対象としたインタビュー調査を中心に
  • 日本のラッパーは自分の存在をどのように証明しているのか——ANARCHY『The KING』(2019)のリリック分析
  • なぜ人々はロックフェスに集うのか——愛知県蒲郡市TREASURE05Xのフィールドワーク調査を事例に
  • 変容する若者ファッションとアイデンティティ——インタビュー調査から考えるストリートファッションの魅力
  • 現代社会における抵抗と逃走——走り屋を対象としたフィールドワークから  ★優秀論文に選出
  • B’zが幅広い年代層に支持されている理由——アルバム『The 7th Blues』(1994)を分析して
  • 伝承物語に現れる幽霊の役割の解明——日本昔話『産女の幽霊』とイギリス民話『ダウン・ハウスの宝物』の比較分析から
  • ファッション誌が読者に与える影響——『ViVi』を中心にみる女性誌の内容分析
  • 視聴者を惹きつける番組の作り方——『7.2新しい別の窓』(AbemaTV, 2018〜)を事例に
  • 「女々しい」ロックバンドの出現——My Hair is Badの歌詞分析

2期生(2018年度卒業)

2018年10月、1期生と2期生でドーム前キャンパスにて卒業アルバムの撮影
  • 恋愛における女性の強さ――アリアナ・グランデ『ザ・ベスト』(2017)の歌詞分析
  • ゲームに対するイメージの変化――2000年代の朝日新聞を分析して
  • スポーツ観戦における「実況」の役割――全国高等学校野球選手権大会を例に
  • 日本教育の過去と現在――その中で起きる体罰の変化
  • アーティストによるSNS利用――BTSが世界で認められるようになった理由
  • スポーツの女性ファン――駅女の駅伝競走の楽しみかた
  • ゲームにおける動機付けの方法――ドラゴンクエストを使って
  • アメリカ映画でみるフェミニズム――『ラ・ラ・ランド』(2016)が表現する映画の中での男女
  • アメリカ映画からみる日本らしさ――『ベイマックス』(2014)が表現する日本を事例に
  • 新しい若者文化としてのヒッチハイク――ヒッチハイカーへのインタビュー調査からみる魅力
  • 現代の若者文化――日本人のファッションとアイデンティティから見るタトゥー
  • 変容するオリエンタリズム――『ジャングル・ブック』1967年と2016年の比較  ★優秀論文に選出

1期生(2017年度卒業)

2017年10月、1期生が天白キャンパスにて卒業アルバムの撮影
  • 日本のハワイ旅行のイメージ――1960年代以降の変化
  • 映画の中の新しい「よそ者」イメージ ――『くまのパディントン』(1967)と『パディントン』(2014)の比較研究
  • 世界遺産における日本の多文化化――「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」とカナダの事例との比較 ★優秀論文に選出
  • 今に通ずる女性の強さ――異色の存在、モダンガールとは
  • ディズニー映画の女性像の変化――『ズートピア』(2016)とディズニー・プリンセスの比較研究
  • 聖地巡礼による地方活性化の可能性――『聲の形』(2016)と大垣市を事例に
  • 女子プロレスラーの身体装飾――紫雷イオを事例にして
  • 現代ラジオリスナーの楽しみ方――深夜番組を事例として
  • なぜ日本の若者は海外旅行に行くのか――大学生を対象とした調査からみる海外旅行の魅力と価値
  • 「ジブリ飯」はなぜおいしそうに見えるのか――拡張現実の視点から見る『天空の城ラピュタ』(1986)の「ラピュタパン」
  • ハリー・ポッターに学ぶ英雄としての生き方――原作小説の物語論研究
  • K-POPが日本の若者に与える影響――TWICEと防弾少年団のインターネット活用の調査結果から

皆さんの参加をお待ちしています。