活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2020年3月25~28日

日本薬学会第140年会(京都)

「日本薬学会第140年会」が、国立京都国際会館にて「『創』と『療』の伝承と革新 そして新たな時代の幕開け」をテーマに開催される予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大の兆しのため、中止となりました。薬学の幅広い分野からの参加者との交流と、薬学の教育・研究についての討議を行う貴重な情報交換の機会でありましたが、非常に残念でした。

当室からは野田幸裕教授が一般演題の口頭発表の座長を拝命され、学部6年の中村真理子は一般演題のポスター発表として「口腔内慢性疼痛患者における血中ユビキチン化セロトニントランスポーターの発現変化」、および学部5年の長谷川真由は一般演題の口頭発表として「薬剤師外来において吸入操作の再確認に係る要因の探索:再確認基準の構築を目指して」と題して演題登録していました。

プログラム集の発行、Web要旨の公開をもって本年会は成立したものとされ、Web要旨は1年以上公開される予定となっています。これらから最新の薬学情報を収集し、今後の研究・臨床活動に活かしていきたいと思います。

(報告者:中村真理子)

【座長】
野田幸裕(3月27日)医療系薬学:薬物治療(基礎)

【一般学演題(ポスター)】
中村真理子(3月27日)
口腔内慢性疼痛患者における血中ユビキチン化セロトニントランスポーターの発現変化

【一般学演題(口頭)】
長谷川真由(3月28日)
薬剤師外来において吸入操作の再確認に係る要因の探索:再確認基準の構築を目指して

2020年3月16~18日

第93回日本薬理学会年会(横浜)

「第93回日本薬理学会年会」が、パシフィコ横浜にて「薬理学を一つの舞台に」をテーマに開催される予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大の兆しのため、中止となりました。様々な学問領域の研究者同士の交流と、それに触発される発想の転換を得る機会でありましたが、非常に残念でした。

当室からは研究員の肥田裕丈先生が一般演題として「精神疾患の環境的要因におけるプロスタグランジンE2の役割」と題してポスター発表に演題登録していました。

年会のプログラム集はPDFとして公表され、J-StageのWEB出版として英文抄録がWEB上に掲載される予定となっています。これらの情報から新たな研究奨励に活かしていきたいと思います。

(報告者:野田幸裕)

【一般演題(ポスター)】
肥田裕丈(3月17日)
精神疾患の環境的要因におけるプロスタグランジンE2の役割

2019年11月10日

日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2019(名古屋)

「日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2019」が、名古屋市立大学大学院薬学研究科・薬学部(田辺キャンパス)にて「新時代の薬学・薬剤師像を考える」をテーマに開催されました。平成の時代には、6年制薬学教育が導入され大きな改革がありました。教育年限の延長と実務実習の充実から薬剤師へ求められる臨床能力は拡大した一方で、教育現場に求められる資質・負担は拡大しました。令和へと時代が移り変わり、この改革を臨床・教育現場に関わる薬剤師・教員が共同で再評価することで、新時代で活躍する薬学・薬剤師像を考えることができ、各会場で活発な討論が行われておりました。

当室からは、学部6年の武藤利奈が口頭発表を行いました。新生仔期マウスにおけるプロスタグランジンE2投与による成体期の高次機能に与える影響とその因子の探索についての発表では、新生仔期マウスへのプロスタグランジンE2の投与量の設定方法や、若年期と成体期での生化学的な変化の相違について質問を頂き、臨床的観点から研究を見つめ直す良い機会となりました。

特別公演では「精神・神経疾患の治療薬は脳内でどのように働いているか?」を拝聴しました。統合失調症やアルツハイマー型認知症を始めとした精神神経疾患の病態生理や治療薬の作用部位、作用機構は未だ十分に解明されておらず、新規治療薬の開発が困難になっています。本講演では、細胞内シグナルの網羅的・系統的解析を用いて、マウスの情動行動におけるドパミン神経細胞内のシグナル伝達を介した神経可塑性の調節機構、ドパミン神経系へのグルタミン酸やアセチルコリンの修飾作用など、大変興味深い最新の知見を得ることができました。本学会を通して、改めて基礎研究が疾患の病態解明や創薬にとって重要であることを実感することができました。本学会で学んだことを活かし基礎と臨床、両観点から適切な薬物療法を提案できる薬剤師になれるよう、より一層勉学に励みたいと思います。

(報告者:武藤利奈)

【一般講演:(口頭)生物系】
武藤利奈
「新生仔期マウスにおけるプロスタグランジンE2投与による成体期の高次機能に与える影響とその因子の探索」

2019年11月2~4日

第29回日本医療薬学会年会(福岡)

「第29回日本医療薬学会年会」が、福岡国際会議場・マリンメッセ福岡・福岡サンパレス・ホテル日航福岡にて、「新しい時代を担う医療薬学のこれから~薬学の英知の結集~」をメインテーマとして開催されました。

近年、次世代シークエンサーや分子標的薬の開発に伴うがんゲノム医療の推進、人工知能や情報通信技術を活用した業務支援システムの開発など、複雑化・高度化していく医療の中で薬剤師の役割が求められています。本年会では、新たな医療時代に適応し、最先端の医療や研究で活躍されている国内外の医療薬学関係者、1万人以上が一同に会し、最新の知見の紹介に加え、いかに新しい時代の医療薬学を担っていくのか活発にディスカッションが行われていました。

当室からは、野田幸裕が一般演題のポスターセッションにて発表を行いました。地域医療に関わる多くの薬剤師から、吸入薬の再確認の頻度や期間、薬局からのフィードバック方法などの質疑や地域薬局と情報連携に関するコメントなどについて意見交換を行い、大変盛況でした。こうした意見交換を通じて、当室の薬剤師外来と地域医療の在り方を見直す良い機会となりました。

なお、本学会において研究員の鳥居 綾先生が、2019年度 Postdoctoral Awardを受賞しました。この受賞は、学位論文などに基づき、医療薬学分野に関する学業活動に取り組んだ研究業績(医療薬学領域の研究など)について、今後の展開性や将来性が評価された結果です。

(報告者:野田幸裕)

【一般演題(ポスター)】
野田幸裕(11月3日)
「薬剤師外来における吸入療法支援の有用性と評価方法・連携ツールの作成」

【受賞講演】
後藤 綾(11月4日)
「抗精神病薬による血液毒性の発現機序に関する研究」

2019年10月11~13日

第6回アジア神経精神薬理学会(AsCNP2019)/第49回日本神経精神薬理学会年会(JSNP2019)/第29回日本臨床精神神経薬理学会年会(JSCNP2019)(福岡)

「第6回アジア神経精神薬理学会(AsCNP2019)/第49回日本神経精神薬理学会年会(JSNP2019)/第29回日本臨床精神神経薬理学会年会(JSCNP2019)」が福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル&ホールにて3学会合同で開催されました。

本学会は、中枢神経障害の治療薬の効果の根底にあるメカニズムを解明し、神経精神薬理学においてアジアの次世代に発展させることを目的に開催されました。日本を含むアジアの研究者1750人以上が一同に会し、最新の知見の紹介に加え活発なディスカッションが行われていました。

当室からは、野田幸裕教授がAsCNPシンポジウムのシンポジストとして、吉見 陽助教、博士課程3年の伊藤貴博先輩、博士課程2年の内田美月先輩、および学部5年の吉田樹生がAsCNPポスターセッションにて発表を行いました。いずれの発表でも国内外の神経精神薬理学者から多数の質疑があり、大変盛況でした。

シンポジウムや特別講演、一般講演では、国内外の研究チームによる最先端の技術を駆使した研究内容や企業研究者の製品開発への道のりなど非常に興味深い発表を拝聴しました。国際交流やアカデミアと企業研究者の交流により神経精神疾患の病態解明や診断、治療法の確立、あるいは創薬のサイクルが加速することと思います。今回初めて国際学会に参加し、言葉の壁を感じましたが、多数の質疑やアドバイスから自分の研究内容を見直す良い機会となりました。今回得られた経験を忘れず、今後もより一層精進していきたいと思います。

なお、本学会において、野田幸裕教授がExcellent Presentation Award for AsCNP2019:Principle Investigatorを、吉見 陽助教、博士課程2年内田美月先輩がJSNP Excellent Presentation Award for AsCNPを受賞しました。

(報告者:吉田樹生)

【シンポジウム】
野田幸裕(10月12日)シンポジスト(シンポジウム21)
シンポジウム21:「Involvement of glial dysregulation of glutamatergic neurotransmission in development of behavioral abnormalities」

【一般演題(ポスター)】
吉見 陽(10月11日)
「Transcriptome analysis of major depressive patients and stress model mice showing depressive-like behaviors」
伊藤貴博(10月11日)
「Dysfunction of protein kinase C-beta 1 (PKCβ1) - serotonin transporter (SERT) systems is involved in depression-like behaviors in stressed mice」
内田美月(10月11日)
「Functional roles of glutamate transporter in neurodevelopmental processes」
吉田樹生(10月12日)
「Involvement of glutamate receptors in the impairment of social behaviors induced by social defeat stress exposure as juveniles」

2019年9月21~22日

第3回日本精神薬学会総会・学術集会(神戸)

「第3回日本精神薬学会総会・学術集会」が、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにて「多様化する精神科薬物療法~患者とともに考える~」をテーマに開催されました。本学会では、安全な精神科薬物治療を実践するためには、どのような情報共有やその連携システムが必要なのかを職種の枠を超えて考えることを目的としていました。2日間を通して、薬剤師や薬学生を中心に約460名が参加し、各セッションにおいて活発な討論が行われました。

本総会・学術集会において、野田幸裕教授がワークショップ2の企画運営や教育講演3の座長、鍋島学術奨励賞受賞者講演の司会を務められました。また、2018年度鍋島学術奨励賞受賞者として、吉見 陽助教が網羅的解析技術を用いた精神疾患関連因子の同定と診断技術開発について、研究員の肥田裕丈先生が精神疾患の環境要因に関わる発症脆弱因子の探索と意義の解明について講演を行いました。さらに、博士課程2年の内田美月先輩、学部6年の岩永周子が口頭発表を行いました。

ストレス負荷による社会性障害における海馬ニコチン性アセチルコリン受容体を介する細胞内情報伝達系異常の関与についての発表では、モデルマウスはどのような疾患を想定しているのか、行動障害の持続期間について質問を頂きました。3T3-L1細胞(脂肪細胞)でのクロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ受容体の関与についての発表では、今後検討予定の受容体や、クロザピンとアドレナリンβ受容体遮断薬の併用処置におけるレプチンmRNA発現量について質問を頂き、自分の研究を見つめ直し、今後の研究方針について改めて考えることができました。

理事長講演では、「精神科専門薬剤師の役割を再考する」を拝聴しました。精神科専門薬剤師・精神科薬物療法認定薬剤師が誕生して11年が経過しました。精神科領域の薬物治療において多剤併用大量処方が問題視されており、副作用の発現は患者のQOLを低下させ、社会復帰を妨げています。このような課題を打破するためには、高度な精神科薬物療法等について知識・技術を備えた精神科専門薬剤師の養成が必要であり、処方の最適化への関与が求められています。さらに薬物療法に関する研究・開発を行うと共に教育的な立場から、より多くの精神科薬剤師を指導することが良質な医療の提供に繋がります。日本の精神科医療に携わる薬剤師の現状や精神科専門薬剤師の役割について理解を深めることができました。

本総会・学術集会では、精神科薬剤師がチーム医療で患者の治療に携わることはもちろん、患者と共に治療を考え、患者のリカバリーに向けたサポートの重要性について知識を深めることができました。将来、臨床薬剤師として働く際に非常に参考となる有意義な会となりました。

なお、本総会・学術集会の口頭発表において、内田美月先輩、岩永周子が2019年度日本精神薬学賞を受賞しました。

(報告者:岩永周子)

【ワークショップ】
野田幸裕(9月21日)企画/運営
「ワークショップ2:第3回 向精神薬の減薬・減量ガイドライン構築のためのワークショップ」

【口頭発表】
内田美月(9月21日)
「ストレス負荷による社会性障害は海馬ニコチン性アセチルコリン受容体を介する細胞内情報伝達系異常が関与する」
岩永周子(9月22日)
「3T3-L1細胞(脂肪細胞)でのクロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ受容体の関与」

【教育講演】
野田幸裕(9月22日)座長
「教育講演3:気分障害-その診断と治療」

【鍋島学術奨励賞受賞者講演】
野田幸裕(9月22日)司会
吉見 陽(9月22日)講演者
「網羅的解析技術を用いた精神疾患関連因子の同定と診断技術開発」
肥田裕丈(9月22日)講演者
「精神疾患の環境要因に関わる発症脆弱因子の探索と意義の解明」

2019年7月25~28日

NEURO2019(第42回日本神経科学大会・第62回日本神経化学会大会 合同学会)(新潟)

「NEURO2019(第42回日本神経科学大会・第62回日本神経化学会大会 合同学会)」が、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター(新潟市)にて「飛翔する脳科学:命と心の接点」というテーマを掲げ開催されました。今回は、日本神経科学学会と日本神経化学会の合同年会をNEURO2019と名付け、2013年の京都大会より数えて6年ぶりの合同開催となりました。昨今のヒト脳科学研究や基盤神経研究の著しい発展と、生物学、化学、医学、薬学に限らず、経済学、心理学、情報・システム工学、教育学を巻き込んだボーダーレス化、グローバル化の観点から大会プログラムが企画されました。その名の通り各セッションは、世界各国・各研究分野のエキスパートが独自のデータから脳機能を多角的に考察しており、シナプスにおける神経伝達に必要な最小構成タンパク質の同定、人工知能からヒト脳機能の考察、マウス社会のヒエラルキー構造を決定・破壊する神経回路の同定などセンセーショナルなものばかりでした。大会期間中はいずれも真夏日でしたが、それに負けないくらいの熱い議論が繰り広げられておりました。

当室からは、博士課程3年の伊藤貴博が一般演題のポスターセッションにて発表しました。神経精神疾患患者より横断的に欠損が認められ、その機能が良く知られていない分子を解析した当発表には、遺伝子学・行動学・神経化学などの様々な観点から多くの質問や意見をいただきました。ポスターに載せたデータを鋭い目線で見つめられた時は、緊張感が漂うものの、一度議論を始めてしまえば議論は尽きませんでした。

脳透明化、光遺伝学、AIなど、昨今の技術進歩により脳科学研究は新時代を迎え、加速する脳機能解明への道のりには、ワクワク感と楽しさがあり、挑戦しがいがあります。新知見に辿り着けるようになるためには、脳を「知る」ことだけに専念するのではなく、他者と「協同」すること、後進を「育成」することも大切だと学びました。「協同」には、研究者としての実績と信頼が、「育成」には根気や熱意、思いやりが必要です。残り限られた当室での活動を無駄にせず愉しめるように、今大会で得た学びを忘れずに精進していきます。

(報告者:伊藤貴博)

【一般演題:ポスターセッション】
伊藤貴博(7月25日)
「アストロタクチン2(ASTN2)はセロトニンおよびドーパミン作動性神経系に影響を及ぼすことで情動および認知機能を調節する」

2019年7月23日

第34回 平成30年度助成研究発表会(東京)

「平成30年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

精神疾患と喫煙には非常に密接な関係がありますが、喫煙から摂取するニコチンは末梢および中枢に存在するニコチン性アセチルコリン受容体を介して様々な作用を示すことから、精神神経機能に与える作用機序の解明が多数行われています。当室からは、野田幸裕教授が「喫煙と精神機能・行動」のセッションにて平成30年度の研究成果を発表し、同セッションの座長も務められました。発表後には、ニコチン連続投与による依存形成への影響について質問を頂きました。

今回の研究発表会は研究助成の最終年度の報告であり、これまでの研究成果をまとめると同時に、今後の検討課題を見つめなおすことができました。引き続きニコチンによる治療効果の機序を解明し、ニコチン関連分子に注目した新規治療薬の開発を目指したいと思います。

(報告者:内田美月)

【喫煙と精神機能・行動】
野田幸裕 口頭発表(演題番号167)
「気分障害の神経精神機能におけるニコチン関連分子の探索-基礎と臨床研究からのアプローチ-」
野田幸裕 座長(演題番号160~163)

2019年7月18~19日

革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト<革新脳>後期キックオフミーティング(神奈川)

「革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト<革新脳>後期キックオフミーティング」が、ホテルおかだ(箱根湯本)にて開催されました。

革新脳プロジェクトは、霊長類(マーモセット)の高次脳機能を担う神経回路の全容をニューロンレベルで解明することにより、ヒトの精神・神経疾患の克服や情報処理技術の高度化に貢献することを目的に、全国の様々な研究拠点の協力により実施されます。2014年度から10年間の計画として開始され、今回のミーティングは後期5年間の採択課題と新規採択課題の情報共有・研鑽として活発な議論が飛び交っておりました。

研究成果を発表する学会とは異なり、長期的な研究指針を示した各研究課題には、世界最先端の技術や革新的なアイデアが詰め込まれており、各研究機関の情熱が伝わってきました。ヒト疾患研究課題の研究開発分担者として野田幸裕教授が参画されていることから、当室の伊藤貴博がポスター発表をしました。研究者の先生方から、臨床で得られたヒト遺伝子変異を起点としたモデル動物の妥当性、タンパク質の機能面を考慮した今後の実験指針など様々なご意見やアドバイスをいただくことができ、研究方針を見直す良いきっかけとなりました。

脳機能は、約1000億個もの神経細胞がネットワークを構築することで成立しております。したがって、脳組織一部の変異に焦点をあてるだけでなく、変異の起点、他組織と相互作用など、脳機能の全容解明にはシステミックな考察力が求められることを学びました。

(報告者:伊藤貴博)

【ポスター発表:ヒト疾患研究課題】
伊藤貴博(7月18日)
「マウスの情動・認知機能におけるシナプス形成を制御するastrotactin(ASTN)2の役割」

2019年7月6日

第65回日本薬学会東海支部総会・大会(名古屋)

「第65回日本薬学会東海支部総会・大会」が名城大学八事キャンパス薬学部にて開催されました。

当室からは学部6年のいまみゆきと角田千佳、学部5年の太田絵梨花が一般講演にて口頭発表を行いました。発達期におけるグルタミン酸トランスポーターの機能障害が脳形成と神経精神機能に及ぼす影響に関する発表では、発達過程におけるグルタミン酸トランスポーターの発現変化、神経形態の変化に対するグルタミン酸トランスポーターの役割についてなど、貴重な質問や意見を頂くことが出来ました。統合失調症様モデルマウスにおけるクロザピン反応性タンパク質の同定に関する発表では、モデルマウスの妥当性や他の抗精神病薬に対するPSD-95の反応性についてなどの質問がありました。神経障害性疼痛が惹起するうつ様行動におけるセロトニントランスポーターの関与に関する発表では、神経障害性疼痛に臨床使用されているセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬の投与の影響や今後の治療戦略についての質問があり、新たな視点から研究内容を見つめることで私見を深めることができました。

特別講演では、「どのように研究を進めるのか:君の夢をかなえる為に」を拝聴し、自分の研究分野だけに留まらず積極的に異分野交流・異分野研究に接することで、研究の考え方や、発表・議論の方法に影響を与えことを学びました。「素人発想、玄人実行」は自分の夢を叶えるために重要であると思いました。

今回初めて学会発表することで、薬学に関する幅広い分野の発表も聴くことができ、見聞を広めることができました。この経験を糧に、より一層勉学に励み、今後の研究活動に生かしていければと思います。(報告者:太田絵梨花、角田千佳、いまみゆき)

【一般講演:(口頭)生物系薬学4】
太田絵梨花
「発達期におけるグルタミン酸トランスポーターの機能障害が脳形成と神経精神機能に及ぼす影響」
角田千佳
「統合失調症様モデルマウスにおけるクロザピン反応性タンパク質の同定」
いまみゆき
「神経障害性疼痛が惹起するうつ様行動におけるセロトニントランスポーターの関与」

【座長:一般講演(口頭)生物系薬学5】
野田幸裕

2019年6月21~22日

第24回日本緩和医療学会学術大会(横浜)

「第24回日本緩和医療学会学術大会」が、パシフィコ横浜にて「緩和ケアのArt & Science」をテーマに開催されました。本大会の目的は、ホスピスケアやターミナルケアで発展してきた患者のQOLを尊重する考え方を終末期に限らずがん患者の全経過へ適用していくこと、医学の進歩に即応する専門性を持った緩和医療・緩和ケアを確立し、発展させることです。本大会では、緩和医療や緩和ケアの多様なニーズに応えるために、学問としてScienceの発展とそれを医療者に提供する際のArtについて各専門職が討論する場として開催されました。

当室からは野田幸裕教授が「フォーラム2:せん妄の薬学的管理の実際」のシンポジストとして「せん妄の薬学的管理:緩和薬物療法における向精神薬の適正使用」と題して発表しました。総合討論では、低活動型せん妄の対応や、鎮静とせん妄でのベンゾジアゼピン系薬の使い分けについて質問がありました。低活動型せん妄は見過ごされやすく予後も悪いため、不眠を見逃さず、睡眠薬を適正に使用することが重要であること、せん妄と鎮静に使用する薬物はガイドラインや手引きでも異なるので、使用目的を明確にする必要があることが議論されました。

緩和医療でのせん妄の治療や予防は、病院だけでなく、在宅医療においても喫緊の解題であり、病院と在宅が連携し、在宅緩和ケアにおけるせん妄の発症・重症化を予防する必要があります。そのためにも、せん妄治療に使用される向精神薬の薬理学的特性を理解しながら、適正使用に関与していきたいと思います。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕(6月22日)シンポジスト(フォーラム2)
フォーラム2:せん妄の薬学的管理の実際
せん妄の薬学的管理:緩和薬物療法における向精神薬の適正使用

2019年5月31日~6月2日

第13回日本緩和医療薬学会年会(千葉)

「第13回日本緩和医療薬学会年会」が、幕張メッセにて「鎮痛の正義を科学して臨床に活かす-次世代型包括的緩和医療のための緩和医療学、疼痛制御学、腫瘍免疫学、神経精神薬理学の境界統合的理解-」をメインテーマに開催されました。緩和医療を終身医療と位置付けた最新医療と最先端の臨床・基礎研究を融合させたプログラムが多数組まれており、緩和医療と他の医療分野の専門家間での活発な討論が行われていました。

当室からは野田幸裕教授が「シンポジウム5:緩和医療と集中治療における鎮静とせん妄治療 ~PCTとICUでの実臨床~」のシンポジストとして「鎮静薬とせん妄治療薬の作用機序: 緩和医療での適正使用に向けて」と題して発表しました。総合討論では、薬理学的な視点や薬剤の選択基準、保険適応、安全性などについて多くの質問がありました。ミダゾラムを増量しても鎮静が不十分な場合や苦痛緩和が困難な場合にどう対応するかなど、ガイドラインや手引きから逸脱する対応も必要であることが議論されました。

緩和医療と集中治療の領域では対象患者は異なりますが、耐え難い苦痛やせん妄に対する鎮静や治療は両領域において実施されています。両領域で向精神薬である鎮静薬やせん妄治療薬が適切に使用されるように関与していきたいと思います。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕(6月1日)シンポジスト(シンポジウム5)
シンポジウム5:緩和医療と集中治療における鎮静とせん妄治療 ~PCTとICUでの実臨床~
「鎮静薬とせん妄治療薬の作用機序: 緩和医療での適正使用に向けて」

2019年4月27~29日

第30回日本医学会総会2019中部(名古屋)

「第30回日本医学会総会2019中部」が名古屋国際会議場/名古屋学院大学白鳥学舎およびウインクあいちにて「医学と医療の深化と広がり~健康長寿社会の実現をめざして~」をテーマに開催されました。本学会は、132の分科会を擁する日本医学会が日本医師会と協力して、4年に一度開催する我が国最大の学会であります。

当室からは野田幸裕教授が薬薬連携シンポジウムのシンポジストとして「薬剤師外来(喘息・COPD吸入療法外来)を通した医療連携」と題して発表しました。発表後の総合討論では、発行された吸入治療連絡せんを実際に患者がどれだけ地域薬局に持ち込み、吸入指導を受けているかについてなど、病院と地域薬局を繋ぐ1つのツールとしての有用性について意見が交わされました。

市民公開講座では、精神科、産婦人科、小児科の専門家による「母子のこころの問題」について最新の研究成果を拝聴しました。日本は急速に高齢化社会を迎えつつあり、その背景には少子化の問題があります。近年、子どもへの虐待がマスメディアで取り上げられ、妊産婦が安心して出産でき、子どもを健やかに育むことのできる体制整備が求められています。少子化時代の妊産婦や不妊・流産女性の心に寄り添いケアすること、家族など周囲の方の理解と協力を得ながら社会全体で子どもを育て守ることの重要性について学ぶことができました。本学会を通して、日本の社会問題やグローバル化する医療に対してどのように多職種で連携していくべきか、薬剤師としてどのようにこれらの問題に立ち向かうべきかを考える良い機会となりました。

(報告者:内田美月)

【シンポジウム】
野田幸裕(4月28日)シンポジスト(薬薬連携シンポジウム):地域包括ケアシステムにおける医療連携の果たす役割~薬剤師の視点から~
「薬剤師外来(喘息・COPD吸入療法外来)を通した医療連携」

2019年3月20日

平成30年度 実務実習教科担当教員会議(東京)

「平成30年度 実務実習教科担当教員会議」が慶應義塾大学薬学部 芝共立キャンパス 1号館地下1階 マルチメディア講堂にて開催されました。

当室の野田幸裕教授が委員長を務められました本会議は、薬学教育協議会が主宰し、講義と実習の内容についての情報交換の場、教科間の壁をこえて教科担当者間で話し合う場として設けられています。また、質の高い授業(講義と実習)の実施に積極的に関わることを目的として開催されています。本会議では、全国から臨床薬学教育や実務実習に関わる80名以上の臨床系職員が一堂に会し、臨床薬学教育・実務実習の現状および臨床系教員に求められている臨床薬学教育や研究・学術活動における課題について活発な議論が交わされました。特に、2月から改訂薬学教育モデルコア・カリキュラムに準拠した実務実習が開始され、その近況と今後の展望について認識することができました。本会議を通じて、臨床系教員が実務実習における質と安全の保証を共通認識することの重要性や薬学生の育成の在り方について見識を深めることができました。

(報告者:内田美月)

次第
(1) 開催の挨拶 
名城大学 野田幸裕
(2) 第103回 薬剤師国家試験問題検討委員会「実務」部会報告
北海道科学大学 佐藤秀紀先生
(3) 講演1「実務実習において学びたい医療安全」 
名古屋大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部 梅村 朋先生
(4) 講演2「大学主導型の実務実習の在り方を考える」  
帝京大学 小佐野博史先生
(5) 次回開催案内 
名城大学 野田幸裕
(6) 閉会の挨拶 
名城大学 野田幸裕

2019年3月20~23日

日本薬学会第139年会(千葉)

「日本薬学会第139年会」が、幕張メッセ及びホテルニューオータニ幕張にて「智の継承、そして発展」をテーマに開催されました。

本年会は、薬学の幅広い分野からの参加者が、薬学の教育・研究についての討議を行う貴重な情報交換の場となっています。また、薬学の先人の智を継承し、薬学を新たに発展することに寄与する場でもあります。

当室からは野田幸裕教授が口頭発表の座長を務め、博士課程1年の内田美月は参加体験型学習による児童への薬物乱用防止教育の実践に関するポスター発表を行いました。発表時には、体験実験の具体的な方法と内容や、小学生以外を対象とした薬物乱用防止教育の実施などについて、多数の質疑・ご助言を頂くことができました。薬物乱用は社会的な問題であり、未成年のうちから薬物乱用を事前に防止することが重要です。本年会では薬物乱用防止に関する発表も多数あり、薬物乱用防止への関心の高さを実感しました。今回初めて基礎研究以外の「教育」に関する発表を行い、広い視野と知識を持ったファーマシスト・サイエンティストの第一歩として貴重な経験となりました。

(報告者:内田美月)

【座長】
野田幸裕(3月21日)生物系薬学:中枢・神経系①
【一般学術発表(ポスター)】
内田美月(3月22日)
「参加体験型学習による児童への薬物乱用防止教育の実践」


2019年3月14~16日

第92回日本薬理学会年会(大阪)

「第92回日本薬理学会年会」が、大阪国際会場にて『創造と協奏~薬理学の新たな地平を拓く~』をテーマに開催されました。

本学会は、国際的・学際的・産学的の協奏のなかで未来の薬理学を創生していくための新たな出発点となる重要な位置付けにあります。また、国際社会の中で生命科学の諸分野との連携や産学官の共同体制をもとに医療の充実と発展に寄与する学会でもあります。

当室からは野田幸裕教授は日本毒性学会との共催シンポジウムのシンポジストとして、発達期の神経障害に伴う精神行動障害の発現機序に関する発表を行いました。博士課程1年の内田美月と学部4年の吉田樹生は、学部生、大学院生や若手研究者に運営を委ねた研究発表会である学生セッションにて口頭発表し、吉田樹生は一般演題でのポスター発表も行いました。ストレス疾患モデルマウスの社会性行動障害におけるニコチン性アセチルコリン受容体を介する分子機序に関する内田の発表では、モデルマウスの作製方法や社会性行動における海馬の役割などについて、多数の質疑・ご意見を頂くことができました。幼若期社会的敗北ストレス負荷マウスの社会性行動障害におけるグルタミン酸受容体に関する吉田の発表では、幼若期と成体期のストレス負荷におけるグルタミン酸受容体の機能変化の相違などについて、多数の質疑を頂くことができました。次世代の薬理学の分野を担う若き研究者の研究成果や質疑応答を拝聴し、大変貴重で有意義な学会となりました。今回受けた刺激をもとに、自己の研究および薬理学の分野の発展を目標として、今後も研究に精進していきたいと思います。

(報告者:内田美月)

【共催シンポジウム】
野田幸裕(3月14日)
「Developmental mechanism of psychiatric disorders: psychobehavioral impairments according to neurodevelopmental abnomalities」
【学生セッション】
内田美月(3月14日)
「Involvement of nicotinic acetylcholine receptor-signaling in the impairment of social behavior in the stressed mice」
吉田樹生(3月14日)
「Involvement of glutamate receptors in the impairment of social behaviors induced by social defeat stress exposure as juveniles」
【一般演題(ポスター)】
吉田樹生(3月16日)
「Involvement of glutamate receptors in the impairment of social behaviors induced by social defeat stress exposure as juveniles」

2019年3月13日

第28回神経行動薬理若手研究者の集い(兵庫)

「第28回神経行動薬理若手研究者の集い」が、兵庫医科大学にて「行動表現をひも解く神経基盤と解剖学的アプローチ」をテーマに開催されました。

本会は「第92回薬理学会年会」のサテライト研究会であり、神経薬理学の先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし大きく育てる場です。また、臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質の動態と相互作用から解明し、生理機構の解明と創薬に役立つ研究の討論の場を提供するとともに若手研究者の育成を目的としています。

当室からは、学部4年の吉田樹生が一般演題にて、幼若期社会的敗北ストレス負荷による社会性行動障害に対するグルタミン酸受容体の関与について口頭発表を行いました。発表後には、幼若期に社会的敗北ストレスを負荷した場合の成体期での変化や、抗うつ薬としてケタミンを使用した場合の予想される副作用などについて、多くのご質問を頂くことができました。本会では、神経活動や脳活動のイメージングの手法や食品、漢方が神経機能に与える影響など幅広い分野について見聞を深めることができました。今回経験したことを今後の研究活動の糧として、より一層努力していきたいと思います。

なお、本会口頭発表において、吉田樹生は優秀発表賞を受賞しました。

(報告者:吉田樹生)

【口頭発表】
吉田樹生
「幼若期社会的敗北ストレス負荷による社会性行動障害に対するグルタミン酸受容体の関与」

2018年12月1日

第23回グリア研究会(名古屋)

第23回グリア研究会がミッドランドスクエア オフィスタワー5F「ミッドランドホール」にて開催されました。神経細胞の10倍以上も脳内に存在するグリア細胞は、神経細胞の脇役とされてきました。近年、研究技術の向上により、受容体の発現やシナプスの構築など様々な機能が解明されています。こうしたグリア研究において日本は世界でもトップクラスに位置しており、その支えにはこうした研究会による研鑽があります。本研究会では、グリア細胞に関する基礎研究ならびに臨床研究の研究報告が行われました。

当室からは、博士課程4年の長谷川章と博士課程2年の伊藤貴博、博士課程1年の内田美月が口頭発表を行いました。発表後の討論では、グリアを専門に研究されている先生方から発表内容に対する質疑だけではなく、研究に対するアドバイスやコメントなどを頂き、活発な意見交換ができました。グリア細胞と神経細胞の相互作用が脳の可塑的変化のカギを握ると神経科学の分野において明らかとなってきました。神経変性疾患だけでなく、精神疾患の発症機序におけるグリア細胞の役割が注目されていますが、グリア細胞は神経新生の観点からも重要な役割を果たしています。本研究会を通して、グリア細胞の再生能を利用した精神疾患の治療への応用や神経細胞の発生・変性に与える影響について学ぶことができました。今後はグリア細胞にも着目した研究に着手していきたいと思いました。

(報告者:内田美月)

 

【口頭発表】
Session 2 “Astrocyte 1”
内田美月
「Involvement of glial glutamate transporter in psychobehavioral abnormalities of mice administered phencyclidine repeatedly」
伊藤貴博
「Astrotactin2, a glial-guided neuronal migration-related molecule regulates emotional and cognitive functions」
Session 3 “Astrocyte 2, Others”
長谷川章
「Deficient glial glutamate transporter in neurodevelopment cause memory impairment associated with morphological changes」

2018年11月25日

ロナセン10周年記念講演会 最新の精神薬理アワー(東京)

「ロナセン10周年記念講演会 最新の精神薬理アワー」が、フォーシーズンズホテル東京にて開催されました。講演会は、ロナセンの発売10周年を記念して開催され、開発、臨床に関わった関係者が多数参加していました。当室からは野田幸裕教授が招待講演として、「第二世代抗精神病薬のブロナンセリンの創薬と最新の知見」と題して講演を行いました。探索研究から開発・誕生までの経緯と最新の知見を紹介しました。

(報告者:野田幸裕)

【招待講演】
野田幸裕(11月25日)招待演者1
「第二世代抗精神病薬のブロナンセリンの創薬と最新の知見」

2018年11月24~25日

第13回医療の質・安全学会学術集会(名古屋)

 

「第13回医療の質・安全学会学術集会」が、名古屋国際会議場にて「クリニカル・ガバナンスの確立を目指して-質・安全学を基軸とする医療への移行-」をテーマに開催されました。本集会では患者安全を一歩前進させるために、クリニカル・ガバナンスの考え方を鮮明にすることを目的としていました。

当室からは野田幸裕教授がシンポジウムK-24のシンポジストとして、「薬学生における医療安全教育としての医療シミュレーション教育の実践」と題して発表しました。発表後には、学部教育で行った多職種連携教育やシミュレーション教育のアウトカムについて質疑がありました。学部での多職種連携教育やシミュレーション教育によって、職種間の障壁が緩和されること、医療安全への意識が高まることを紹介しました。他のシンポジストからは、「院内急変対応に関するPDCAサイクル」「教育の質向上、質を担保するためのインストラクショナルデザイン」「看護教育におけるシミュレーション教育」「リカレント教育プログラム」について、医療安全の担保の視点から紹介されました。一方、先日の第28回日本医療薬学会年会でも取り上げられていました睡眠薬による転倒・転落やせん妄について、多数の一般演題がありました。これらの発表から、医療現場での医療の質・安全の重要性を知る良い機会となりました。(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕(11月25日)シンポジスト(シンポジウムK-24)
シンポジウムK-24:医療の質向上、安全性担保のためのシミュレーション教育
「薬学生における医療安全教育としての医療シミュレーション教育の実践」