活動報告

大学・研究室行事

大学行事として、学生フォーラム、ソフトボール大会、オープンキャンパス、卒論発表や卒業式などが開催され、こうした行事には積極的に参加しています。研究室行事として、鶴舞公園での花見、ゼミ旅行、スポーツフェスティバル、新年会など、1年を通して楽しいイベントを開催し、メンバー同士の親睦を深めています。

2022年7月20日

第4回アドバンスト活動報告会

「第4回アドバンスト活動報告会」が開催されました。

薬局にて研修しているアドバンスト学生1名および愛知医科大学病院の呼吸器内科・外科、消化器外科病棟にて研修しているアドバンスト学生2名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

薬局にて研修している学生は、漢方薬を用いた片頭痛患者への介入に関する報告を行いました。軽度から中等度の片頭痛にNSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs:非ステロイド性抗炎症薬)が無効な場合や、中等度から重度の場合にはトリプタン製剤が用いられます。本症例では、頭痛に対して処方された漢方薬の適切な服薬方法を指導することで、トリプタン製剤を使用することなく、片頭痛をコントロールすることができました。

愛知医科大学病院の呼吸器内科・外科病棟にて研修している学生は、抗がん剤治療における支持療法に関する報告を行いました。EGFR(Epidermal Growth Factor Receptor:上皮成長因子受容体)チロシンキナーゼ阻害薬はEGFR遺伝子変異陽性のがんに対して使用される分子標的薬であり、副作用としてざ瘡様皮疹が報告されています。本症例では、ざ瘡様皮疹の重症度に合わせた強さの外用ステロイドの選択と使用方法の指導を行い、症状を改善に介入していました。

愛知医科大学病院の消化器外科病棟にて研修している学生はがん患者の周術期における薬学的介入に関する報告を行いました。ステロイドを長期間服用することにより視床下部-下垂体-副腎皮質系が抑制され、内因性ステロイドが減少します。この状態で手術などの侵襲を受けると循環不全を中心とした重篤な急性副腎不全に陥りやすくなります。そのため、侵襲性の高い周術期にはステロイドを予め投与することで急性副腎不全を予防するステロイドカバーを行う必要があります。本症例では、これまでに使用していたステロイド量をプレドニゾロン換算することで適正に周術期におけるステロイドの投与を行い、急性副腎不全に陥ることなく手術を完遂することができました。

これらの症例を通して、症状の部位、性状、発現時の特徴や使用薬剤などの背景から、患者に最も適した個別の薬物治療を考えていくことの重要性を再認識しました。今後も最適な薬物治療を行うことができるよう、患者一人ひとりに向き合っていきたいと思います。

(報告者:鈴木里奈)

【薬局】
「漢方薬を用いた片頭痛患者対応」
【愛知医科大学病院】
呼吸器内科・呼吸器外科病棟
「肺癌治療における支持療法」
消化器外科病棟
「大腸癌における周術期と化学療法の薬学的介入について」

2022年7月6日

第3回アドバンスト活動報告会

「第3回アドバンスト活動報告会」が開催されました。

名古屋大学医学部附属病院の消化器外科病棟にて研修しているアドバンスト学生1名、愛知医科大学病院の循環器内科・心臓外科病棟、GICU(General Intensive Care Unit:周術期集中治療部)にて研修しているアドバンスト学生2名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

名古屋大学医学部附属病院の消化器外科病棟にて研修している内野里香は、呼吸困難を有するがん患者への介入に関する報告を行いました。がん患者において呼吸困難が発生する頻度は46~59%と報告されています。呼吸困難を有するがん患者には、モルヒネの全身投与を行うことが推奨されていますが、腎機能の低下などを理由にモルヒネが使用できない場合にはオキシコドンの全身投与が行われます。本症例では、腎機能を考慮した薬剤を提案することで、呼吸困難を緩和することができました。

愛知医科大学病院の循環器内科・心臓外科病棟にて研修している学生は、心不全患者への介入に関する報告を行いました。心不全の頻度の高い初期症状として息切れや足のむくみがあり、これらは心拍出量の低下によって生じるうっ血や体液貯留に伴う症状です。このように息切れや足のむくみを有する患者では、病態に応じた心不全薬物治療の基本薬に加え、利尿薬を併用します。本症例では、腎機能や電解質・水分バランスを確認しながら利尿薬や補液量の調整を行うことで、体液貯留の改善に努めました。

愛知医科大学病院のGICUにて研修している学生は、低カリウム血症患者への薬学的介入に関する報告を行いました。低カリウム血症の原因には、カリウム摂取の不足やカリウム排泄量の増加、およびアルカローシスなどによる細胞外から細胞内へのカリウム移行の亢進があります。本症例では、低カリウム血症によりGICUにて注射用および経口カリウム製剤が開始となりました。その後、カリウム含量の多い経口カリウム製剤への変更を提案することで、血清カリウム値のコントロールを行いました。

症例報告会を通して、症状や治療による効果・副作用を確認し、適切な薬剤選択が行われているかを評価する重要性を再認識しました。今後も患者にとって最適な薬剤選択ができるよう支援していきたいと思います。

(報告者:内野里香)

【名古屋大学医学部附属病院】
内野里香(消化器外科病棟)
「腎機能低下患者における呼吸困難・疼痛コントロールに対する介入」
【愛知医科大学病院】
循環器内科・心臓外科病棟
「心不全患者への介入」
GICU
「低カリウム血症患者への薬学的介入」

2022年6月15日

第2回アドバンスト活動報告会

「第2回アドバンスト活動報告会」が開催されました。

名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科・外科、泌尿器科・腎臓内科、精神科・親とこどもの心療科病棟にて研修しているアドバンスト学生3名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

呼吸器内科・外科病棟にて研修している平野結奈は、非小細胞肺がんの化学療法への介入に関する報告を行いました。非小細胞肺がんでの胸膜播種により、胸部疼痛が認められる場合があります。本症例では、NRS(Numerical Rating Scale:数値評価スケール)を用いて疼痛評価を行い、最初にNSAIDs(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs:非ステロイド性抗炎症薬)が提案されました。NSAIDsによる腎機能障害やNSAIDs潰瘍の早期に発見するため、血清クレアチニン値や腹痛、嘔気の有無を確認しながら、安全に疼痛コントロールを行いました。

泌尿器科・腎臓内科病棟にて研修している鈴木里奈は、去勢抵抗性前立腺がんの治療への介入に関する報告を行いました。去勢抵抗性前立腺がんの治療薬として推奨されているドセタキセルは副作用として重篤な好中球減少が報告されています。本症例では、発熱性好中球減少症の発症リスクが高いことから、G-CSF(Granulocyte-Colony Stimulating Factor:顆粒球コロニー刺激因子)製剤の一次予防的投与を行うことで、重篤な感染症に罹患することなく治療を継続することができました。

精神科・親とこどもの心療科病棟にて研修している松本あおいは、双極性障害のうつ状態の改善を目的とした薬剤調整に関する報告を行いました。双極性障害には気分安定薬だけでなく、適用を有する抗精神病薬が使用されます。抗精神病薬は薬剤ごとに受容体結合能が異なることから、効果や副作用の発現特性と患者の副作用歴をふまえて薬剤変更を行うことで、副作用を発現することなく、うつ状態をコントロールすることができました。

症例報告会を通して、使用薬剤による副作用を予測し、その予防や治療に向けた薬剤提案や情報提供を行うことの大切さを学びました。今後も患者に最適かつ安全な治療を提供するために、薬剤による効果と副作用のバランスを常に考えて薬物治療に携わっていきたいと思います。

(報告者:松本あおい)

【名古屋大学医学部附属病院】
平野結奈(呼吸器内科・外科病棟)
「非小細胞肺がん患者に対する化学療法における薬剤師の介入」
鈴木里奈(泌尿器科・腎臓内科病棟)
「去勢抵抗性前立腺がんの化学療法に関わった症例」
松本あおい(精神科・親とこどもの心療科病棟)
「双極性障害患者に対する抗精神病薬の切り替え」

2022年6月1日

第1回アドバンスト活動報告会

「第1回アドバンスト活動報告会」が開催されました。

藤田医科大学病院の、内分泌・代謝・糖尿病内科病棟にて研修しているアドバンスト学生2名、精神科にて研修しているアドバンスト学生1名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

内分泌・代謝・糖尿病内科病棟にて研修している学生のうち1名は、副腎皮質癌によるクッシング症候群に関する報告を行いました。副腎皮質癌はホルモン産生型と無機能型に分けられます。ホルモン産生型では慢性的にコルチゾールが過剰に産生され、クッシング症候群が多く認められます。クッシング症候群の治療の第一選択は外科的な腫瘍摘出ですが、外科的治療が行えない場合、薬物治療として副腎皮質刺激ホルモン分泌抑制薬や副腎皮質ホルモン合成阻害薬で治療を行います。本症例では、副腎皮質ホルモンの過剰産生に関連する精神症状や低カリウム血症などに対処するためコルチゾールのモニタリングを行い、患者の病態や生活に合った薬物選択を行うことができました。

もう1名は、ギッテルマン症候群に関する報告を行いました。ギッテルマン症候群は、遠位尿細管Na⁺-Cl⁻共輸送体をコードするSLC12A3遺伝子変異により生じる常染色体潜性遺伝の先天性疾患です。遺伝性疾患であることから、家族への遺伝カウンセリングなども行われます。臨床所見としてサイアザイド系利尿薬の副作用と同様に、低カリウム血症や低マグネシウム血症が認められるため、カリウム製剤やマグネシウム製剤による補充療法が行われます。本症例では、それぞれの検査値からカリウム/マグネシウム製剤の投与量を検討し、電解質異常の改善に努めました。

精神科病棟にて研修している学生は、治療抵抗性統合失調症に対して非定型抗精神病薬のクロザピンにて治療されている患者に関する報告を行いました。ルラシドンはSDA(Serotonin Dopamine Antagonist:セロトニン・ドパミン拮抗薬)に属する2020年に発売された比較的新しい抗精神病薬です。本症例では、クロザピンに併用する抗精神病薬としてルラシドンに切り替える際、CGI(Clinical Global Impressions:臨床全般印象度)やDIEPSS(Drug Induced Extrapyramidal Symptoms Scale:薬原性錐体外路症状評価尺度)などの評価尺度を用いて、有効性や副作用を客観的に評価しました。また、文献からの情報をもとに切り替え順を検討し、適切に医師へ提案していました。

本報告会を通して、検査値をふまえて投与量や薬剤選択をする必要性、処方提案にはガイドラインやアルゴリズムだけでなく、文献からの情報も活用する重要性を学ぶことができました。残り少ないアドバンス研修でも意識して取り組んでいきたいと思います。

(報告者:平野結奈)

【藤田医科大学病院】
内分泌・代謝・糖尿病内科病棟
「副腎皮質癌によるCushing症候群を発症した一例」
「Gitelman症候群」
精神科病棟
「クロザピン服用中の統合失調症患者に対してルラシドンの追加投与が有効であった一例」

2022年3月29日

2022年度 お花見:新年度・桜満開

新型コロナウイルス感染症の影響で研究室での行事も少ない中、十分な感染対策を講じた上で、恒例の「2022年度 お花見」を鶴舞公園にて行いました。

今年は平年より気温が高かったため、桜の開花が早く、桜の見頃も長くなりました。

大勢の花見客で賑わいをみせた鶴舞公園の桜もあっという間に満開を迎え、多くの人が足を止めてカメラを構えていました。訪れた人たちは満開の桜を眺めたり、屋台の前で足を止めて「花より団子」を楽しんだりすることで、大満足のひと時を過ごせていたと思います。

春の陽ざしの中で、満開の桜にうっとり…といきたいところですが、学生同士の接触を避けながら笑顔あふれる記念となる1枚の写真撮影となりました。

今年度はコロナ禍でも交流できるような機会を設けながら、充実した研究室生活が送れるよう精進して参ります。

(報告者:小野舞子)

 

※撮影時のみマスクを外しています。

2022年3月20日

2021年度 卒業セミナー:今後の卒業生の活躍を願って。

「2021年度 卒業セミナー」が、名城大学薬学部 新3号館303・304教室にて開催されました。

セミナー冒頭の吉見 陽助教の挨拶では、セミナー参加者へ本年度の当室の活動総括のことばで始まりました。ソーシャル・ディスタンスを保ちながら、グループワークとして行った病態解析学Ⅰダービーでは、カプセル剤つかみステークス、降圧薬の早口言葉ステークス、ピークフローステークスを通して、カプセル剤の種類や服用時の注意点について、降圧薬の受容体選択性の違いや分類される医薬品について、ピークフローや換気障害の分類について知識を深めることができました。今年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響で種々の研究室行事を行うことが困難でしたが、コロナ禍では身体的距離を保つように言われている今でこそ、精神的距離を近づけることが重要です。そこでイメージクイズや他己紹介クイズを行い、当室メンバーに関するイメージや印象についての課題を通して、もっと「お互いの距離」、すなわち「心の距離」を縮めることができたと思います。

グループワーク後は在籍学生一同から卒業生へ、卒業生からは在籍学生一同・教員へこれまでの感謝を込めて記念品が贈呈されました。博士課程を修了し、学位を取得された内田美月先輩へのOB・OG、そして在籍学生・教員からのビデオレターが上映されました。最後に野田幸裕教授から卒業生と在籍学生一同に激励の言葉が贈られました。

今後も卒業研究やアドバンスト臨床研修に全力で取り組んでいきたいと思います。最後に、卒業される皆様の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(報告者:吉原みなみ)

 

※撮影時のみマスクを外しています。

2021年9月5日(日)

野田幸裕教授還暦記念講演会 :ますます楽しい人生を!

2021年7月24日に還暦を迎えられた野田幸裕教授の「還暦記念講演会」は新型コロナウイルスの感染状況を見極め、名城大学薬学部サテライトセミナー室とオンラインのいずれでも参加可能なハイブリッド形式にて開催されました。本講演会は当室の吉見 陽助教、博士課程4年の内田美月先輩と2年の中村真理子先輩が企画し、在籍学部生の協力のもとに実施されました。

当日、野田幸裕教授、吉見 陽助教、現役院生や学部4年、5年と6年生の28名は名城大学薬学部サテライトセミナー室にて、研究員や卒業生37名と実務実習生5名はオンラインにて、総勢72名が参加しました。残念ながら当日参加ができない卒業生からも還暦記念講演会に祝辞を頂きました。司会進行は吉見 陽助教が担当し、野田幸裕教授より「学部卒業~コロナ禍までの病態解析学Ⅰの軌跡」と題して、当室設立時から近状のコロナ禍における過ごし方やハマったことなど、趣向を凝らした還暦記念講演が行われました。次に、学部5年が企画した研究室紹介セミナーでのグループワークでは、薬学や研究室に関する課題、野田幸裕教授のイメージに関する課題などについて実施し、発表しました。ソーシャル・ディスタンスを保ちながらも活発に楽しく意見交換ができました。グループワークの間に、オンライン参加の研究員や卒業生と画面越しの再会でしたが、仲睦まじく話される野田幸裕教授の姿が印象的でした。休憩中には、研究員および卒業生や現役学部生から頂戴した祝辞をまとめたビデオレターを上映し、還暦記念品(ロナセンのタイピンなど)と花束が学部生から贈呈されました。最後に野田幸裕教授から閉会の挨拶を行って頂き、オンラインでの参加者をスクリーン上に映し出して参加者全員で記念写真を撮影しました。撮影後もオンラインで野田幸裕教授との歓談が続き、名残惜しさを感じつつも閉会となりました。

コロナ禍のため、一堂に集まることはできませんでしたが、オンラインでも祝福の思いを伝えることができたと思います。野田幸裕教授には、これまでのご指導に心よりお礼を申し上げるとともに、更なるご活躍をお祈りしております。

(報告者:松本あおい)

 

※記念撮影時のみマスクを外しております。

2021年9月2日~4日

令和3年度薬学部卒業論文発表会

「令和3年度薬学部卒業論文発表会」が名城大学薬学部 新1号館および新3号館にて、緊急事態宣言発令中でしたが、徹底した感染対策のもと無事に開催されました。本年度も、前年度に引き続きすべてポスター発表でした。

発表会では、当室の学部6年の浅井未来、鈴木千晴、細井香七および高橋礼貴が新1号館3階、相羽優樹、伊藤嘉野、小口智也、加藤有耶香、鎌田朋見および中村実樹が新3号館3階、衛生化学研究室の北澤沙英が新1号館4階にて発表を行いました。約2年間の研究活動の集大成を発表することができ、6年生一同感謝しております。

 

今年度は感染対策の一環として所属する研究室の発表のみを所属する4年生と5年生が、聞くことができる状況でした。そのため、発表を聞きに来てくださる人数は限られていましたが、後輩にわかりやすく説明すること、先生方とじっくり議論することができました。教育、研究、臨床の最先端で活躍される先生方から、多くのご質問やご意見をいただき、有意義な時間を過ごすことができました。本発表会を通して、広範な視野で結果を客観的にとらえ、論理的に思考する重要性を改めて学びました。

発表会終了後、新3号館の1階にて学部6年生から教員、大学院生、学部4・5年生へ感謝を込めたプレゼントを贈りました。学部4・5年生からは、絵付けのだるまと名前入りのボールペンを頂きました。卒業試験や国家試験の合格に向けて、七転八起のだるまのように、粘り強く勉学に励みます。

当室での活動を通して培った知識や経験を活かして、高度な専門知識と研究能力を有する薬剤師を目指し、問題解決能力および科学的思考力をさらに高めていきたいです。

(報告者:浅井未来)

 

※撮影時のみマスクを外しております。

【ポスター発表】
相羽優樹 (9月3日)
「名古屋大学医学部附属病院における統合失調症入院患者のポリファーマシーに関する調査」
浅井未来 (9月3日)
「うつ病患者のリンパ芽球様細胞株および幼若期社会的敗北ストレス負荷マウスの血液と脳における網羅的遺伝子発現解析」
伊藤嘉野 (9月3日)
「3T3-L1細胞でのクロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ2受容体の関与」
小口智也 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスにおける脳内クロザピン反応性タンパク質の同定」
加藤有耶香 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスにおけるクロザピン治療による行動学的および神経化学的影響」
鎌田朋見 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスの精神行動におけるシナプス形成やシナプス伝達の関与」
鈴木千晴 (9月3日)
「幼若期マウスへの単回社会的敗北ストレス負荷による社会性行動障害に対するメマンチンの作用」
高橋礼貴(9月3日)
「プロトカドヘリン15(Pcdh15)遺伝子変異によるマウスの精神行動と脳内モノアミン・アミノ酸神経系への影響」
中村実樹(9月3日)
「HL-60細胞でのクロザピンによる血液毒性に対するリチウムの作用」
細井香七(9月3日)
「ストレス負荷マウスにおける社会的認知の制御機構:コリンおよびセロトニン神経系の関与」
北澤沙英 (9月3日)
衛生化学研究室・アドバンストコース
「シスプラチンベースのがん化学療法におけるハイドレーションと有害事象発現に関する調査」

2021年7月13日

第3回アドバンスト活動報告会

「第3回アドバンスト活動報告会」が、開催されました。

薬局にて研修しているアドバンスト学生1名および藤田医科大学病院の内分泌・代謝・糖尿病内科にて研修しているアドバンスト学生2名が症例報告を行いました。薬局でのアドバンスト研修報告は今回初めて視聴することができました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

薬局にて研修している学生は、地域包括ケアシステムで活躍できる薬剤師を目指し、地域医療での課題に取り組んでいます。今回はALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の在宅医療に関する報告を行いました。ALSは運動ニューロンが進行性に変性・消失する疾患です。症状進行に伴い、食事の経口摂取が困難になった場合には、経腸・経静脈栄養が主栄養となります。経腸栄養法施行時、薬剤の投与方法として粉砕法や簡易懸濁法があり、薬剤の安定性や配合変化などの確認が必要です。不適切な薬剤管理に対して、処方薬の見直しや管理方法の指導により、患者に合わせた薬剤の選択をすることができました。

藤田医科大学病院にて研修している学生のうち1名は、免疫チェックポイント阻害薬投与によるirAE(免疫関連有害事象)に関する報告を行いました。irAEには間質性肺炎、皮膚障害、内分泌障害、および1型糖尿病などがあります。irAEは症状に対する適切な薬剤の追加、使用薬剤の減量・休薬、および変更により対処します。糖尿病の既往がなく血糖値の異常や高血糖症状を認めた場合には、1型糖尿病の発症を疑います。1型糖尿病はインスリン依存状態であるため、厳格な血糖コントロールが必要となり、主な治療法として強化インスリン療法が行われます。患者指導を通してインスリン製剤を適切に使用してもらうことで、血糖コントロールやケトアシドーシスの改善に努めました。

もう1名は、褐色細胞腫の血圧管理に関する報告を行いました。褐色細胞腫はカテコールアミンの過剰分泌により、高血圧や高血糖を引き起こす疾患です。治療の中心は外科手術による腫瘍の摘出ですが、周術期の血圧管理が重要です。術前には手術当日に向けて降圧薬を漸増する一方で、循環血漿量の減少に伴う起立性低血圧や術後低血圧の予防に電解質の補給が必要となることもあります。薬物療法では、第一選択薬としてα1遮断薬が使用され、頻脈がみられた場合や、降圧不十分の場合にはβ遮断薬やαβ遮断薬、およびCa拮抗薬を追加で使用します。降圧薬の追加や電解質の補給による適切な血圧管理を通して、容体悪化を防ぐことができました。

症例報告会を通して、主訴や検査値から正しく患者の状態を判断し、適切な対処ができるよう、使用薬剤について深く学ぶことの重要性を改めて感じました。患者の思いを丁寧に聞き取りながら他の職種と連携し、より良い治療方針の提案ができるように努めていきたいと思います。

(報告者:伊藤嘉野)

【藤田医科大学病院】
内分泌・代謝・糖尿病内科病棟
「中咽頭癌に対する免疫チェックポイント阻害薬投与によりirAEによる糖尿病を来した一例」
「褐色細胞腫」

【薬局】
「在宅医療におけるALS患者への薬剤師の介入」

2021年6月29日

第2回アドバンスト活動報告会

「第2回アドバンスト活動報告会」が、開催されました。

名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科・外科、血管外科、および消化器外科1・消化器外科2にて研修しているアドバンスト学生3名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

呼吸器内科・外科病棟で研修している中村実樹は、今年に製造販売承認を取得した新薬であるアルンブリグⓇ(ブリグチニブ)の導入に関する報告を行いました。アルンブリグⓇはALK陽性非小細胞肺がんに用いられるチロシンキナーゼ阻害薬で、間質性肺炎、クレアチンキナーゼ上昇、下痢、高血圧、悪心・嘔吐、肝機能障害、および膵炎などの副作用があります。間質性肺炎では空咳や発熱、肝機能障害では疲労や食欲不振、膵炎では身体の痛みなどが自覚症状として挙げられます。一方で重症化するまで自覚症状がない副作用も多いため、服薬中は定期的な血圧測定と血液検査を行います。下痢や高血圧、悪心・嘔吐については必要に応じて止瀉薬や降圧薬、制吐薬を用いることで対処しますが、CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events:有害事象共通用語規準)における重症度(Grade)評価により休薬することもあります。自覚症状が出にくい副作用に対して検査値を確認したり、症状が軽度なうちに薬剤の導入を提案したりすることで、重篤な副作用の発現を回避することができました。

血管外科病棟で研修している北澤沙英は、睡眠薬の選択に関する報告を行いました。安全性が高い睡眠薬であるオレキシン受容体拮抗薬は、覚醒保持に関連したオレキシン神経系の働きを遮断し、睡眠をもたらします。2020年から製造販売されているデエビゴⓇ(レンボレキサント)は、ベルソムラⓇ(スボレキサント)と同様の作用機序を示しますが、オレキシン1受容体よりオレキシン2受容体に親和性が高い特徴を有しています。また、ベルソムラⓇと異なり、一包化が可能であること、CYP3Aとの相互作用が少ないことから、高齢や併存疾患を持つ患者に使用しやすいです。安全かつ有効性が高いと考えられるデエビゴⓇを提案したことで、概日リズムを改善することができました。

消化器外科1・消化器外科2病棟で研修している伊藤嘉野は、オピオイドスイッチングに関する報告を行いました。がん疼痛に用いられるオピオイド鎮痛薬には錠剤、注射剤、坐剤、および貼付剤など、多数の剤形が存在します。入院患者に対しては、患者の状態に応じた剤形や投与量の変更が可能です。オピオイドスイッチングでは、換算表を用いて投与量を算出します。適切なオピオイドスイッチングや剤形の変更を提案することで、疼痛が悪化することなく、退院後を見据えた剤形を提案することができました。

これらの症例を通して、実際に患者の思いを聞いたうえで患者個人に合った薬物治療を考えることや、必要に応じて看護師や医師などの他の職種との情報共有をすることが大切であると実感しました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、実務実習では病棟実習を例年のように行うことができませんでした。アドバンスト研修でも、患者面談の頻度や形態に制限はありましたが、約半年間継続して臨床現場に携わらせていただきました。大学や臨床現場で得た知識・経験を活かして、患者や他の職種とのコミュニケーションを大切にし、頼られる薬剤師を目指して精進していきます。

(報告者:北澤沙英)

【名古屋大学医学部附属病院】
中村実樹(呼吸器内科・外科病棟)
「非小細胞肺がん患者のアルンブリグ導入における薬剤師の介入」
北澤沙英(血管外科病棟)
「重症虚血肢患者における傾眠傾向に対する薬剤師の介入」
伊藤嘉野(消化器外科1・消化器外科2病棟)
「化学療法施行患者における疼痛コントロールに対する介入」

2021年6月15日

第1回アドバンスト活動報告会

「第1回アドバンスト活動報告会」が開催されました。

愛知医科大学病院の循環器内科、小児科、および消化器内科にて研修しているアドバンスト学生3名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、症例報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

循環器内科病棟で研修している学生は、心不全の慢性期治療に関する報告を行いました。心不全は心拍出量の低下や末梢循環不全、肺のうっ血をきたす病態です。慢性期は薬物療法が主体となりますが、病態の悪化を防ぐために急性増悪を繰り返さないようにしなくてはなりません。薬剤の効果や服薬継続の必要性を丁寧に説明することで服薬アドヒアランスを維持させ、その後の病態の安定に努めました。

小児科病棟で研修している学生は、免疫抑制剤の血中濃度管理に関する報告を行いました。プログラフⓇ顆粒(タクロリムス)は経口投与時の吸収は一定しておらず個人差があるため、治療薬物モニタリング(TDM)が必要です。プログラフⓇは食事により血中濃度が変動し、経腸栄養剤によっても影響を受けるため、毎回同じ条件で服用する必要があります。プログラフⓇが経腸栄養剤と相互作用を示さないように用法・用量の調節を行い、患者に適した血中濃度のコントロールに努めました。

消化器内科病棟で研修している学生は、抗がん剤の支持療法に関する報告を行いました。抗EGFR抗体薬であるベクティビックスⓇ(パニツムマブ)の特徴的な副作用として、皮膚障害や低マグネシウム血症などがあります。皮膚障害は痤瘡様皮疹、皮膚乾燥、そして爪囲炎と症状の経過をたどるため、発症時期と症状に応じた治療薬剤の選択が必要です。低マグネシウム血症はマグネシウム補充療法による補正や抗EGFR抗体薬の減量・休薬・中止によって対処します。抗がん剤特有の副作用に対処しながら、治療を継続することができました。

症例報告会を通して、患者の症状や検査値、患者面談で得られた情報から個々に必要な薬剤を症状に合わせて提案するだけでなく、患者やその家族の考えにも寄り添った治療方針の提案ができるように精進していきます。

(報告者:中村実樹)

【愛知医科大学病院】
循環器内科病棟
「コンプライアンス不良により心不全が増悪した症例」
小児科病棟
「経腸栄養剤の併用により免疫抑制剤のコントロール不良となった症例」
消化器内科病棟
「直腸癌患者におけるmFOLFOX6+Pmabの副作用管理」

2021年3月29日

2021年度 お花見:満開の桜と笑顔で新年度をスタート

新型コロナウイルス感染症の影響により家で過ごす時間が多くなる中、十分な感染対策を講じた上で、「2021年度 お花見」を鶴舞公園にて行いました。

平年より桜前線の北上が早く、満開の桜を満喫することができました。春の陽ざしの中で撮影された笑顔あふれる記念写真は、思い出に残るものとなりました。

昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、研究室行事のほとんどが中止となりましたが、今年度はコロナ禍でも交流できるような機会を設けながら、充実した研究室生活が送れるよう精進して参ります。

(報告者:佐分藍子)

 

※撮影時のみマスクを外しております。

2021年3月14日

2020年度 卒業セミナー:名残惜しい最後のセミナー

愛知県の緊急事態宣言が解除された3月、「2020年度 卒業セミナー」が、名城大学薬学部新3号館303・304教室にて開催されました。吉見 陽助教から、学部卒業生が参加する最後のセミナーですが、実務実習生は残念ながら新型コロナウイルス感染症を鑑みて参加を控えてもらったとの説明がありました。マスクを着用したままの状態でグループワークを行い、最初は9名の学部卒業生と1名の学位取得者を中心とした他己紹介を行いました。医薬品の薬効分類や商品名のソース、薬価等についてのグループ討論では、薬剤師国家試験を終えて間もない学部卒業生、実務実習を経た学部5年生、基礎薬学総論にて知識を培った学部4年生がそれぞれの力を最大限に発揮しました。担当者による解説もあり、知識の共有や新たな知識の習得ができました。新型コロナウイルス感染症の防止として、ソーシャル・ディスタンスは十分に保っていたにも関わらず、マインド・ディスタンスは十二分に縮まったと思います。セミナーの終了後に在籍学生一同から卒業生へ、卒業生からは野田幸裕教授と吉見 陽助教、在籍学生一同へこれまでの感謝を込めて記念品が贈呈されました。また、博士課程を修了し学位を取得された伊藤貴博先輩へ学部5年生が制作したビデオレターが約7年間の想い出と共に上映され、最後に野田幸裕教授から卒業生と在籍学生に激励の言葉が贈られました。

4月から博士課程に進学される吉田樹生先輩には今後もご指導を賜り、在籍学生一同協力し、卒業研究やアドバンスト臨床研修の更なる発展に努めていきたいと思います。最後に、卒業される皆様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(報告者:加藤有耶香)

 

※撮影時のみマスクを外しております。

2020年9月23日

アドバンスト活動報告会

本年度の「アドバンスト活動報告会」が、名古屋大学医学部附属病院内に設置された名城大学薬学部サテライトセミナー室にて行われました。例年、愛知医科大学病院、藤田医科大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部ライフサイエンスホールにて同時開催されていた「遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。そこで、名古屋大学医学部附属病院でアドバンスト研修を行った学部6年生4名のみで活動報告を行いました。報告会には野田幸裕教授、吉見 陽助教、大学院生3名、およびアドバンストの学部5年生4名と4年生4名が参加し、多くの質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

皮膚科病棟で研修した河西初音は、悪性黒色腫の治療への介入について報告しました:悪性黒色腫の治療薬であるキイトルーダ®(ペムブロリズマブ)には免疫機能活性化に伴う副作用として皮膚の掻痒感があり、適正使用ガイドにおいて抗ヒスタミン剤や外用剤での対処療法が推奨されています。抗ヒスタミン薬の中には、腎機能に影響を与える薬剤があり、腎機能低下患者にも使用できる薬剤への変更を提案し、副作用発現を防止することができました。

消化器外科病棟で研修した河野彩香は、食道がんの治療への介入について報告しました:食道がんの術前術後化学療法に使用する抗がん剤(シスプラチン、ドセタキセルなど)には、末梢神経障害を発現するリスクがあります。患者面談やカルテ情報から薬剤の使用歴を確認し、末梢神経障害に対して眠気の副作用が少ないタリージェ®(ミロガバリン)を提案しました。この介入により、末梢神経障害は軽快し、アドヒアランスも向上し、化学療法を継続することができました。

精神科/親と子どもの心療科病棟で研修した佐治凪帆は、バルプロ酸の急速飽和療法への介入について報告しました:バルプロ酸による薬剤性カルニチン減少症が原因で高アンモニア血症を発現する場合があります。高アンモニア血症には、カルニチン欠乏症治療薬であるエルカルチン®(レボカルニチン)の投与やバルプロ酸を減量するためのTDMの提案があります。服薬指導では、治療薬の減量理由、減量に対する不安解消、エルカルチン内服方法の説明を行い、アドヒアランスの向上と症状改善に貢献することができました。

呼吸器内科病棟で研修した長谷川真由は、非小細胞肺がんの治療への介入について報告しました:抗がん剤治療として使用していたシスプラチンによる悪心、ビノレルビンによる血管炎、その他便秘、夜間頻尿や不眠がありました。悪心に対して追加制吐剤、血管炎に対して温罨法、不眠に対して睡眠衛生指導やゾルピデムからベルソムラ®(スボレキサント)への変薬を提案しました。夜間頻尿に対して抗がん剤や持参薬によるものではないことを確認して泌尿器科への受診勧奨し、多くの症状改善に貢献することができました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月以降は病棟でのアドバンスト研修を行うことができず、非常に残念でした。しかし、実務実習から継続して名古屋大学医学部附属病院で臨床に携わっていたからこそ、入院患者へ長期にわたる薬学的介入ができ、活動を集約することができました。実務実習とアドバンスト研修での経験に加えて、自粛期間中に溜まった臨床へのフラストレーションを活力にして、患者の未来に寄り添った最高の薬剤師(アンサングヒーロー)を目指していきたいと思います。

(報告者:河西初音、河野彩香、佐治凪帆、長谷川真由)

【名古屋大学医学部附属病院】
河西初音(皮膚科病棟)
「ペムブロリズマブ治療中悪性黒色腫患者における化学療法及び支持療法への介入」
河野彩香(消化器外科病棟)
「化学療法施行患者における副作用・生活習慣病に対する介入」
佐治凪帆(精神科/親と子どもの心療科病棟)
「不安、焦燥感の強い患者にバルプロ酸を投与し高アンモニア血症となった一例」
長谷川真由(呼吸器内科病棟)
「非小細胞肺がん患者の化学放射線療法における薬剤師の介入」

2020年9月3日

2020年度 6年生の卒論の慰労会:感謝を込めた記念品の贈呈

「2020年度 6年生の卒論の慰労会:感謝を込めた記念品の贈呈」が、名城大学薬学部新3号館1階にて行われました。

例年、食事を楽しみながらの会でしたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響をうけ、卒業論文発表会後の開催となりました。学部4・6年生は大学講義、学部5年生は実務実習の中ではありましたが、当室一同が久々に集まりました。最初に吉見 陽助教から学部6年生をはじめ、卒業研究・論文作成に関わった全員へ労いのお言葉を頂きました。学部4年生と学部5・6年生は8月4日以来の交流機会となり、初めて顔を合わせる学生の自己紹介の機会ともなりました。学部6年生から教員、大学院生、学部4・5年生へ、卒業論文完成の感謝を込めたプレゼントが贈られました。野田幸裕教授から今後の激励を込めた締めのお言葉を頂き、閉会となりました。

後日、学部6年生へ、昨年度の卒業生から薬剤師国家試験合格を祈願したお守りとメッセージ動画、学部4・5年生からそれぞれ携帯用アルコールジェル、先輩方のイメージカラーの名入りボールペンを贈りました。

これまでの当室での活動が先輩方に支えられていたことを改めて実感し、先輩方から引き継いだ活動や研究の更なる発展に向けて、学部4・5年生一同、気持ちを新たにして日々励みたいと思いました。

(報告者:小口智也)

2020年9月3~5日

令和2年度薬学部卒業論文発表会

「令和2年度薬学部卒業論文発表会」が名城大学薬学部新1号館2階、3階、4階、および7階にて開催されました。本年度は、口頭発表はなくすべてポスター発表でした。

発表会では、当室の学部6年の伊藤紗智子、岩見浩太郎、河野彩香、久保美穂子、佐治凪帆、および長谷川真由が新1号館4階、太田絵梨花、野口 健、吉開拓弥、および吉田樹生が新1号館7階、衛生化学研究室の河西初音が新1号館3階にて発表を行いました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、3密の回避、手指消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など徹底した感染対策のもと、それぞれが工夫を凝らして作成したポスターには、多くの先生入れ替わり立ち代わりポスターを閲覧され、様々なご質問やご意見をされました。基礎や臨床の枠にとらわれない広い見識を持つことは、今後薬剤師・大学院生として業務・研究を進めていく上で重要であることを再認識しました。この貴重な経験を活かして、高度な専門知識と研究能力を有する薬剤師、すなわちファーマシスト・サイエンティストを目指し、問題解決能力および科学的思考力をさらに高めていきたいです。

(報告者:佐治凪帆)

【ポスター発表】
伊藤紗智子 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスの海馬におけるクロザピン反応性タンパク質の同定」
岩見浩太郎 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスの社会的認知行動におけるドパミンD3受容体の役割」
太田絵梨花 (9月3日)
「ストレス負荷マウスの社会的認知行動におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与」
河野彩香 (9月3日)
「クロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ受容体の関与」
久保美穂子 (9月3日)
「統合失調症様モデルマウスの側坐核におけるクロザピン反応性タンパク質の同定」
佐治凪帆 (9月3日)
「病院実務実習における薬学生の精神疾患に対するスティグマへの意識調査」
野口 健 (9月3日)
「精神科外来患者における抗うつ薬および抗不安薬の処方状況に関する調査」
長谷川真由 (9月3日)
「クロザピンによる血液毒性におけるリチウムの作用」
吉開拓弥 (9月3日)
「坐骨神経結紮マウスにおけるうつ様行動と血小板セロトニントランスポーターとの関連性:うつ様行動異常の予測因子としての可能性」
吉田樹生 (9月3日)
「幼若期のストレス負荷による社会性行動異常におけるグルタミン酸作動性神経機能および神経形態の異常に関する研究」
河西初音 (9月3日)
衛生化学研究室・アドバンストコース
「クロザピン治療中の統合失調症患者における血漿リピドーム解析」

2020年8月11~12日

2020年度 ゼミ旅行:新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開催中止

「2020年度 ゼミ旅行」は福井・京都にて開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。1日目は小浜(福井)にて箸作り体験やワイナリー見学、2日目は天橋立(京都)にて散策や川下りを予定していました。当室の仲間との絆が深まる最大のイベントが中止になってしまい非常に残念です。当室のメンバーと新配属された学部4年生は顔合わせする機会がほとんどなく、心のディスタンスはまだ離れたままです。現在、コロナ禍に合わせたリモートセミナーにて、WEBカメラを通して絆を深めながら、感染症収束後には例年を超える楽しいイベントを企画し、密な結束力を築いていきたいと思います。

(報告者:高橋礼貴)

2020年8月4日

2020年度 配属4年生との顔合わせ:初めての研究室訪問

「2020年度 配属4年生との顔合わせ」が、名古屋大学医学部附属病院内に設置された名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターサテライトセミナー室病態解析学Ⅰにて行われました。

2020年度は、当室配属4年生11名(アドバンストコース3名、研究コースA 5名、研究コースB 3名)と腫瘍分子医学研究室のアドバンストコース1名の配属が決定しました。

今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、当室メンバー全員で顔合わせをすることはできませんでしたが、学部4年生12名は全員参加しました。当室の吉見 陽助教から自己紹介と歓迎の言葉をいただき、続いて学部6年1名、学部5年1名、学部4年の順に自己紹介をしました。お菓子や野田幸裕教授が用意してくださったジュースを頂きながら、今後の研究室活動のことを話しました。学部4年生は当室に来るのが初めてということもあり、最初は緊張している様子でしたが、和やかな雰囲気で顔合わせを終えることができました。新型コロナウイルス感染症が収束していない現在の状況では、例年のように当室メンバー全員で親睦を深めることは難しいですが、新たな仲間とともに研究室で充実した時間を過ごすことができるよう、当室一同頑張っていこうと思います。

(報告者:鎌田朋見)

2020年4月18日

2020年度 第10回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム(名古屋)

「名城大学 第10回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム」が、名城大学薬学部にて、「Compass -自分の一歩が力になる-」をテーマに開催される予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となり、非常に残念でした。全学生が各研究室の行事・研究活動、各連携病院のアドバンスト活動などを直接知ることができる機会でありましたが、WEBによる研究室活動の情報提供となりました。

当室からは学部6年の岩見浩太郎が「社会的認知行動におけるドパミンD3受容体の関与」について、野口 健が「外来患者における抗うつ薬及び抗不安薬の処方状況」について発表を予定していました。また、研究室紹介のブースでは当室の熱意・魅力を学部1~4年生に向けて伝える準備も万全でした。

病態解析学Ⅰは、名大病院内に設置されていることから、八事キャンパスの学生に活動内容を身近で見ることが困難であり、学生フォーラムはその存在を知ってもらう絶好の機会であります。現在、テレワーク/リモートワークから情報の提供・獲得をする機会が増加しています。来年度、学生フォーラムが開催されるようであれば、テレワーク/リモートワークも活用しながら、当室の研究成果を発信していきたいです。

(報告者:野口 健)

【ポスター発表】
岩見浩太郎
「統合失調症様モデルマウスにおけるドパミンD3受容体と社会的認知行動」
野口 健
「名古屋大学医学部附属病院精神科外来患者における抗うつ薬および抗不安薬の処方状況に関する調査」

2020年3月17日

2019年度 卒業式・送別会:新型コロナウイルスの感染拡大に伴い開催中止

「2019年度 卒業式」が愛知県体育館にて、「令和2年度 学位記授与式・祝賀会」が名古屋マリオットアソシアホテルにて開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年度は開催中止となりました。お世話になった先輩方にとって感慨深い思い出の一つとなる行事がなくなってしまったことは、在学生にとっても非常に残念でした。

当室からは6年制薬学部第13期卒業生として10名が卒業しました。このうち1名は博士課程に進学します。卒業される先輩方には今までの感謝の気持ちを込めてアルバムを作成し、プリザーブドフラワーとハンカチを添えて記念品としました。例年開催している送別会にて記念品を贈呈していましたが、こちらも中止となったため、今年度は郵送いたしました。また、卒業式に野田幸裕教授から卒業生へ贈呈しています記念品も、メッセージと共に郵送されました。各卒業生は、アルバムやたくさんのプレゼントを楽しまれたようです。研究室の一同が集まって先輩方を送り出すということはできませんでしたが、心に残る思い出になりました。

現在も新型コロナウイルス感染症の拡大はとどまることを知らず予断を許さない状況が続いておりますが、先輩方が当室で培った経験を糧に、各方面でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

(報告者:鈴木千晴)