活動報告

大学・研究室行事

大学行事として、学生フォーラム、ソフトボール大会、オープンキャンパス、卒論発表や卒業式などが開催され、こうした行事には積極的に参加しています。研究室行事として、鶴舞公園での花見、ゼミ旅行、スポーツフェスティバル、新年会など、1年を通して楽しいイベントを開催し、メンバー同士の親睦を深めています。

2018年11月11日

第7回スポーツフェスティバル:親睦を深め、スポーツでリフレッシュ!

「第7回スポーツフェスティバル」が、名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センター体育館にて開催されました。

今回のスポーツフェスティバルは毎年恒例の選手宣誓からスタートしました。参加者23名が野田幸裕教授チーム、吉見 陽助教チーム、および当室OBである薬効解析学研究室の水野智博助教チームの3チームに分かれ、バレーボール、バドミントン、フリースロー、そしてバスケットボールで競い合いました。日頃は研究や実習、講義などで体を動かす機会は少ないため、誰もが怪我をしない様に、どの競技にもベストを尽くし、チーム一丸となって白熱した戦いになりました。吉見チームと水野チームが同率一位と接戦になり、フリースローによる優勝決定戦を行いました。先行の水野チームが4ポイントを獲得してプレッシャーをかける中、後攻の吉見チームが7ポイントを獲得して優勝となりました。

スポーツで体を動かした後は、八事の西遊記にて打ち上げを行いました。会の始めに野田教授からご挨拶をいただきました。参加者のアンケ―トによって選ばれた「MVP賞」と「頑張ったで賞」の発表と記念品の贈呈が行われました。和やかな雰囲気のなか交流を深め、楽しい時間を過ごしました。会の最後には、吉見助教から締めのお言葉をいただきました。怪我もなく、スポーツを楽しみながらリフレッシュすることができました。

(報告者:友松典子)

優勝チーム:吉見 陽、伊藤貴博、いまみゆき、角田千佳、河西初音、河野彩香、吉開拓弥、吉田樹生
MVP賞:野口 健
頑張ったで賞:野田幸裕

2018年9月16日

2018年度 病態解析学Ⅰ同門会‐第2回日本精神薬学会総会・学術集会と2018年度 6年生卒論の慰労会を兼ねて開催:受け継がれていく研究

「2018年度 病態解析学Ⅰ同門会」が、サーウィンストンホテル3階「メゾン・ド・フルール」にて「第2回日本精神薬学会総会・学術集会と2018年度 6年生卒論の慰労会」を兼ねて開催されました。

同門会は、当室の野田幸裕教授が大会長として開催された第2回日本精神薬学会総会・学術集会および6年生卒論の慰労会を兼ねて企画され、当日は、野田幸裕教授、吉見 陽助教、毛利彰宏元助教、現役院生と学部生31名、卒業生34名の総勢68名が参加しました。司会進行は吉見 陽助教により行われ、開会の挨拶として野田幸裕教授から、第2回精神薬学会総会・学術集会や卒論作成に関わった院生・学部生および卒業生への労いの言葉と乾杯のご発声を頂きました。野田幸裕教授と卒業生、院生・学部生と卒業生、あるいは卒業生同士の談笑の輪がいくつも広がっていきました。その様子を記念撮影されている様子も印象的であり、盛大な同門会を開催することができました。

今年度より臨床薬学教育・研究推進センターが設立され、当室はセンター所属となりました。野田幸裕教授が初代臨床薬学教育・研究推進センター長に御就任され、その御祝いを行いました。卒業生をはじめとする先輩方からのご支援の元、花束と記念品(置時計)が当室の卒業生で研究員の鳥居 綾先生と肥田裕丈先生より贈呈されました。この就任御祝いは、野田幸裕教授には内緒で計画されており、サプライズプレゼントは大成功でした。

会の終盤には「2018年度 6年生の卒論の慰労会」を行いました。最初に去年卒業された先輩から学部6年生へ、卒業試験や薬剤師国家試験の合格祈願の念が込められた北野天満宮の学業鉛筆が贈られました。学部4・5年生からは学部6年生へ当室での活動をまとめた動画を上映し、手作りの達磨のお守りを贈りました。達磨のお守りは、フェルトで10名の学部6年生の各々の顔に似せて作り、心のこもったプレゼントとなりました。動画やプレゼントを見て楽しそうに思い出を振り返る姿が印象的で、学部4・5年生一同、大変嬉しかったです。次に、学部6年生から卒業論文完成の感謝の思いを込めたプレゼントが、教員や大学院生、学部4・5年生一同に贈られました。

最後に野田幸裕教授から閉会の挨拶を行って頂き、参加者全員で記念写真を撮影いたしました。撮影後も、談笑は続き、参加者一同、名残惜しさも感じている様子でした。

同門会を通じて、病態解析学Ⅰの歴史を感じ、代々引き継がれてきた研究をしっかりと受け継ぎ、さらに発展させていこうと学部4・5年生一同、気持ちを新たにしました。

(報告者:角田千佳)

2018年9月8日

平成30年度名城大学校友会山梨県支部総会(山梨)

平成30年度 名城大学校友会山梨県支部総会が、山梨県ホテルやまなみにて開催されました。

名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターでは出前講義の一つとして、高齢者や小学生にも「くすり」や「薬物依存」のことを知ってもらう授業や体験実験を特定非営利活動法人医薬品適正使用推進機構(NPO J-DO)の協力の下に行っています。今回は、校友会山梨県支部の依頼により山梨県支部総会にて「くすりとの上手なつきあい方:高齢者を対象としたくすりの正しい飲み方・使い方」と題して講演を行いました。

12名の参加者に対して、当室の野田幸裕がどのようにくすりを飲んだら適切に効き、副作用を防ぐことができるか、Q&A方式のスライドや動画、体験実験を交えて内容をより理解できるように行いました。動画や体験実験から視覚的に理解が深められ、とても分かりやすく、楽しかったと大好評でした。

(報告者:野田幸裕)

2018年9月6~8日

平成30年度薬学部卒業論文発表会

「平成30年度薬学部卒業論文発表会」が、

名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センター新1号館ライフサイエンスホール、新3号館201教室、および303・304教室にて開催されました。

本発表会では、当室の学部6年の城間由奈、田代侑子、林 千裕、村川依代、山口修外、平松愉加、桒名諒美、添田光輝、および磯村優希が新1号館ライフサイエンスホールにて口頭発表を行い、衛生化学研究室の髙木修平が新3号館303・304教室にてポスター発表を行いました。それぞれが緊張しながら、研究成果を十分に披露できた発表会でした。質疑応答では、多くの教員から幅広い質問やコメントを頂き、知識不足を実感しながらも研究成果を考察し、新たな知見を得ることができました。本発表会では他の研究室の発表を聴講することで違う分野の研究内容を理解する機会となり、大変有意義でした。この経験を活かして、今後、薬剤師として業務・研究を進めていくにあたり、問題解決能力および科学的思考力をさらに高めていきたいです。

(報告者:城間由奈)

【口頭発表】
城間由奈(9月6日)
「尿路上皮癌に対するがん化学療法に伴う消化器症状を軽減させる治療法に関する調査」
田代侑子(9月6日)
「酸化ストレスにより生成されるクロザピン反応性代謝物による細胞毒性におけるグルタチオン代謝の関与」
林 千裕(9月6日)
「歯科‐精神科リエゾン領域における血小板分画中セロトニントランスポーターおよびノルアドレナリントランスポーターの代謝過程を標的とした診断・治療効果判定バイオマーカー開発に向けて」
村川依代(9月6日)
「うつ病患者のリンパ芽球様細胞株および抗うつ薬治療抵抗性ストレスモデルマウスの脳と血液の検体種横断的な網羅的遺伝子発現解析による診断・治療ターゲット分子の探索」
山口修外(9月6日)
「幼若期社会的敗北ストレス負荷による社会性行動障害におけるα-アミノ-3-ヒドロキシ-5-メチル-4-イソオキサゾールプロピオン酸(AMPA)受容体の関与」
平松愉加(9月6日)
「ストレス負荷マウスの社会性行動におけるプロテインキナーゼCによるセロトニントランスポーター活性制御の関与」
桒名諒美(9月6日)
「ストレス負荷マウスのうつ様行動におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与」
添田光輝(9月6日)
「統合失調症様モデルマウスにおける精神行動障害に対するニコチン連続投与の影響」
磯村優希(9月6日)
「社会的認知行動に対するドパミンD3受容体の関与」
【ポスター発表】
髙木修平(9月7日)
衛生化学研究室・アドバンストコース
「シスプラチンベースのがん化学療法におけるハイドレーションと有害事象発現の関連性調査」

2018年8月4~5日

名城大学オープンキャンパス2018

「名城大学オープンキャンパス2018」が、名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センター八事キャンパスにて開催されました。

当室は、教員の指導の下に、大学院生、および学部4~6年生が衛生化学研究室のアドバンスト学生と共に、来校された高校生やご父兄に対して「医薬連携薬学教育コーナー」では本学部の薬学教育の特徴を動画で説明し、「薬剤師業務コーナー」では注射薬調製のデモンストレーションと実体験を2日間行いました。「医薬連携薬学教育コーナー」では、①アドバンスト臨床研修および②多職種連携教育(IPE:Inter-Professional Education)について動画やスライドを用いて説明しました(大学院生と学部6年生担当)。「薬剤師業務コーナー」では、①閉鎖式薬物移送システムによる抗がん剤調製のデモンストレーションおよび②クリーンベンチでの注射薬調製の実体験(2日間で約300名)を行いました(大学院生と学部4・5年生担当)。昨年に引き続き両日とも多数の高校生やご父兄が参加(2日間で約500名)し、「薬学部への進学について迷っていたので、現役の薬学生と話せて参考になった」「実際に注射薬の調製ができて楽しかった」「患者さんの安全をしっかり考えて、注射薬の調製を行っていることが理解できた」などの感想をいただき、大変好評でした。高齢化が進むにつれて、在宅医療のニーズは益々増加しています。そのため、薬局薬剤師が無菌製剤の調製に関わる機会が増加しています。無菌製剤を安全に提供するためにどのように調製されているかを多くの参加者に理解して頂くことができました。今回のオープンキャンパスを通じて、参加者が薬剤師の多様な役割を実感して、将来の進路について考える参考になればと思いました。

(報告者:内田鷹司)

2018年7月31日~8月1日

2018年度 ゼミ旅行:プロ・アクティブに、そして弾丸食べまくりゼミ旅!!メンバーと親睦を深め、多くの楽しい思い出づくりの2日間(山梨)

「2018年度 ゼミ旅行」で、山梨県南都留郡富士河口湖町に行きました。

1日目:7月31日

台風の影響により学部4年生の前期定期試験が延期されたため、午前予定していたイベントは中止し、午後にメンバー全員が揃っての出発となりました。車中で昼食をとり、宿泊地である山岸旅館までレクリエーション(レク)として、恒例の学部4年生の自己紹介、教員、大学院生、学部5・6年生の他己紹介に加え、雑学3択クイズ、値段当てクイズを行いました。学部4年生は定期試験が終わってすぐの参加でしたが、試験の疲れを忘れたかのように盛り上がり、車中は終始笑いに包まれ大変賑やかでした。

旅館到着後は河口湖周辺の散歩など各々の時間を楽しみ、その後メンバー全員で美味しい夕食に舌鼓を打ちました。

夕食後は宴会場にて教員・大学院生・各学年の学部生がミックスされたチームに分かれ、夜レクを行いました。今年の夜レクでは、事前アンケートによるランキング当てゲームに始まり、ロシアンルーレット酸っぱいガムを食べた人を当てるゲーム、11種類のお茶の商品名を当てる利き茶、およびチームメイト全員が手をつなぎ大きな紐の輪をくぐる時間を競うゲームを行いました。ランキング当てゲームの「腕相撲が強そうな人」では実際に男女それぞれ上位4人による腕相撲大会が行われました。白熱した戦いとなり、大いに盛り上がりました。「みんなが思うベストコンビ」では、選ばれた上位のコンビはそれぞれかわいいポーズを指定して写真を撮影し、さらに仲を深めてもらいました。宴会場は終始笑いに包まれて和やかな空気が流れ、親睦を深める良い時間となりました。

 

2日目:8月1日

野田幸裕教授、吉見 陽助教を始め、大学院生、活発な学部4~6年生が毎年恒例の朝ランニングへ出かけました。宿泊地前に広がる河口湖にかかる橋を渡り、山頂に雪の残る富士山を眺め、とても

気持ちの良い朝を迎えました。

朝食後、山岸旅館を出発し2日目最初の目的地であるForest Adventure Mt.FUJIに向かいました。標高1100mの森林に広がるアスレチックを楽しみました。安全講習受講後、各チームに分かれコースに向かいました。足元が揺れるコースや長いジップラインに怯えながらも笑顔があふれて森林の中を駆け回る姿が印象的でした。日頃運動をする機会が少ない当室のメンバーにとっては久々の運動は体に堪えたのか、車中では疲労困憊・爆睡の様子でした。

次の目的地の浅間茶屋では、山梨県名物である「ほうとう」を昼食にいただきました。にんじん、かぼちゃなどの野菜の甘味と繊細な味噌の味や「ほうとう」独特のモチモチ感も舌鼓を打っていました。その後、最終目的地である見晴らし園では、葡萄狩りと桃狩りを楽しみました。採りたての葡萄や桃はとても甘みがあり、昼食後のデザートとしておいしくいただきました。

帰りの車中では、レクとして、イントロ曲当てクイズやDVD鑑賞を楽しみながら名古屋への帰路に着きました。

ゼミ旅行を振り返ってみると、試験延期に合わせてスケジュール変更や猛暑などはありましたが、配属されたばかりの元気溢れる学部4年生も含めたメンバー全員が参加できたことが何よりで、親睦や絆を深めるとても良い機会となりました。普段とは違う大自然の中で過ごすことで、心も体もリフレッシュすることができ、今後の研究室生活に一層励むことができそうです。メンバー全員が無事に帰路に着くことができ、心に残るゼミ旅行となりました。

(報告者:友松典子、高須光平)

2018年7月11日

第13回(第64回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第13回(第64回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、藤田保健衛生大学病院の内分泌・代謝内科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行い、本年度最後の報告会でした。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

1型糖尿病患者は血糖値を下げるホルモンのインスリンが分泌不足となるため、インスリン製剤を自己注射してインスリンを補充する必要があります。本症例では、1型糖尿病を発症し入院となった患者に対してインスリン製剤が導入されました。報告者が退院日に患者の手技を確認したところ、インスリン製剤のカートリッジ先端の消毒忘れや、注射部位の毎回のずらしができていないことが明らかとなりました。退院後、自己注射の手技が退歩する恐れを考慮し、「自己注射チェックリスト」を作成し、外来治療移行後も正しく自己注射手技を実施してもらえるよう工夫していました。外来受診の面談では、継続して適切に自己注射が実施できていることが確認されました。当室では、名古屋大学医学部附属病院において気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患患者に対し、薬剤師外来(吸入療法支援)を実施しており、吸入剤の手技を指導しています。インスリン製剤同様、吸入剤においても手技不良が治療に悪影響を及ぼすことが報告されています。インスリン製剤や吸入剤などの手技が煩雑な薬剤においては、患者に適切な手技を習得してもらい、効果的かつ安全に薬剤を使用してもらうことが大切であると改めて実感しました。アドバンスト活動も残りわずかとなりました。今後もこれまでに学んだことを生かし、個々の患者に合った服薬指導や薬学的介入が行えるように努めていきたいと思います。

(報告者:林 千裕)

【藤田保健衛生大学病院】
「初発1型糖尿病に対するインスリン導入の1例」

2018年7月4日

第12回(第63回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第12回(第63回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、名古屋大学医学部附属病院の精神科・親と子どもの心療科にて研修しているアドバンスト学生が報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

統合失調症は、生涯有病率が約1%と言われている精神疾患であり、多くは慢性的に経過します。抗精神病薬の副作用の一つである高プロラクチン血症が、長期間継続すると乳がんや骨粗しょう症の発現リスクの上昇につながります。高プロラクチン血症は隆起漏斗神経系のドパミンD2受容体を強く遮断することで、特に高力価群の抗精神病薬で発現しやすいです。本症例では、高プロラクチン血症の原因が持参薬の高力価群の抗精神病薬のリスペリドンであると推察し、リスペリドンを漸減し、高プロラクチン血症が発現しにくいジプレキサ(オランザピン)、エビリファイ(アリピプラゾール)の順で変更されました。報告者は薬学的介入として薬剤変更によるプロラクチンの血中濃度の推移を確認していました。リスペリドンの用量を漸減し、他薬に変更をするときに、プロラクチンの血中濃度の推移をリスペリドンの脳内ドパミンD2受容体占有率の半減期のデータに基づいて薬物動態学的に予測していました。薬物動態に基づいてプロラクチンの血中濃度を評価するべき時期を検討し、採血オーダーを医師に依頼していました。

入院患者の治療が安全に継続できるように薬力学的および薬物動態学的に基づいて変薬し、副作用モニタリングすることの重要性を改めて実感しました。アドバンスト研修期間も残りわずかではありますが、副作用の発現リスクを評価して検査値および患者の症状を観察し、適切な治療が継続できるように介入をしていきたいです。

(報告者:髙木修平)

【名古屋大学医学部附属病院】
林 千裕
「統合失調症患者に対する薬物体内動態を考慮した薬学的介入」

2018年6月27日

第11回(第62回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第11回(第62回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、安城更生病院の血液内科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

急性白血病は白血病細胞(芽球)の性質によって骨髄性とリンパ性に大別されますが、ごくわずかにどちらにも分類できない系統不明な急性白血病があります。系統不明な急性白血病では、最初に急性リンパ性白血病(ALL)に対する治療を行います。本症例では、ALLに対する治療法として知られるHyper CVAD A療法およびHyper CVAD B療法が施行されました。この療法では、メトトレキサートやシタラビンなどが使用されます。本症例には、腎機能低下や肝機能低下の既往歴があったことから、メトトレキサート排泄遅延による骨髄抑制に伴う感染症等の重篤な副作用発現の可能性を予測し、ロイコボリンの継続投与と利尿剤の追加使用を提案し、メトトレキサートによる副作用を軽減しました。提案後も定期的に腎機能や肝機能のモニタリング、メトトレキサート血中濃度を確認していました。このように薬剤師が副作用の発現の可能性を予測し、薬力学的・薬物動態学的に介入したことで感染症等の重篤な副作用は発現しませんでした。

発表を通じて、薬剤師が薬学的な視点から治療を評価・介入することの重要性を痛感しました。患者の疾患や状態を薬剤の特徴と関連づけ、薬剤の適正使用に貢献できるよう精進していきたいと思います。

(報告者:田代侑子)

【安城更生病院】
「混合性白血病患者におけるHyper CVAD B療法施行中に発生したMTX排泄遅延に関する原因の検討」

2018年6月20日

第10回(第61回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第10回(第61回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、藤田保健衛生大学病院の精神科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

症例は統合失調症であり、アリピプラゾールの持続性注射剤(LAI)に加え、陰性症状や認知機能障害の改善効果が報告されているミルタザピンとメマンチンが追加投与されていました。ミルタザピンとメマンチンの追加投与数日後に、著明な陽性症状(幻覚や妄想など)の悪化が認められたため、ミルタザピンやメマンチンの減量を主治医に提案し、陽性症状の悪化を防いでいました。症例のアドヒアランスは不良であり、その原因として治療反応性が不良であり、症状が悪化したためでした。そのため、患者の症状を記載したパンフレットを作成し、統合失調症の症状について繰り返し患者に説明するだけでなく、内服の介助を行う家族に対してもお薬ケースの使用を提案していました。このように、アドヒアランスの改善に努め、病識評価尺度(SAI-J)や薬物治療に対する態度の評価尺度(DAI-10)を用いて、患者自身の病気に対する自覚(病識)や薬剤に対する理解度(薬識)を確認していました。

今後のアドバンスト活動において、病態と治療薬の薬理作用を相互に深く理解し、患者の状況に応じた薬物療法の提案ができる薬剤師になれるよう精進していきたいと思います。患者だけでなく家族の理解も得られるよう丁寧で分かりやすい服薬指導を心掛けていきたいです。

(報告者:城間由奈)

【藤田保健衛生大学病院】
「治療抵抗性統合失調症患者への薬物治療における薬剤師の役割」

2018年6月17日 

2018年度 歓迎会:白熱した戦いから育まれた一体感

「2018年度 歓迎会:白熱した戦いから育まれた一体感」がスポルト名古屋およびNIJYU-MARU鶴舞店にて開催されました。

本年度の歓迎会では、当室の博士課程に進学された内田美月先輩、新しく配属になった学部4年生と衛生化学研究室のアドバンスト学生も含め、親睦を深めるために、第4回ボウリング大会と歓迎会を開催しました。

ボウリング大会には、野田幸裕教授、吉見 陽助教をはじめ、博士課程3名、学部6年8名、学部5年5名、および学部4年11名の総勢29名が参加し、学年別対抗戦および団体戦を行いました。第1ゲームと第2ゲームで、先生・博士課程チーム、各学年のチームによる対抗戦をそれぞれ行いました。学部5年の角田千佳がゲーム開始直後にターキーを出す波乱の幕開けとなりました。学部5年生の奮闘も空しく、チーム全員が安定したスコアを出し続ける先生・博士課程チームの優勝となりました。第2ゲームの団体戦は、第1ゲームのスコアに基づいて6チームに編成しました。手に汗を握る白熱した戦いとなり、配属されたばかりの学部4年生とも声を掛け合って、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

ボウリングの熱戦後には、NIJYU-MARU鶴舞店にて歓迎会を開催しました。実務実習などから駆け付けた学生も加わり、総勢32名が参加しました。会の始めには野田幸裕教授からご挨拶をいただきました。博士課程に進学された内田美月先輩と新規配属学部4年生と衛生化学研究室のアドバンスト学生に野田幸裕教授と吉見 陽助教から歓迎状が贈呈されました。歓迎状を手にした学部4年生は皆、これからの当室における活動に一層の想いを強めていました。最後に吉見 陽助教から締めのお言葉をいただきました。ボウリング大会と歓迎会で生まれた一体感を大切にし、それぞれが教え学びあいお互いを高めあっていきたいと思いました。

(報告者:内田鷹司)

学年別優勝:野田幸裕教授、吉見 陽助教、長谷川章先輩、伊藤貴博先輩、内田美月先輩
団体戦優勝:伊藤貴博先輩、林 千裕、内田鷹司、久保美穂子、吉田樹生

2018年6月13日

第9回(第60回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第9回(第60回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科/呼吸器外科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

肺癌は、肺の気管、気管支や肺胞の一部の細胞が年齢、喫煙あるいは閉塞性肺疾患などの原因で癌化する疾患です。脳、骨、肝臓や副腎などに遠隔転移しやすいとされています。肺癌は治療上の分類で非小細胞肺癌(扁平上皮癌、腺癌、および大細胞癌)と小細胞肺癌に分けられます。報告者は、肺癌の約60%を占める肺腺癌で放射線化学療法を実施している患者に介入しました。肺癌診療ガイドラインでは、切除可能な腫瘍(TNM分類:T3-4、N0-1)に術前放射線化学療法後に外科的手術を実施することが推奨されています。放射線療法では、皮膚の発赤、腫れや乾燥などが発現しやすく、照射する線量が多いほど強く症状が発現します。報告者は患者に対して、化学療法の説明、副作用確認、経過観察だけでなく、放射線療法に関連した症状に対しても薬学的に介入したことを報告しました。たとえば、放射線照射後に発症した皮膚炎に対して保湿剤であるヒルドイドローション(ヘパリン類似物質)の必要性を説明し、治療経過を観察したことで症状の悪化やコンプライアンスの低下を未然に防ぐことができました。放射線照射による食道炎に対して処方されていたアルロイドG内用液5%(アルギン酸ナトリウム)の症状の改善や使用感を面談により確認し、アドヒアランス向上に努めていました。患者の訴える症状や薬物治療に対する考えに耳を傾け、治療効果だけではなく患者の考えも治療の評価に取り入れることで、患者が積極的に治療に取り組める体制づくりをしていました。

化学療法だけではなく、放射線治療も含めた治療全体に介入することが病院薬剤師の職能であると感じました。今後のアドバンスト活動において、患者の治療についてさらに理解を深め、予想される有害事象を把握し、患者の満足度を向上させることに繋げていきたいと思いました。

(報告者:髙木修平)

【名古屋大学医学部附属病院】
城間由奈
「肺尖部胸壁浸潤癌に対する放射線化学療法施行患者における薬剤師の関与」

2018年5月30日

2018年度 談話会:配属4年生との顔合わせ

「2018年度 談話会:配属4年生との顔合わせ」が、名古屋大学医学部附属病院内の名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターサテライトセミナー室にて開催されました。

2018年度、当室配属4年10名(アドバンストコース3名、研究コースA 4名、および研究コースB 3名)が決定しました。当室配属学生10名と衛生化学研究室のアドバンストコース1名を迎え、毎年恒例の顔合わせ談話会が開催されました。当室の吉見 陽助教から自己紹介と歓迎の言葉があり、続いて学部4年生、大学院生、学部6年生、学部5年生と野田幸裕教授の順に、趣味や好きな食べ物などについて自己紹介をしてもらいました。お菓子を食べつつ談笑し、新たな仲間との親睦を深めることが出来ました。4年生は、これから始まる研究室生活に期待と不安が入り混じっていると思いますが、当室一丸となって頑張っていきたいです。

(報告者:いまみゆき)

2018年5月26日

2018年度 ソフトボール大会:当部門一丸となった白熱の戦い

「2018年度 ソフトボール大会」が、名城大学第1・第2グラウンドにて開催されました。

当室は昨年に引き続きの出場であり、残念ながら野田幸裕教授は学会のため不在でしたが、吉見 陽助教、当室OBである薬効解析学研究室の水野智博助教、博士課程4年1名、学部6年7名、学部5年7名、学部4年8名が参加しました。

普段は研究や実習、講義などで体を動かす機会が少ない中、久しぶりの球技を楽しみました。

1試合目は病態生化学研究室、2試合目は医薬品情報学研究室との対戦でした。選手は懸命に攻守に取り組み、配属されたばかりの学部4年や女性陣も積極的に参加し、選手に熱いエールを送って当部門全員が一丸となって勝利を目指しました。結果は2敗で決勝リーグには進めませんでしたが、大きなけがもなく無事に大会を終えることができました。

大会終了後は名城大学八事キャンパス薬学部にて打ち上げを行いました。お菓子やかき氷を食べ、楽しい時間を過ごすことができました。最初は緊張していた様子の4年生も先輩たちと打ち解け、すっかりなじんでいる様子でした。来年も出場し、当部門一丸となり念願の勝利をつかみたいと思います。

(報告者:友松典子)

2018年5月23日

第8回(第59回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第8回(第59回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、安城更生病院の神経内科、整形外科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、発表に対して多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

多発性硬化症(MS)は、自己免疫疾患の一種で中枢神経系の慢性炎症性脱髄疾患です。MSの症状は、神経の障害がどの部位で生じているかによって異なります。障害が視神経では目のかすみや視力低下、大脳では精神症状や判断・思考力低下、脊髄では感覚麻痺や排尿障害、小脳では会話障害や運動障害などが現れます。MSに対する根本的な治療法がなく、①初発、再発時の急性増悪期の症状改善、②疾患修飾薬の使用、③対症療法が選択されます。MSの疾患修飾薬は、長期安全性が認められている第一選択薬(IFN製剤やグラチラマー塩酸塩)と有効性が高いが重大な副作用が報告されている第二選択薬(フマル酸ジメチル、フィンゴリモド、ナタリズマブ)に分けられます。報告者は、疾患修飾薬としてIFNβ製剤を使用している患者において、両下肢のしびれや排尿障害の訴えからINFβ製剤のnon-responderを疑い、薬剤変更を提案していました。薬剤変更提案として第二選択薬の重大な副作用である進行性多層性白質脳症(PML)の発症を懸念し、第一選択薬で、同種薬であるグラチラマー塩酸塩を選択していました。医薬品の有効性と副作用のリスクを評価し患者にとって最良の治療を提案することが薬剤師の職能であることを実感しました。今後のアドバンスト活動において、単に治療効果やガイドラインに則った治療の提案だけでなく、安全性や副作用のリスクを考慮して薬剤選択の判断ができるようにしたいと思いました。

(報告者:髙木修平)

【安城更生病院】
「多発性硬化症における疾患修飾薬の選択と服薬指導」

2018年5月16日

第7回(第58回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第7回(第58回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、愛知医科大学病院の救急集中治療室(EICU)・総合集中治療室(GICU)にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

HIV陽性患者における多発脳病変の原因として、クリプトコッカス症、トキソプラズマ症、化膿性細菌感染症、単純ヘルペスウイルス感染症、進行性多発性白質脳症、HIV脳症、サイトメガロウイルス脳炎、あるいは結核性髄膜炎などを疑い、アシクロビルなどの抗菌薬を10種とステロイド薬を使用していました。本来、脳生検による診断後、各種治療を行いますが、本症例は痙攣重積状態にあったため脳波が落ち着いてから脳生検が行われました。そのため報告者は、脳生検実施まで髄液と血液培養、髄液鏡検などの結果や各種所見を踏まえて、医師に薬剤の投与量の変更などの提案を行っていました。脳生検の結果からトキソプラズマ症によることが診断され、標的治療(target treatment)が行われ、治療薬の整理を提案していました。発表を通じて、治療提案の難しさや責任の重さを改めて実感することが出来ました。今後のアドバンスト活動において、十分な調査のもと治療に介入することで、薬剤の適正使用に貢献できるよう精進していきたいと思います。

(報告者:田代侑子)

【愛知医科大学病院】
「原因不明の多発脳病変を来したHIV陽性患者に対する薬物治療評価」

2018年5月9日

第6回(第57回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第6回(第57回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、藤田保健衛生大学病院の腎内科にて研修しているアドバンスト学生が救命救急病棟で経験した症例について報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

交通外傷や術後などで安静や呼吸器管理が必要な患者対し、安静を保ち、人工呼吸器管理を安全に行うために、鎮静薬が使用されます。代表的な鎮静薬には、GABAA受容体機能促進薬であるミダゾラムやなどがあります。その他に、深い鎮静には適しないが、認知機能を維持しながら使用することができる中枢性α₂受容体作動薬のデクスメデトミジンがあります。本症例では外傷性肝損傷を受け救急外来を受診した患者に対し、鎮静薬としてミダゾラムとデクスメデトミジンが使用されました。報告者は肝機能低下に伴いミダゾラムの中止後も鎮静効果が遷延することを懸念し、肝臓での滞留時間が短く、速やかな覚醒を得ることができるプロポフォールへの変更を提案しました。薬剤の体内動態を考慮した鎮静薬の選択により、人工呼吸器管理中の安全で深い鎮静を得ることができました。また、集中治療室入室後のカテーテル関連血流感染(CRBSI)に対して、バンコマイシンとセフタジジムによる抗菌薬治療が開始されました。患者は急性腎障害のため、腎機能の変化が大きいことから、一般の計算ソフトでなく、手計算によりバンコマイシンの投与設計を行い、医師に提案しました。薬物の血中濃度をモニタリングし、目標血中濃度に到達するまで処方の再投与設計を行うことで、安全に抗菌薬治療を行うことができました。

救命救急病棟では、患者の病態が短時間で大きく変化することから、各医療スタッフによる全身管理が余儀なくされます。その中で薬剤師は、肝機能・腎機能を考慮した薬剤選択、感染管理やルート管理など、重要な役割を果たすことを学びました。薬物の血中濃度モニタリングでは初回の投与設計のみならず、投与後に設計を見直すことがより安全な薬物治療提供に繋がることを新たに気付きました。今後のアドバンスト活動において、臓器不全時における薬物治療の効果や副作用発現への影響について注視していきたいです。

 

(報告者:城間由奈)

【藤田保健衛生大学病院】
「救命救急病棟で経験した外傷性肝損傷患者への薬学的介入」

2018年4月25日

第5回(第56回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第5回(第56回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、名古屋大学医学部附属病院の消化器外科2・移植外科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

本症例では食道がんの影響で誤嚥がみられ、絶飲食状態における患者の栄養管理に介入していました。経口摂取が困難な場合には、水分や栄養などを点滴によって投与する静脈栄養や、鼻からチューブを通して胃に投与する経鼻栄養を行う必要があります。この場合、投与量が適切なカロリーや電解質であるか、電解質値に異常がないかなど、評価する必要があります。報告者は、低栄養状態の患者に対して脂肪乳剤であるイントラリポスの投与を医師に提案し、患者には使用目的、副作用などについて説明を行い、不安が無いように治療への理解に努めていました。摂取カロリー量や電解質値をモニタリングした結果、カロリー量の不足、高カリウム血症の疑いがあることから、カロリー量の増量、カリウムを含むソルデム3号輸液からカリウムを含まないソルデム1号輸液への変更を医師へ提案していました。このように、検査値の経過や栄養状態を評価することで適切な栄養管理のための処方提案に関与していました。発表を通じて、薬剤師が栄養管理にも関与することの必要性を改めて実感しました。今後のアドバンスト活動において、患者の静脈栄養・経腸栄養療法における処方、栄養管理、医薬品の適正使用などに貢献できる薬剤師になれるよう精進したいと思います。

(報告者:田代侑子)

【名古屋大学医学部附属病院】
「入院患者の低栄養・電解質異常に対する静脈栄養の介入」

2018年4月21日

2018年度 第8回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム(名古屋)

「名城大学 第8回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム」が、名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターにて、「繋がりを力に」をテーマに開催されました。 当室の学部6年の城間由奈が口頭発表を行い、消化器症状を軽減させるための最適な治療方法を比較検討するために行った本調査における調査期間の決め方やカルボプラチンやシスプラチンの催吐性の相違とそのレジメンとの関係性について質問や意見をいただきました。学部6年の添田光輝は、統合失調症とニコチンの関係性についてポスター発表を行い、聴衆者に当部門の研究内容について興味を持っていただくことができました。その他、アドバンストコースの学部6年生が名古屋大学医学部附属病院におけるアドバンスト活動について、博士課程2年生、学部5・6年生が当室の研究室活動について紹介しました。いずれのブースの紹介においても多数の学部4年生が足を運び、期待と不安がこもった真剣な表情に1年前の研究室選びに憂悶していた自分自身が照らし合わさり、懐かしさを感じました。

特別企画では、「おくすり手帳普及プロジェクト」と題したグループディスカッションが行われ、おくすり手帳の重要性や、今後のその在り方について議論が交わされました。他にもモデル学生として城間由奈がアリゾナ大学薬学部における海外研修での経験や学んだことを紹介しました。本フォーラムへの参加を通して、様々な研究室の発表を聴くことにより、研究に対するモチベーションが向上し、幅広い知識を得ることで、将来に対する視野を広げることができ、大変有意義な1日となりました。

(報告者:角田千佳)

 

【口頭発表】
城間由奈
「尿路上皮癌に対する各種がん化学療法に伴う消化器症状の比較:最適な治療法の選択を目指して」

【ポスター発表】
添田光輝
「統合失調症様モデルマウスにおける精神行動に与えるニコチン連続投与の影響」

田代侑子、髙木修平
「アドバンストコース紹介 名古屋大学医学部附属病院」

伊藤貴博、磯村優希、添田光輝、平松愉加、内田鷹司、蛯江裕美、角田千佳、中村真理子
「研究室紹介 病態解析学Ⅰ」

2018年4月18日

第4回(第55回)遠隔教育システムを利用した アドバンスト学生による活動報告会 アドバンスト症例報告会

「第4回(第55回)遠隔教育システムを利用したアドバンスト学生による活動報告会」が、愛知医科大学病院、藤田保健衛生大学病院、名古屋大学医学部附属病院、および名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターライフサイエンスホールにて同時開催されました。

今回は、藤田保健衛生大学病院の内分泌・代謝内科にて研修しているアドバンスト学生が症例報告を行いました。中継施設には多くの学生や教員が参加し、多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。

菌状息肉症は、悪性リンパ腫の一種である皮膚T細胞リンパ腫の大半を占める疾患であり、年単位で進行します。早期にはステロイド外用薬や光線療法がよく用いられますが、難治性の場合、ビタミンA誘導体(レチノイド)やインターフェロンが選択されます。症例では、レチノイドの一種であるベキサロテンが用いられていました。菌状息肉症の治療は皮膚科や血液内科が主科で行いますが、ベキサロテンの副作用で甲状腺機能低下症がほぼ必発するため、内分泌内科が副科としてフォローしていく必要があります。脂質異常症や血液毒性などの副作用も高頻度で発現するため、甲状腺機能の他にも、コレステロール値やヘモグロビン値をモニタリングしていました。報告者は検査値に異常があった場合でも、副作用によるものと決めつけるのではなく、基礎疾患による可能性も考慮してその原因を評価していました。薬剤師が各専門分野の医師と連携して、広い視野で薬物療法を評価していくことが大切だと実感しました。今後のアドバンスト活動において、主科や主疾患にとらわれず、広い視野で患者の状態を判断していくことができるよう精進していきたいと思います。

(報告者:林 千裕)

【藤田保健衛生大学病院】
「ベキサロテンにおける有害事象を経験した1例」