活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2017年11月3~5日

第27回日本医療薬学会年会(幕張)

「第27回日本医療薬学会年会」が、幕張メッセ、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張、ホテルニューオータニ幕張にて「医療薬学が切り拓く薬剤師力の深化・醸成~医療人としてより輝くために~」をテーマに開催されました。

当部門からは研究員の梅村 朋が、一般演題において「実務実習における常駐教員の取り組み:救急蘇生/生体情報モニター・聴診実習における症例基盤型学習の導入と改善」という演題で口頭発表を行いました。質疑を通じて、改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムの内容に対応した課題へ改善することが必要であるが、医療現場のニーズに合わせた改善を図ることも必要であると思いました。また、当部門の野田幸裕教授が、一般演題において「薬剤師外来における吸入療法支援:吸入指導と評価方法の統一化」という演題でポスター発表、一般演題(口頭)37「精神科領域」の座長を務められました。本セッションでは、SCAP法(Safety Correction of Antipsychotics Poly-pharmacy and hi-dose)による抗精神病薬の減薬・減量に伴い、併用されている抗パーキンソン病薬、ベンゾジアゼピン系薬や気分安定薬の対応など、聴衆からもたくさんの質問があり活発なセッションでした。その他、せん妄に対するスボレキサントの影響、地域連携システムであるCMS(Content Management System)の活用、CYP2D6遺伝子多型と向精神薬の効果・副作用との関連性についての発表があり、精神科薬物療法の最適化について様々な視点から考察する良いきっかけとなりました。(報告者:梅村 朋)

【一般演題:(口頭)25「薬学教育/薬剤師教育」】
梅村 朋(11月3日)
「実務実習における常駐教員の取り組み:救急蘇生/生体情報モニター・聴診実習における症例基盤型学習の導入と改善」
【一般演題:(ポスター)】
野田幸裕(11月3~4日)
「薬剤師外来における吸入療法支援:吸入指導と評価方法の統一化」
【座長:一般演題(口頭)37「精神科領域」】
野田幸裕(11月4日)

2017年10月8~9日

第50回日本薬剤師会学術大会(東京)

「第50回日本薬剤師会学術大会」が、東京国際フォーラムおよびJPタワー ホール&カンファレンスにて「Pharmacists Practicing with Pride~新たな時代に向けて、さらなる飛躍~」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部6年の柳本佳南が一般演題のポスター発表を行いました。発表時には、当部門が主導となり実施している『講義形式の受動的学習と体験実験による能動的学習を組み込んだ薬物乱用防止教育』について、薬局・病院薬剤師や大学教員からの興味・関心を集め、多数の質問・意見を頂きました。「がん研究が導くゲノム医療」と題した特別講演では、肺腺がんにおいてEML4-ALK融合遺伝子が「essential growth driver(がん増殖に不可欠な遺伝子変異)」であり、ALK阻害剤であるクリゾチニブやアレクチニブが優れた治療効果を発揮していることを例に挙げて、がん治療におけるテーラーメイド医療の実現には網羅的なゲノム解析によるessential growth driverの同定が重要であることを学びました。海外では既に診断と治療選択を目的としてゲノム解析が実施されており、がん原因遺伝子の陽性患者に対する阻害剤の適正使用が現実的になっていました。日本においても、全国規模のゲノム解析の研究体制が整備されつつあり、今後の新規分子標的治療薬の開発に期待が寄せられています。本学会では、現場の薬剤師が如何に患者に対して最適な薬物療法を提供できるか、日々の臨床疑問を起点とした調査・研究が多数報告されており、将来、薬剤師としてどのように患者と向き合い、医療や社会に貢献できるか考える有意義な機会となりました。

(報告者:柳本佳南)

【ポスター発表】
 柳本佳南(10月9日)
 「児童参加体験型の薬物乱用防止教育の効果」

2017年9月28~30日

第39回日本生物学的精神医学会・第47回日本神経精神薬理学会合同年会(札幌)

「第39回日本生物学的精神医学会・第47回日本神経精神薬理学会合同年会」が、札幌コンベンションセンターにて『脳と心のフロンティア〜「知」と「療」の連携』をテーマに開催されました。

当部門の野田幸裕教授が、一般演題において「認知機能におけるグルタミン酸トランスポーター(GLAST)の役割」という演題でポスター発表しました。脳神経細胞の解析方法、グルタミン酸作動性神経系に関与する新規治療薬の可能性についてなど、多数の質疑をいただきました。また、第47回日本神経精神薬理学会年会 精神科専門薬剤師 精神医学セミナー「精神科領域におけるジェネリック医薬品使用上の注意点について」の座長と総合討論を務めました。ジェネリック医薬品の使用促進は医療費の軽減が期待されていますが、品質への不安感もあります。オーソライズドジェネリックも登場していますが、正しい知識と情報収集を行いながらジェネリック医薬品の選択に関わる重要性について議論されました。本年会のテーマであります精神疾患の病態解明(「知」)と新たな治療薬の開発(「療」)に関する研究・臨床・教育の最前線のプログラムが多数ありました。両学会が協力しながら共通目標である「脳と心の科学の進歩と発展」を目指していることが実感できました。

(報告者:野田幸裕)

 

【一般演題:ポスター発表】
野田幸裕(9月28日)
「認知機能におけるグルタミン酸トランスポーター(GLAST)の役割」
【精神科専門薬剤師 精神医学セミナー:座長・総合討論】
野田幸裕(9月30日)
「精神科領域におけるジェネリック医薬品使用上の注意点について」

2017年9月23〜24日

第1回日本精神薬学会総会・学術集会(東京)

「第1回日本精神薬学会総会・学術集会」が、昭和大学薬学部旗の台キャンパスにて「精神薬学の夜明け~新たなる薬剤師の挑戦」をテーマに開催されました。

当部門の野田幸裕教授が、大会長講演における吉尾隆先生の「精神薬学の夜明け」の座長、評議員会・総会の司会・進行、およびワークショップ2における「向精神薬の減薬・減量ガイドライン構築のためのワークショップ2」の企画運営者を務められ、研究員の梅村 朋先生が一般演題のポスター発表を行いました。日本精神薬学会設立一周年に当たる初めての本総会・学術集会でもあったことから、全国から350名あまりの精神科薬剤師が集い、各セッションにおいて活発な質疑・応答がなされました。本総会・学術集会を通じて、多職種協働による精神科チーム医療や地域医療の実践、および向精神薬の適正使用による副作用回避と有効な精神科薬物療法に関する新たな知識を得る機会となり、今後の薬剤師業務の実践と薬学教育に生かしていきたいと思います。

平成30年度には第2回総会・学術集会大会が、名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センター八事キャンパスにて「基礎と臨床知識から薬を使い育てる精神科薬剤師:多職種との相互理解を深める」をテーマに、当部門の野田幸裕教授を大会長として開催されます。臨床・基礎・社会医学の領域で活躍する専門家との「相互理解」と「連携」を深め、精神科薬剤師の職能発展と精神科医療の向上に貢献することが期待されます。

(報告者:吉見 陽)

【座長】
野田幸裕(9月23日)座長
「大会長講演:精神薬学の夜明け」
【司会/進行】
野田幸裕教授(9月23日)司会/進行
「評議員会・総会」
【ワークショップ2】
野田幸裕(9月24日)企画/運営
吉見 陽・肥田裕丈・梅村 朋(9月24日)ファシリテーター
内田美月・竹内佐織(9月24日)運営補助
「ワークショップ2:向精神薬の減薬・減量ガイドライン構築のためのワークショップ」
【ポスター発表】
梅村 朋(9月24日)
「3T3-L1細胞における脂肪滴蓄積およびレプチンの分泌に対するクロザピンの作用」

2017年9月8~9日

第52回日本アルコール・アディクション医学会学術総会(横浜)

「第52回日本アルコール・アディクション医学会学術総会」が、パシフィコ横浜にて「ポピュレーションリスクとしてのアルコール健康障害と依存症」をテーマに開催されました。本学会は、日本のアルコール・薬物・嗜癖行動関連問題研究の中心を担う学術総会であり、タバコや酒、危険ドラッグなどの精神依存形成を強く促す品目のみならず、ギャンブルやインターネットゲーム、塩分摂取に至るまで様々な嗜好に伴う問題について幅広く取り上げられておりました。
当部門からは、学部6年の山田將玖郎が一般演題のポスター発表を行いました。発表では、PCP連続投与マウスの統合失調症モデル動物としての妥当性とニコチン性アセチルコリン受容体発現変化の機序やニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストの臨床応用の有無または可能性について質問をいただき、現在の研究活動の進捗および課題について見つめ直す良い機会となりました。本学会ではアルコールや喫煙、その他の現代社会特有の様々な依存症が与える健康影響やその対策について精神科、消化器内科、代謝内科、循環器内科、公衆衛生学、衛生学、法医学、薬理学、生理学、病理学、看護学等の研究者、病院や保健機関等に勤務する医師や看護職等のメディカルスタッフが集まって、様々な視点から討論が行われました。未だ詳細の解明されていない依存形成に関与する機序や分子の解明など、多数の新たな知見が得られたと同時に、本分野に、改めて奥深さや面白さを感じる学会となりました。
(報告者:山田將玖郎)

 

【一般演題:ポスター発表】
山田將玖郎(9月9日)
「統合失調症様モデル動物における精神行動障害に対するニコチンの緩解作用と依存との関連性」

2017年9月7~9日

第60回日本神経化学会大会(仙台)

「第60回日本神経化学会大会」が、仙台国際センターにて「神経・精神と化学の融合を目指して60年」をテーマに開催されました。

神経化学会は、高次脳機能と疾患とを物質レベルで追究することを特徴としております。また、各研究課題を徹底的に討論する発表スタイルやセミナーは、神経・精神機能を解明する若手研究者のスキルアップの場となっております。当部門からは、博士課程1年の伊藤貴博が若手道場にて口頭発表を行いました。発表後には、ストレス負荷モデルにおけるPKCシグナル伝達に関与する生理活性分子や受容体について、PKC活性化薬による行動薬理学的結果と神経化学的変化が相関しない理由についてなど多くのご質問をいただきました。本学会ではPET画像を用いた分子解析やCRISPR/Casを応用した最先端ゲノム編集技術などを応用した研究を目の当たりにすることができました。今回、新しい発見の多くに新しい技術を学び、得られた情報を基に自身の研究や当部門の発展に努めていきたいと思います。

(報告者:伊藤貴博)

【若手道場】
伊藤貴博(9月8日)
「Role of serotonin transporter phosphorylated by protein kinase C in depressive-like behaviors of the stressed mice」

2017年9月1日

平成29年度 実務実習教科担当教員会議(名古屋)

「平成29年度 実務実習教科担当教員会議」が名城大学薬学部 八事キャンパス3号館にて開催されました。
当室の野田幸裕教授が委員長を務められました本会議は、薬学教育協議会が主宰し、講義と実習の内容についての情報交換の場、教科間の壁をこえて教科担当者間で話し合う場として設けられています。また、質の高い授業(講義と実習)の実施に積極的に関わることを目的として開催されています。本会議では、全国から実務実習に関わる80名あまりの大学教職員が一堂に会し、薬学教育を原点から見つめ、今後なすべき薬学教育や研究・学術活動について活発な議論が交わされました。本会議を通じて、薬学教育における実務実習の位置づけや重要性について見識を深めることができました。
(報告者:竹内佐織)


次第
(1)開催の挨拶  名城大学 野田幸裕
(2)アンケート集計報告および質疑応答 報告 名城大学 野田幸裕
(3)薬学臨床系教員連絡会からの報告  報告 金沢大学 松下 良 先生
(4)第102回 薬剤師国家試験問題検討委員会報告 報告 昭和大学 加藤裕久 先生
(5)講演「改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習支援
WEBシステムの準備状況」 薬学共用試験センター 木津純子 先生
(6)本会議の今後の進め方および次年度以降の開催について 報告 名城大学 野田幸裕
(7)閉会の挨拶  名城大学 野田幸裕

2017年7月27日

第32回 平成28年度助成研究発表会(東京)

「平成28年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

気分障害患者ではニコチンの依存度が高く、うつ病の既往を有する患者では禁煙が困難であり、禁煙中の大うつ病エピソードを発症するリスクが高いことが報告されています。当部門からは、野田幸裕教授が「喫煙と精神機能・行動」のセッションにて平成28年度の研究成果を発表し、同セッションの座長も務められました。発表後には、ストレスモデルマウスにおいて社会的行動障害にストレス関連物質(グルココルチコイドなど)が関与しているのかどうかなど質問を頂きました。疾患におけるニコチン関連分子の役割やその生理作用の科学的解明のために基礎と臨床の両方から多岐にわたる研究発表が行われ、現在の研究の発展に繋げて行きたいと思います。

(報告書:内田美月)

【喫煙と精神機能・行動】
野田幸裕 口頭発表(演題番号101)
「気分障害の神経精神機能におけるニコチン関連分子の探索-基礎と臨床研究からのアプローチ-」     
野田幸裕 座長(演題番号103~105)

2017年7月8日

第63回日本薬学会東海支部総会・大会(岐阜)

「第63回日本薬学会東海支部総会・大会」が、岐阜薬科大学本部キャンパスおよび岐阜大学医学部教育・福利棟にて開催されました。

当部門からは、学部6年の浮貝真子が一般演題の口頭発表を行いました。発表時には、クロザピン反応性代謝物によるヒスタミンH4受容体を介した細胞毒性の発現機序や対照薬として用いた非定型抗精神病薬であるオランザピンのヒスタミンH4受容体に対する親和性について質問を頂きました。「救急医療最近の動向」と題した特別講演では、高齢化に伴い救急医療の需要が増加する一方で、受け入れ施設や医師の減少など供給不足が問題となっており、薬剤師は薬に関する情報提供のみならず、医療従事者として積極的に救急医療に関与する必要があることを学びました。本学会では、薬学に関する幅広い分野の発表から多くのことを学び吸収することができ、大変有意義でした。

(報告者:浮貝真子)

【口頭発表】
浮貝真子
「クロザピン反応性代謝物による細胞毒性におけるヒスタミンH4受容体の関与」

2017年7月1~2日

医療薬学フォーラム2017/第25回クリニカルファーマシーシンポジウム(鹿児島)

「医療薬学フォーラム2017/第25回クリニカルファーマシーシンポジウム」が、鹿児島市民文化ホール、南日本新聞会館みなみホール、および鹿児島サンロイヤルホテルにて「医療薬科学を俯瞰する―領域横断的研究による基礎と臨床の融合―」をテーマに開催されました。

当部門からは、研究員の梅村 朋先生と博士課程4年の後藤 綾が一般演題のポスター発表を行いました。クロザピンの長期間曝露による細胞生存への影響に関する発表では、クロザピンの臨床濃度やクロザピンによる細胞毒性の発現機序について、病院薬剤師や大学教員から多数の質問・意見を頂きました。「地域包括ケアシステムにおける医療薬学の実践」と題した特別講演では、地域の薬局薬剤師は自己研鑽のみならず、研究能力や教育能力を身につけた上で地域住民の薬物治療に貢献することが重要であることを学びました。本学会では、医療薬学に関する基礎と臨床の橋渡しをテーマにしたシンポジウムや講演が多く、今後の自身の研究活動および臨床活動の参考になり、充実した学会でした。

(報告者:後藤 綾)

【ポスター発表】
 梅村 朋(7月1日)
 「3T3-L1細胞におけるインスリンとグルコースによるレプチン分泌への影響」
 後藤 綾(7月1日)
 「ヒト好中球に対するクロザピンの長期間曝露による細胞生存への影響」

2017年4月2日

平成28年度 日本精神薬学会・講習会:DIEPSSおよび論文作成のための講習会(名古屋)

「日本精神薬学会・講習会」が、名古屋大学医学部附属病院 鶴友会館にて「DIEPSSおよび論文作成のための講習会」をテーマに開催されました。
DIEPSSは抗精神病薬の治療中に発症する薬原性錐体外路症状の重症度を評価する目的で開発されたスケールです。本講習会ではDIEPSSの開発者である名古屋大学医学部 稲田俊也准教授が各項目の重症度のアンカーポイントや評価基準について、症例ビデオ画像を用いてわかりやすく解説し、実際に評価も行ないました。
午後には当部門の野田幸裕教授による臨床研究の進め方の講演では、クリニカルクエスチョン(臨床での疑問)をリサーチクエスチョンにし、エビデンスのある薬物治療を実践するための研究・学術論文を作成することが重要であると学びました。また、学術論文の作成にあたり膨大な文献の中から必要とする文献を効率良く検索する方法や文献検索サイトの便利な機能について学ぶことができ、論文作成の留意点や実際に論文を作成した時の苦労話を聞くことができました。野田先生は閉会のあいさつも務められました。
本講習会を通して、DIEPSSの評価にはトレーニングを積み重ねることが必要であると実感しました。本講習会で学んだ臨床研究の進め方や学術論文の作成方法を今後に活かしていきたいと思いました。

(報告者:内田美月、竹内佐織)

【講演】
野田幸裕
「学術論文とは-精神科の臨床疑問から研究・論文へ-」

2017年3月24~27日

日本薬学会第137年会(仙台)

「日本薬学会第137年会」が、仙台国際センター・東北大学川内地区にて、「復興と発展、薬学の未来へ」をテーマに開催されました。
当部門からは、学部5年の岩田未来と加藤奈波がポスター発表を行いました。シスプラチンベースのがん化学療法に伴う消化器症状を軽減した最適な治療法に関する調査の発表では実臨床でのシスプラチン分割投与の実施状況や他の副作用も含めた検討の有無について、一方、がん化学療法に伴う消化器症状の発現におけるセロトニン関連分子の関連性の発表では制吐薬や抗がん剤の種類ごとの解析の必要性や性差の違いについて、薬学生、薬系大学教員、あるいは薬剤師など多岐に渡る研究者から貴重なご意見やご指導を頂きました。
トランスポーターのリバーストランスレーショナルリサーチに関するシンポジウムでは、尿酸排出を担うABCG2についての発表があり、培養細胞を用いたin vitro実験と臨床検体を用いた遺伝子的解析および臨床情報の結果を組み合わせることで、より効果の高い尿酸降下薬の開発を目指していることを学びました。本シンポジウムを通じて、基礎と臨床の両視点をから取り組んで行きたいと思いました。本学会では、基礎研究から臨床研究まで幅広い分野の発表があり、今後の研究活動や大学生活において大変良い刺激となりました。
(報告者:岩田未来、加藤奈波)

【ポスター発表】
岩田未来(3月26日)
「シスプラチンベースのがん化学療法に伴う消化器症状を軽減した最適な治療法に関する調査」
加藤奈波(3月26日)
「がん化学療法に伴う消化器症状の発現におけるセロトニン関連分子の関連性」

2017年3月15~17日

第90回日本薬理学会年会(長崎)

「第90回日本薬理学会年会」が、長崎ブリックホールおよび長崎新聞文化ホールにて、「出島に学ぶ-Therapeutic innovation from Dejima-」をテーマに開催されました。本学会は、昭和2年より開催され、薬理学の更なる発展を目指した歴史ある学会であります。
当部門からは、野田幸裕教授が一般演題の座長を、学部5年の竹内佐織と内田美月が一般演題のポスター発表を行いました。フェンシクリジン連続投与マウスの精神行動異常におけるグリア型グルタミン酸トランスポーターの機能的役割に関する発表では、神経化学的検討における実験手技やグルタミン酸作動性神経系の機能的変化について、新生仔期プロスタグランジンE2と若齢期フェンシクリジンの複合投与による精神行動異常の増強に関する発表では、プロスタグランジンE2の単独投与による高次機能への影響やその発現機序についてなど、数多くの質問・ご意見を頂きました。本学会においてはセミナーやシンポジウムに参加し、グリア細胞や免疫系の分野を専門とする研究者など、多数の研究者と活発な意見交換を行うことができました。今後の研究がより発展するように得られた知識や考え方を活かして精進していきたいと思います。
(報告書:内田美月)


【一般演題】
野田幸裕(3月16日)座長
一般演題2-O-16~2-O-20:神経細胞・情報伝達
【ポスター発表】
竹内佐織(3月15日)
「新生仔期プロスタグランジンE2と若齢期フェンシクリジンの複合投与による精神行動異常の増強」
内田美月(3月15日)
「フェンシクリジン連続投与マウスの精神行動異常におけるグリア型グルタミン酸トランスポーターの機能的役割」

2017年3月14日

第26回神経行動薬理若手研究者の集い(福岡)

「第26回神経行動薬理若手研究者の集い」が、福大メディカルホールにて「LOHASな神経行動薬理学研究」をテーマに開催されました。
「第90回日本薬理学会年会」のサテライト研究会である「第26回神経行動薬理若手研究者の集い」は、若手研究者と臨床現場で活躍している薬剤師等が意見交換をすることで、基礎と臨床が融合された新しい神経行動薬理学への発展を目的として開催され、若手研究者の発表討論の場となっています。
当部門からは、学部5年の内田美月と竹内佐織が一般演題にて口頭発表を行いました。新生仔期プロスタグランジンE2と若齢期フェンシクリジンの複合負荷が精神機能に与える影響に関する発表では、プロスタグランジンE2が神経細胞・グリア細胞に与える影響について、フェンシクリジン連続投与によるグルタミン酸トランスポーターの発現増加が精神神経機能に与える影響に関する発表では、行動障害を緩解させる薬の標的についてなど、多くの質問とご意見を頂くことができました。本大会を通じて精神疾患の病態や発症機序の究明に対するアプローチの方法、どのような手法を用いるのが妥当なのかの検討の仕方について新たな知見を得ることができ、今後の研究に対する良い刺激になりました。なお、本大会口頭発表において、竹内佐織が最優秀発表賞、内田美月が優秀発表賞を受賞しました。
(報告者:竹内佐織)

【口頭発表】
竹内佐織
「新生仔期プロスタグランジンE2処置マウスにおける若齢期フェンシクリジン連続投与による精神行動への影響」
内田美月
「フェンシクリジン連続投与によるグルタミン酸トランスポーターの発現増加が精神神経機能に与える影響」

2017年3月11日

一般社団法人 日本精神薬学会 創立記念講演会・祝賀会(東京)

「一般社団法人 日本精神薬学会 創立記念講演会・祝賀会」が、青山学院大学 青山キャンパス17号館にて「精神科薬剤師の新たなる挑戦」をテーマに開催されました。一般社団法人 日本精神薬学会(The Japanese Society of Psychiatric Pharmacy:JSPP)は2016年9月、精神科領域の薬物治療および向精神薬開発の進展を鑑み、臨床現場の薬剤師と基礎研究に従事する薬剤師の協働により、精神科領域における薬剤師の専門性を向上させ、精神科薬物治療の適正化をはじめとした、精神薬学の進歩発展を図ることを目的として設立されました。
当部門からは、本学会の理事でもある野田幸裕がシンポジウムにて、基礎研究者の立場から発表を行いました。基礎・臨床研究を通じて精神科医療における薬学教育の役割や薬物治療への薬剤師の介入について有意義な意見交換ができました。
精神薬学領域における基礎・臨床研究の向上と専門性を発揮した臨床実務の実践と教育を目指して、精神科臨床や研究に携わる病院薬剤師、薬局薬剤師、および薬学研究者ばかりでなく、関連する多職種や学生も参加でき、有意義な討論から精神科医療を発展できるような学会にしていきたいと思っています。
(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕 シンポジスト
シンポジウム:精神科医療の発展に向けた薬剤師の役割
「これからの精神科薬剤師の役割:~専門性のさらなる飛躍に向けて~」