活動報告

国際交流活動

名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターは、学術交流協定を結んでいる米国をはじめとする海外の大学の教員や臨床研修生を受け入れ、講義への参加、関連医療施設の見学、ディスカッションを通し、研究・教育の交流を行っています。名古屋大学医学部附属病院における研修では、名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターサテライトセミナー室を拠点として、当部門のアドバンスト学生や配属学生と共に臨床研修を行います。また、アドバンスト学生は病棟・薬剤師外来や関連医局での活動を中心に、臨床研修・症例や研究内容を英語で紹介します。交流を深めるためにも、日米の薬学教育や文化についても議論します。

2016年5月17~18日

米国サンフォード大学薬学部から臨床研修生 Van Hook Hayley Katherineさん、O’Neal Juliet Anastasiaさんが名古屋大学医学部附属病院および病態解析学Iを訪問

米国サンフォード大学薬学部4年生 Van Hook Hayley Katherineさん、O’ Neal Juliet Anastasiaさんが、日本における臨床薬学教育研修の一環として、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)および病院内に設置された名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターサテライトセミナー室病態解析学Ⅰにて臨床研修を実施しました。

○17日午前~

臨床研修①:名大病院内を見学し、病院の概要を説明し、米国との相違点について話し合いました。その後、サテライトセミナー室にて当部門内での活動や研究内容についてスライドで説明しました。

ウェルカム・パーティ:ピザやお寿司、お菓子を食べながら、臨床研修生が滞在期間中に観光を予定している東京や大阪、京都などのおすすめスポットの話で盛り上がりました。パーティーの始まりと終わりには日本の食事の挨拶である「いただきます」と「ごちそうさま」について説明し、一緒に手を合わせました。

○17日午後~

臨床研修②:学部6年のアドバンスト学生4名より、病棟の特徴や病棟薬剤師の役割、患者との関わり方について説明し、症例発表を行いました。当部門で行っている薬剤師外来(吸入療法指導)について紹介し、実際に吸入操作を体験してもらいました。その後、血管外科/歯科口腔外科/皮膚科/総合診療科の病棟を見学しながら、各科の特徴や病棟薬剤師の業務内容を紹介しました。

実験体験・見学①:体験実験としてジェノタイピング(遺伝子型判定)のためのポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction:PCR)法の原理やピペット操作を含む手順を説明しました。その後、反応試薬の調製を体験してもらいました。

ショッピング:名古屋駅にて日本の小物ショップをまわり、夕食には名古屋めしである味噌カツを食べました。初めて食べる味噌カツに臨床研修生は、「美味しい」と感動していました。帰りの駅構内では、視覚障害者誘導用ブロックを紹介し、臨床研修生は「今まで見たことがない」と驚いていました。

○18日午前~

臨床研修生による症例発表:臨床研修生よりイソニアジド誘発性てんかん重積および尿路感染症の症例発表を聞き、それぞれの病態、診断法、疾患分類、それに伴う薬物治療法を学ぶことができました。米国の薬学生の病棟実習内容も詳細に知ることができ、今後の病棟実習や研修に活かして行きたいと思いました。

実験体験・見学②:前日の17日に引き続いてジェノタイピングを行いました。臨床研修生は、昨日PCR法で増幅させた産物を慣れないピペット操作に苦戦しながらも作製したゲルに電気泳動によって目的とするDNAバンドを検出することができました。

昼食:嵐山や清水寺、名古屋城、東京駅など、日本の有名な観光スポットをスライドショーで紹介しながらお弁当を食べ、日本と米国の文化について話し、交流を深めました。

○18日午後~

日本文化紹介:日本の伝統文化として、書道を行いました。臨床研修生に漢字の意味を教え、気に入った漢字を書いてもらいました。とめ、はね、はらいなどの書道の筆づかいをジェスチャーも交え、一画一画に集中して筆を運んでいました。出来上がった作品をフレームに入れ、プレゼントしました。その後、日本の伝統的な遊びである福笑いも行い、出来上がった顔に全員が笑顔になりました。

臨床研修③:呼吸器内科/呼吸器外科および精神科/親と子どもの心療科の病棟を見学しました。前日に見学した血管外科/歯科口腔外科/皮膚科/総合診療科とのナースステーョンの設備や病室の違いや特徴、病棟薬剤師の業務内容を紹介し、日本と米国の違いについて話し合いました。

以上のように、2日間臨床研修生と積極的にコミュニケーションをとり、交流を深めることで、米国の病院実習の内容、教育制度、および薬剤師の役割について知ることができました。日本の薬剤師の在り方について考える良い刺激となりました。

(報告者:中川芹菜、河合早紀)

2016年3月15~16日

米国サンフォード大学薬学部から臨床研修生 Alesha Loveさん、Hillary Estrightさん、およびGabrielle Williamsさんが名古屋大学医学部附属病院および病態解析学Iを訪問

米国サンフォード大学薬学部4年生 Alesha Loveさん、Hillary Estrightさん、およびGabrielle Williamsさんが、日本における臨床薬学教育研修の一環として、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)および病院内に設置された名城大学薬学部 臨床薬学教育・研究推進センターサテライトセミナー室病態解析学Ⅰにて臨床研修を実施しました。

○15日午前~

臨床研修①:薬剤部の各部署を見学しながら、名大病院の調剤業務の流れ、TDMやチーム医療について説明を受け、名大病院の薬剤師の職務について学びました。その後、サテライトセミナー室にて当部門内での活動や研究内容についてスライドで説明しました。

ウェルカム・パーティ:手巻きずしや赤飯、おにぎりなどの日本食を紹介しました。英語のレシピを見ながら一緒に作って試食し、来日早々の臨床研修生にも好評でした。臨床研修生と好きな日本食や米国の日本食レストランの話で盛り上がりました。

○15日午後~

臨床研修②:学部5年のアドバンスト学生4名より、病棟の特徴や病棟薬剤師の役割、患者との関わり方について説明し、症例発表を行いました。当部門で行っている薬剤師外来(吸入療法指導)について紹介し、指導方法を説明しました。その後、呼吸器内科/呼吸器外科および精神科/親と子どもの心療科の病棟を見学しながら、各科の特徴や病棟薬剤師の業務内容を紹介し、日米の違いについて話し合いました。

日本文化紹介①:日本の伝統文化として、書道を行いました。臨床研修生に漢字の意味を教え、気に入った漢字を半紙に書いてもらいました。筆づかいはジェスチャーを交え、一緒に書いて練習しました。3名の臨床研修生は、初めてにもかかわらず、上手に漢字を書くことができました。

ボーリング大会:日米で人気のあるボーリングを行いました。チーム対抗戦で、臨床研修生もそれぞれのチームメンバーとしてゲームに参加しました。どのチームも、ストライクやスペアが取れた時に全員で喜びを分かち合い、非常に盛り上がりました。

○16日午前~

臨床研修生による症例発表:臨床研修生より高血圧症および心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症例発表を聞き、それぞれの米国の患者に対し、検査値、バイタルサイン、および患者背景を考慮した薬学的介入方法を学ぶことができました。症例から新たな病態や治療法の知見を深める良い機会となり、今後の病棟実習や研修に活かして行きたいと思いました。

日本文化紹介②:日本の伝統文化として名前の手彫りスタンプを作り、前日の書道半紙に押印しました。出来上がった作品をフレームに入れ、臨床研修生にプレゼントしました。その後、かるたを行い、日本の伝統的な遊びに触れてもらいました。

昼食:2日間の思い出をスライドショーとして眺めながら、臨床研修生とお弁当を食べ、日米の医療、薬学教育、および学生生活について話し合い、相違点を理解しました。

○16日午後~

高齢者向けくすり教室:高齢者に対する服薬指導およびアドヒアランス向上の活動として、デイサービスセンターにおける高齢者向けの「くすり教室」を見学してもらいました。最後に、臨床研修生も日本語で高齢者に自己紹介を行い、高齢者と交流することができました。

以上のように、日米の薬剤師業務や薬学教育の違いについて共有することで理解が深まり、将来の薬剤師像や学生としてすべきことを考えることができました。国際交流の必要性や楽しさを実感し、有意義な2日間でした。

(報告者:河合早紀)