名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置) 名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置)

研究指導方針

本専攻の研究指導の概要

学生の研究指導は、学生が選択した専修科目の担当教員が責任を持って行います。ただし、その他の教員が随時適切な助言を行うこともできます。

主体的な研究開発能力を高めるため、学生が出来る限り自発的に研究上の問題発見に至るように、個人の能力に適した道筋を設定しつつ指導を行います。

研究環境

実験研究における学生の自主的活動を最大限に尊重しつつ、実験室の安全と適正な運用コストを維持できるように、担当教員が研究室の環境整備を行っています。

オンラインデータベースや電子ジャーナルなど国際標準の学術情報について、本学附属図書館の協力を得てアクセスが確保されています。これによって、学生は自分の判断で必要な情報を収集できます。データベースの活用法など、的確な情報収集に必要なノウハウを随時指導し、情報整理の力を身につけさせます。

学生の研究状況の把握

特別演習・実験科目との連携により、研究結果の中間報告を定期的に行います。この際に、学生相互の議論や意見交換が活発に行われるよう配慮し、プレゼンテーション能力と科学的なディベート能力を向上させます。また、ディベートの結果を研究活動に生かすために、事後検討と指導を個別に行います。また、これら講義科目のスケジュールに関わらず、指導教員は学生と随時討論の時間を持ち、研究状況の把握を行います。

成果発表

学生が在学中に学会発表の機会を持てるように、研究の進捗状況の管理に努めます。学会発表は、研究上の競争相手の存在を実感する場であり、また生きた研究が作り出されて行く過程を目撃する場でもあります。このため、学会に参加して発表することは、学生の成長のための大きな鍵となります。可能な限り、国際学会への参加、また国内学会であっても英語での発表を推奨し、国際的な情報発信力を高めます。

修士論文作成

修士論文の作成にあたっては、学生が高度な文書作成能力と自己管理能力を身につけられるよう、綿密な計画のもとに指導を行います。研究目的の明確化、実験の再現性に留意した明解な記述、飛躍のない論理展開などに注意を払って、学生の研究遂行能力に磨きをかけます。

研究者倫理の徹底

学生の論文作成・プレゼンテーション上の倫理に関しては、個別の研究指導と同時に、特別演習・実験と分析化学科目の講義を通しても徹底した指導を行います。具体的には、他人の文章の盗用はいかなる場合も許されないこと、先行研究を綿密に調査して適切な引用を行うこと、データの恣意的な改変は許されないことなどを、あらゆる機会を通して強調し、常に高い倫理観を維持して研究に臨むよう意識付けを行います。また、著作権についても随時指導を行い、法的に認められる適切な引用の理解、著作権者に対する適切な手続きの理解を進めます。