名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置) 名城大学大学院理工学研究科 応用化学専攻 (平成29年度設置)

開講科目一覧・生命有機化学分野

授業科目 単位数 担当 開講時期
講義 演習・
実験
応用有機化学特論 2 永田 偶数年度(西暦)前期
【概要】有機化学とその周辺分野,特に光化学・電気化学・錯体化学との境界領域における最近の研究に基づいて,有機化合物を利用した新機能開発の手法について修得させる。具体的には,特異なπ電子系を利用した有機分子の酸化還元挙動,光励起による電子移動の制御,電気化学分析手法を用いた有機化合物の電子状態の詳細解析,金属錯体の配位子の酸化状態変化とそれに伴う金属中心の反応性制御・新規触媒開発への展開などについて取り扱う。
応用生命分子科学特論 2 永田 奇数年度(西暦)前期
【概要】生物のエネルギー変換,とりわけ光合成と呼吸の機構について生化学的立場から概観し,生物のエネルギー獲得戦略とその工学的応用について修得させる。具体的には,光合成反応中心の分子構造とその機能,キノンプールの分子機能と生化学的エネルギー変換における意義,生体膜を介したプロトンポンプの動作機構,電子伝達タンパク質の構造と機能などについて学び,工学的応用の実例として藻類を用いた物質生産,光合成反応中心タンパク質の分子素子としての応用などについて学ぶ。
先端超分子化学特論 2 奇数年度(西暦)後期
【概要】弱い分子間相互作用を鍵として,有機化学を中心に錯体化学や無機化学,生物科学と関わりながら発展した超分子化学について,主に複雑構造の構築と機能発現という側面から,歴史的な経緯と共にその先端事例を紹介する。具体的には,合成二分子膜,高分子ミセルを用いた人工酵素系,クラウンエーテルの発見と分子認識化学,有限/無限金属錯体,無機超分子,生体内に見られる自己組織化現象,DNAナノ構造,自己集積化単分子膜,トポロジー化学,動的超分子,光機能性・電子機能性超分子などを取り上げる。
ソフトマター特論 2 偶数年度(西暦)後期
【概要】いわゆる”柔らかいもの”を対象とするソフトマターは,化学や生物および物理を中心にこれらの学際領域や周辺領域にまたがる広い概念である。本特論では具体的な基礎研究例として,高分子や液晶,コロイド,エマルション,両親媒性化合物,生体分子,ガラスなどを取り上げ,原子・分子レベルからバルクスケールに至るまでの階層的構造と物性の相関を議論する。また,電子材料や食品,化粧品産業などへの応用事例についても言及する。
機能性高分子材料特論 2 田中 奇数年度(西暦)前期
【概要】高分子の機能,およびその材料としての特性について学ぶ。合成高分子から天然高分子まで高分子の素材選択による特性の相違とその応用展開の方策について修得させる。特に,高分子の自己組織化によって構築された分子集合体を用いた材料や化学反応に伴った動的挙動の発現を取り扱う。一例として,刺激応答材料を挙げ,その動的挙動の発現におけるメカニズムを理解し,インテリジェント高分子材料の設計と創成について根本理解を図る。
バイオマテリアル特論 2 田中 偶数年度(西暦)前期
【概要】タンパク質や酵素,DNAなど高度な自己組織化構造を構築することで生命機能を支える物質群を利用した材料構築に立脚して,生体高分子の機能発現の基礎を学び,それらの材料化における応用展開の方策を修得させる。アミノ酸配列の制御による二次構造や三次構造の構築やタンパク質の化学修飾による人工タンパク質設計,DNAの二重らせん構造や塩基対の選択性を利用した分子認識能など構造と機能の相関性を理解し,材料としての応用について学ぶ。
生命有機化学特別演習・実験
ⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡB
2 × 4 永田・

田中
毎年前期・後期
【概要】生命有機化学分野における実験手法および実験結果の解析法について,具体例に則して習得させる。生命有機化学分野を主専攻とする学生は、指導教員が開講する本科目を必修とする。