名城大学理工学部 応用化学科 永田研究室
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有機化学基礎・有機化学2の成績2022/08/26(金)

前期の成績集計が終わりました。1年生配当の「有機化学基礎」と2年生配当の「有機化学2」の成績分布を公開します。前回はこちらです。

まず、1年生配当の有機化学基礎の成績分布です。

昨年の合格率は 79% だったので、まあ昨年並みというところですね。今年も、小テストの点と最終的な得点の間には相関がありましたが、これまでよりも少し相関がゆるくなっていました。小テストの点が伸びなかったけど、試験前に頑張って勉強した人が合格にのせてきたようです。実際、小テストの平均点が 18 点未満で、最終的に合格に達した人は 28 人もいました。もちろん、小テストの点が低い場合は、試験の得点をその分上乗せしないといけないので、小テストの点は取れているに越したことはありません。

次に、有機化学2の成績分布です。

なんとか合格率が 60% を超えました。最近の有機化学2の合格率はずっと低迷していて、60% を超えたのは久しぶりです。もちろん、合格率を上げること自体が目標になってはいけませんが、合格率があまり低いのは、講義の内容が到達目標に合っていないと考えざるを得ません。今年は講義の内容や、小テストの問題を工夫して、「何をどこまで理解して欲しいのか」がなるべく伝わるようにしたつもりです。少しは結果が出たのかなと思っています。

ただ、試験を採点していて気がついたのですが、多段階合成の問題が少しぬるかったようです。ここに限っては、もう少し高い目標を設定すべきだったなと思います。講義ではグループワークで取り組んだところですが、グループワークもあまり機能してないなと感じていました。「逆合成ドリル」の一部を、有機化学1の段階で導入した方がよかったのかもしれません。

今年の2年生は、グループワークであまり結果を出せてないと思います。もっぱらグループワークで実施している「有機化学演習」でも、例年と比べて手応えが少なかったと感じています(受講生にはすでに連絡した通り、今年は合格率が大きく下がりました)。少し前に「フリーライダー」の話を書きましたが、この学年はそういうタイプの人が少し多いんじゃないかな。そして、潜在的に能力のある人が、そういう人に合わせてしまっているように思います。

今までの経験で言えば、本学科の学生はもっと高度な議論に耐えられるだけの力を持っているはずです。ぜひ、後期から私たちを驚かせるような成長曲線を見せてほしいですね。この際、フリーライダーな人は、置いてきぼりにしても構いません。向上心のある人なら、置いていかれそうになったら慌てて走り出すはずです。そこで他人の足を引っ張ろうとするような人とは、つきあいをやめた方が自分のためというものです。

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