Meijo University Faculty of Human Studies Laboratory of Shozo KAMO
ホームページを開設しました。 NEW | |
アフリック・コンテンポレーヌ 「コートジボワール、象の帰還?」 263−264合併号 2017年3−4巻 Afco n°263-264 version japonaise |
研究室テーマ: 開発途上国と国際関係
当研究室は国際関係論を専攻しています。とりわけ、アフリカを中心とする開発途上国の視点を重視し、国際社会の多様さを理解し、そのような多様さの中で人びとがいかにして平和共存できるかという問題関心に沿って研究を進めています。
多様な国際社会を研究するには、実際に海外へと旅立ち、現地にて体験し調査を積み重ねることが最も直接的な方法です。しかし、現地で意義のある調査や研究を進めるには、十分な準備が必要です。準備の一環として、関心のある地域や国について、できるだけ情報を集め学ぶことが求められます。その時すでに、「多様な視点」を意識することが必要となるでしょう。研究室では、そうした情報を集め学ぶ際に、日本や英語圏だけではなく、フランス語圏からの視点も重視しています。
以下、近年の研究室で学生が研究した卒業研究のテーマです。
名前 | 加茂 省三 / Shozo KAMO |
---|---|
所属 職名 | 名城大学 人間学部 教授 / Professor, Faculty of Human Studies, Meijo University |
連絡先 | skamo@meijo-u.ac.jp |
学歴 | 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程満期退学 |
研究分野 | 国際関係論、政治学 |
研究テーマ | アフリカ政治学、フランス外交 |
所属学会 | 日本国際政治学会 日本アフリカ学会 日本比較政治学会 日仏政治学会(理事) |
留学・その他 | フランス・ボルドー政治学院高等専門研究(DEA)(2004) フランス・パリ政治学院国際研究センター訪問研究員(2009−2010) 在仏日本大使館専門調査員(1999−2002) |
社会貢献(主要なもの) | 外務省ODA第三者評価「セネガル国別評価」(アドバイザー)(2005) フランス『アフリック・コンテンポレーヌ』誌編集委員(2017−) |
これまでの主要な研究成果をテーマ別に紹介します。
1.フランスのアフリカ外交史研究 | |
---|---|
<著書・論文> (いずれも単著) | |
「フランス領アフリカ独立期の再考-フランサフリックの視点から-」、『人間学研究』第6号、2008年 | |
「1960年代のフランス・ナイジェリア関係-非フランス語圏におけるフランサフリックの展開」、『日仏研究』第4号、2009年 | |
「フランスからみたアフリカ-サルコジ大統領のダカールでの演説より」、『地域研究』第9巻、1号、2009年 | |
「フランサフリックとビアフラ戦争」、川端正久、落合雄彦編『アフリカと世界』晃洋書房、2012年 | |
「ジャック・フォカールとフランスのアフリカ外交―虚像と実像の狭間で」、『人間学研究』第11号、2013年 | |
「アフリカの安全保障とフランス」、『国際安全保障』第41巻、第4号、2014年 | |
<学会発表> (口頭発表) | |
「仏領諸国の独立とフランスの対応-ミシェル・ドブレ文書よりー」、日本アフリカ学会第45回研究大会、2008年 | |
「ビアフラ戦争とフォカール、ウフェ=ボワニ、ド・ゴール」、日仏政治学会第54回研究会、2012年 | |
「ジャック・フォカールとアフリカ-フォカール文書の調査から-」、日本アフリカ学会第49回研究大会、2012年 | |
「ド・ゴールによるチャド介入-フォカール文書の調査から-」、日本国際政治学会2013年度研究大会、2013年 |
2.アフリカ政治・国際関係研究 | |
---|---|
<著書・論文> (いずれも単著) | |
« Une nouvelle orientation dans la politique africaine du Japon : d’un engagement économique à un engagement politique », Afrique Contemporaine, No.212, 2004. | |
「アフリカ国家論:フランス語圏からのアプローチ」、川端正久、落合雄彦編『アフリカ国家を再考する』、晃洋書房、2006年 | |
「アフリカにおける国境と国家」、押村高編『越える―国境なき政治の予兆』、風行社、2010年 | |
「どうする、アフリカの人間の安全」、押村高、中山俊宏編『世界政治を読み解く』、ミネルヴァ書房、2010年 | |
「コンゴ民主共和国紛争と国際社会—フランス、イギリス、アメリカの対コンゴ外交に関する一考察—」、『人間学研究』第13号、2014年 | |
「地域国際機構による紛争予防・管理・解決—アフリカの場合—」、山本武彦、玉井雅隆編『国際組織・国際制度』、志學社、2017年 |
『アフリック・コンテンポレーヌ』誌は、1962年にフランスで創刊されたアフリカの人文社会科学研究に関する定評のある学術誌です。季刊誌として年4回発行され、フランスを始めとするヨーロッパ諸国やフランス語圏を中心とするアフリカ諸国で広く講読されています。創刊以来フランス語での刊行が中心でしたが、近年は英語版の出版やインターネットサイト(www.cairn.info)での配信(最新巻の前年までのバックナンバーは無料でダウンロード可)と多様化しています。また編集委員の構成も2017年から国際化を進め、加茂も初めての日本人として編集委員を務めています。そうした国際化・多様化の一環として、日本のアフリカ研究者にも本誌を紹介したいとの編集委員会の意向を踏まえ、最新巻の「論説」と「目次」の一部の日本語訳を別ページに掲載します。日本語訳はNEWS欄にあるリンクからお入りください。