医療の安全に関する研究会

(安全で質の高い医療を受けるために)

近年の科学技術の進歩に伴い、医療はその「科学的有効性」を追い求めるあまりしばしば医療の持つ「侵襲性」が軽視されてきました。
 一方、最近の医療費の高騰により、医療はその「有効性」の評価において「経済性」を無視することができなくなりつつあります。このような状況下では患者の「安全性」が最優先された医療が行われているとは決して言えないと考えられます。
 それでは、患者の安全性を最優先させた医療を確保するためには、いかなる要件が必要とされるのでしょうか。これを一言でいえば「医療の質の向上」であると考えられます。医療の質を向上させるには、個々の医療従事者の心構えといったことにとどまらず、制度上の手直し、教育・研修のあり方、おこなわれた医療の評価等が必要となります。
 これらの事項を「医療の安全性」という切り口で研究するのが本会の主たる目的です。
 本会は、安全な医療を提供したい、医療の安全を確保したい、安全な医療を受けたいと考えるすべての人びとのための個別的かつ総合的な研究会であります。医師・歯科医師・看護職・薬剤師・臨床検査技師等の医療従事者はもちろん、医薬品、医療機器、医療材料の製造販売担当者、医療の安全に関心を有するジャーナリストや法律家、医療政策担当者、医療事故被害者、患者、市民の方々の積極的参加を呼びかけるものです。

  一緒に勉強して社会に対して提言していきましょう
・ 諸外国には医療の安全を確保するために、どのような制度がありますか?
・ それぞれの医療現場には、どのような危険が存在していますか?
・ 医療の安全を高めるためには、どのような方策が考えられますか?
・ 医療従事者自身の健康被害、職場環境に問題はありませんか?











研究大会の開催案内

開催日:2023年12月17日(日)14:00~16:00
「スマートフォンの安全な利用環境を考える」
~病院や電車でどこまえスマートフォンを使ってよいのか~
参加費:一般:2,000円、会員:1,500円、学生:無料
Zoom開催のため、先着100名

医療安全セミナーの参加者募集

開催日:2023年10月7日(土) 13:00~16:30
~コーチング・スキルをインプロで体得~『医療現場で役立つコミュニケーション・ワークショップ』
会場:名古屋国際センター 5階(第3会議室)
対象:医療従事者、学生、医療の安全を願う一般市民
参加費:一般市民:3,000円、会員:1,500円、学生:500円

ニューズレター

年間の研究会活動成果や研究大会講演抄録を会員に「ニューズレター」として公表(バックナンバーも閲覧可能)

研究会提言・出版物

研究会活動を通して医療機関における医療事故調査のあり方ガイド、脊椎麻酔の安全指針、AED誘導表示ガイドライン2021、市民が詠んだ医療安全川柳集などを公表