国際文化論

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1年次から受講できる専門科目です。

この講義では、広義のポピュラー文化を取り上げ、それぞれの特徴や分析方法、グローバル化における位置づけについて個別具体的に議論していきます。構造主義や空間論など、カルチュラル・スタディーズ(ポピュラーカルチャー研究)の専門的な方法論を具体的な説明から理解してもらうことを狙っています。1年次から受講できる専門科目なので、国際的な視野を意識しつつ、文化研究やメディア研究における初学者を意識して内容を構成しています。

シラバス

年度によって内容が異なるので、注意してください。

※ 授業運営の方法は他の科目とも共通するので、別ページ「授業の進めかた・ルール」にて紹介しています。総合的な情報は「授業」のページも見てください

担当者から

ポピュラーカルチャーとは、私たちが日常生活で当たり前のように接しているマンガや映画、ゲームなどの文化のことです。そのほとんどは娯楽や商品として消費されているので、それらの社会的価値や文化的な意味について、私たちは気がついていません。サブカルチャーやマスカルチャーを事例とするこの授業を通じて、皆さんに現代のポピュラーカルチャーの新たな見方を「発見」してもらえるように工夫していきます。

参考文献

復習や自主学習したい受講生向けに、授業の参考文献を進行にあわせて追記していきます(2019年4月更新)。書籍で、名城大学の図書館に入っているものには Library の検索フォームへのリンクを貼ってあります。オンラインで読める論文にはPDFへのリンクを貼ってあります。

◆ポピュラーカルチャーとは何か(理論・概念)

「じつのところ、労働者階級の文化は、英国のカルチュラル・スタディーズの最初の20年間のほとんどで、ずっと一貫した関心事だったのだ。この優先的な関心事は、1960年代半ばから1980年代半ばにかけて、………大衆文化の研究に大変革をもたらした。」(ターナー, 1999: 299)

  • 渡辺潤・伊藤明己『〈実践〉ポピュラー文化を学ぶ人のために』世界思想社、2005年。特に、伊藤明己「第一章 ポピュラー文化を研究すること」(17〜31頁)。 Library
  • 吉見俊哉編『知の教科書 カルチュラル・スタディーズ』講談社新書メチエ、2001年。 Library
  • グレアム・ターナー『カルチュラル・スタディーズ入門:理論と英国での発展』溝上由紀ら共訳、作品社、1999年。 Library
  • ジョン・フィスク『抵抗の快楽:ポピュラーカルチャーの記号論』山本雄二訳、世界思想社、1998年。 Library
  • ディック・ヘブディッジ『サブカルチャー:スタイルの意味するもの』山口淑子訳、 未来社、1986年。 愛知県図書館所蔵あり・加藤ゼミ所蔵あり
  • ジョン・サベージ『イギリス「族」物語』岡崎真理訳、毎日新聞社、1999年。
  • 岡田宏介「マスカルチャー、サブカルチャー、ポピュラーカルチャー:文化理論とイデオロギー概念の変容」『ソシオロゴス』27、2003年、104〜119頁。 PDF
  • 中本 進一「ハイ・カルチャー/ポピュラー・カルチャーにおけるヘゲモニーの転換と領有に関する一考察」『一橋法学』2.3、2003年、925〜952頁。 PDF

◆映画を「物語」として「読む」(物語:スターウォーズ、ハリー・ポッター)

「「はじめてスターウォーズを見たとき、「これは最新の衣装をまとった、とても古い話だな」と思いました」「たしかにルーカスは典型的な神話の人物像を使っています」」(キャンベル, 1992: 258)

  • ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上・下』倉田真木・斎藤静代・関根光宏共訳、早川書房、2015年。
  • ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ『神話の力』飛田茂雄訳、早川書房、1992年。特に「第五章 英雄の冒険」(220〜293頁)。 Library
  • キャス・R・サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』山形浩生訳、早川書房、2017年。 加藤ゼミ所蔵あり
  • セルジウス・ゴロウィン、ミルチャ・エリアーデ、ジョゼフ・キャンベル『世界の神話文化図鑑』上田浩二・渡辺真理共訳、東洋書林、2007年。特に「英雄の時代」(210〜235頁)。 Library
  • 遠藤英樹『現代文化論:社会理論で読み解くポップカルチャー』ミネルヴァ書房、2011年。特に「第一講 映画」(1〜14頁)。 Library

◆物語の構造とは(物語:ディズニー・プリンセス)

「「プリンセス」という、特にディズニーが流布してきた女の子の憧れの存在としての概念は、………女性たちの中に根付いている。そしてそこには、「シンデレラ・ストーリー」と呼ばれる「いつか素敵な王子様とめぐり逢って幸せになれる」という物語がしみ込んでいる。」(照沼, 2011: 42)

  • 吉見俊哉『改訂版 メディア文化論:メディアを学ぶ人のための15話』有斐閣アルマ、2012年。特に「第9話 誰が映画を誕生させたのか」(141〜158頁)。 Library
  • 若桑みどり『お姫様とジェンダー:アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』ちくま新書、2003年。特に「第二章 プリンセス・ストーリーとジェンダー」(39〜72頁)。 Library
  • 李修金・高橋理美「ディズニー映画のプリンセス物語に関する考察」『東京学芸大学紀要』62、2011年、41-81頁。 PDF
  • 照沼かほる「女の子はみんなプリンセス:ディズニープリンセスのゆくえ」『行政社会論集』23.4、2011年、41-84頁。 PDF
  • 能登路雅子『ディズニーランドという聖地』岩波新書、1990年。 Library

◆物語と時代性とは(物語:シンデレラ)

「じつは大衆文化だからこそ、プリンセスものの大流行は、きたるべき男女共同参画社会のいちばんの障害かもしれないのである。………仕事において自立した女性と、生活において自立した男性の愛が結婚であること。それこそ21世紀のあたらしい物語である。」(若桑, 2003: 175, 177)

  • 若桑みどり『お姫様とジェンダー:アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』ちくま新書、2003年。特に「第四章 「シンデレラ」を読む」(109〜136頁)。 Library
  • 北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』書肆侃侃房、2019年。特に「ディズニーに乗っ取られたシンデレラ:民話の変遷を辿る」(124〜131頁)。
  • 有馬哲夫『ディズニーの魔法』新潮社、2003年。特に「第三章 シンデレラ」(81〜110頁)。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 池田理恵子編『よくわかる異文化コミュニケーション』ミネルヴァ書房、2010年。特に「人種と民族」(156〜157頁)。 Library

◆ヒロインとヒーロー(物語:プリキュア)

「つまりここでの「プリンセス」とは、「王子」に「やめろ」と言われても、「自分のために」「戦い」に身を投じる能動的自己決定の主体なのである。」(木村, 2018: 178)

  • 斎藤美奈子『紅一点論:アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』ちくま文庫、2001年。 図書館発注済み(2019.5)・加藤ゼミ所蔵あり
  • ササキバラ・ゴウ『〈美少女〉の現代史:「萌え」とキャラクター』講談社現代新書、2004年。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 今田絵里香『「少女」の社会史』勁草書房、2007年。 Library
  • 河野真太郎『戦う姫、働く少女』POSSE叢書、2017年。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 金水敏「言語:日本語から見たマンガ・アニメ」(この中で、風の谷のナウシカを対象とする事例研究が紹介されている)山田奨治編『マンガ・アニメで論文・レポートを書く:「好き」を学問にする方法』ミネルヴァ書房、2017年、194〜213頁。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 高馬京子「少女:フランス女性読者のアイデンティティー形成とキャラクターの役割」山田奨治編『マンガ・アニメで論文・レポートを書く:「好き」を学問にする方法』ミネルヴァ書房、2017年、194〜213頁。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 木村至聖「女児向けアニメにみる新自由主義時代の社会的規範 : 『プリキュア』シリーズを手がかりに」『甲南女子大学研究紀要人間科学編』54号、2018年:167-189頁。 PDF

◆物語のグローバルな伝播と社会との対話(物語:寓話)

「アフロ・アメリカンの文化的遺産を論じるとき、奴隷制の存在を忘れることはできない。………商品としての奴隷の輸送と交換は、ヨーロッパとアフリカとアメリカを結ぶ三角貿易の名で知られている。」(明石・飯野, 2011: 96)

  • 府川源一郎「ウサギとカメの教育文化史:教科書の中のイソップ寓話」『府川研究室のホームページ』より。 Link
  • 明石紀雄・飯野正子『エスニック・アメリカ:多文化社会における共生の模索(第3版)』有斐閣、2011年。特に「2章 新大陸で出会った3つの人種集団」(79〜99頁)。 Library
  • 米原万里『旅行者の朝食』文春文庫、2004年。特に「サンボは虎のバター入りホットケーキをほんとに食べられたのか?」。 愛知県図書館所蔵あり
  • “The Tortoise and the Falcon” (p. 75-78) In Abrahams, Roger D. African Folktales. New York: Pantheon Books, 1883. Google Books

◆アメリカと日本のヒップホップ文化

「ヒップホップは今の世代の声だ。70年代のブロンクスに育っていない人々のためにもヒップホップは存在し、強力な力となった。ヒップホップには、世界中に住むあらゆる国籍の人々を結びつける力がある」(DJクール・ハークによる序文、チャン, 2016: 10)

  • 大和田俊之『アメリカ音楽史:ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』講談社、2011年。 Library
  • ジェフ・チャン『ヒップホップ・ジェネレーション[新装版]』押野素子訳、リットーミュージック、2016年。 図書館発注済み(2019.5)・加藤ゼミ所蔵あり
  • 磯部涼「ヤンキーとヒップホップ」(107-19頁)、五十嵐太郎編著『ヤンキー文化論序説』河出書房新社、2009年。 加藤ゼミ所蔵あり
  • イアン・コンドリー『日本のヒップホップ:文化グローバリゼーションの〈現場〉』上野俊哉監訳、NTT出版、2009年。 Library
  • 有田亘「バンクシーの落書きはアリかナシか」『いろいろあるコミュニケーションの社会学』北樹出版、2018年、10〜13頁。 Library
  • マーティン・クレイトン、トレヴァー・ハーバート、リチャード・ミドルトン共編『音楽のカルチュラル・スタディーズ』若尾裕監訳、ARTES、2011年。特に、デイヴィッド・ブラケット「名称がもたらす差異:アフリカン‐アメリカン・ポピュラー音楽にかんする2つの事例」(273〜287頁)。 Library
  • Lupe Fiasco, “All Black Everything” (2011) YouTube (Lyrics On Screen) / Genius Lyrics

◆ポピュラーカルチャーとしての演歌

「この時期[1968年]の日本の対抗的知識人がジャズやブルースといったアメリカ黒人音楽をモデルとし、それに関する先鋭的な議論を流用して「艶歌」概念を立ち上げた」(輪島, 2010: 「*どこへ行く「演歌」)

  • 増渕敏之『物語を旅するひとびとII:ご当地ソングの歩き方』彩流社、2011年。 Library
  • 輪島裕介『創られた「日本の心」神話:「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』光文社新書、2010年。 Library
  • フランシス・ニュートン『抗議としてのジャズ』(上・下)山田進一訳、合同出版、1968年。 Library
  • ウェルズ恵子『魂をゆさぶる歌に出会う』岩波ジュニア文庫、2014年。 Library

◆なぜ「Otaku」なのか――ファンダムの国際化と現地化(オタク)

「アメリカの国勢調査やなんかの公的書類には人種の選択欄があって、「メキシコ系アメリカ人」というカテゴリーがある。………人種よりも、こういう分類があればいいのに、って僕は思うんだ。「Nerd」とか、「Geek」とか、それから「Otaku」とか。」(マシアス, 2013: 10-11)

  • 大塚英志『「おたく」の精神史:1980年代論』朝日文庫、2007年。 Library
  • パトリック・マシアス『オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史』町山智浩編訳、ちくま文庫、2013年。 Library
  • 三原龍太郎『ハルヒ in USA:日本アニメ国際化の研究』NTT出版、2010年。 愛知県図書館に所蔵あり
  • 谷川建司、王向華、呉咏梅共編『サブカルで読むナショナリズム:可視化されるアイデンティティ』青弓社、2010年。 加藤ゼミ所蔵あり
  • Cecilia D’Anastasio. “What Black Anime Fans Can Teach Us About Race in America.” Vice (5 August 2015). Link

◆世界的なファンダムの広がり(腐女子)

「日本では想像し難いことかもしれないが、アメリカではコミックスは男性の読むものと考えられてきた。………2004年でも「少女が漫画を読む」という事実が驚きをもって報道されたのである」(椎名ゆかり「アメリカでのBLマンガ人気」、「総特集 BLスタディーズ」『ユリイカ』2007年12月臨時増刊号、182〜3頁)

  • コンスタンス・ベンリー『NASA /トレック:女が宇宙を書き換える』上野直子訳、工作舎、1998年。加藤ゼミ所蔵あり
  • 北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か:不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』書肆侃侃房、2019年。
  • 溝口彰子『BL進化論:ボーイズラブが社会を動かす 』太田出版、2015年。 Library
  • 溝口彰子『BL進化論 対話篇:ボーイズラブが生まれる場所』宙出版、2017年。 Library
  • 西村マリ『BLカルチャー論』青弓社、2015年。 Library
  • 大城房美編『女性マンガ研究:欧米・日本・アジアをつなぐMANGA』青弓社、2015年。特に、長池一美「第六章 グローバル化するBL研究:日本BL研究からトランスナショナルBL研究へ」(134〜152頁)。 Library
  • 堀あきこ『欲望のコード』臨川書店、2009年。特に「第三章 男性向けポルノコミックと〈性的表現を含む女性コミック〉の概要と特徴」(91〜147頁)。 Library
  • 「総特集 BLスタディーズ」『ユリイカ』2007年12月臨時増刊号。 加藤ゼミ所蔵あり
  • 「BLオン・ザ・ラン!」『ユリイカ』2012年12月号。 加藤ゼミ所蔵あり

◆テレビゲーム文化を再解釈する(ゲーマー)

「『ゼビウス』がどのような意味で革新的であり、どのような点でゲーム・フリークたちの興味を惹いたのか………それは、『ゼビウス』が従来のアクションゲームとは異なる次元の「物語」を内蔵していた点にある。」(河田, 2009: 90)

  • 馬場章「ゲーム学の国際的動向:ゲームの面白さを求めて」『映像情報メディア学会誌』60.4、2006年、491〜494頁。 PDF
  • 加藤裕康『ゲームセンター文化論:メディア社会のコミュニケーション』新泉社、2011年。特に「第二章 ゲームセンター文化の生成」(75〜108頁)。 Library
  • 桝山寛『テレビゲーム文化論:インタラクティブ・メディアのゆくえ』講談社現代新書、2001年。特に「第一章 黎明期のテレビゲーム」(25〜46頁)。 Library
  • 谷川建司、王向華、呉咏梅共編『拡散するサブカルチャー:個室化する欲望と癒しの進行形』青弓社、2009年。特に、河田学「フィクションとしてのビデオゲーム『ゼビウス』:現代日本的フィクショナリティーのあり方」(83〜118頁)。 Library

◆大衆文化と「人種化」の問題(国民・人種・文化)

  • 小笠原博毅『真実を語れ、そのまったき複雑性において:スチュアート・ホールの思考』新泉社、2019年。加藤ゼミ所蔵あり
  • ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない:人種と国民をめぐる文化政治』田中東子・山本敦久・井上弘貴共訳、月曜社、2017年。
  • 橋本健二『新・日本の階級社会』講談社現代新書、2018年。 Library
  • 高橋健司「世界史教育における「人種」概念の再考」『社会科教育研究』94(2005): 14〜25頁。 PDF
  • 南川文里「アメリカ社会における人種エスニック編成:エスニシティのナショナルな条件」『社会学評論』55.1(2004年):19〜32頁。 PDF
  • J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー:アメリカの繁栄から取り残された白人たち』関根光宏・山田文共訳、光文社、2017年。 Library
  • ジャスティン・ゲスト『新たなマイノリティの誕生:声を奪われた白人労働者たち』吉田徹・西山隆行・石神圭子・河村真実共訳、弘文堂、2019年。
  • オーウェン・ジョーンズ『チャヴ:弱者を敵視する社会』依田卓巳訳、海と月社、2017年。

◆聖地巡礼が引き起こす文化的問題

「たとえば近年注目されているアニメ聖地巡礼は、アニメや漫画の舞台としてトレースされた現場を探し当て、何の変哲もない景色を二次元の想像世界と重ね合わせる新しい観光の試みである。ここでの観光のまなざしの先には、現実をイマジネーションの世界に重ね、重層的なリアリティを形成している「拡張現実(AR)」がある。」(野村, 2014: 207)

  • 井上俊編『全訂新版 現代文化を学ぶ人のために』世界思想社、2014年。特に、野村明宏「観光と文化:真正性をめぐって」(194〜208頁)。 Library
  • 増淵敏之「コンテンツツーリズムとその現状」『地域イノベーション』1、2009年、33〜40頁。 PDF
  • ジョン・アーリ『社会を超える社会学』吉原直樹監訳、法政大学出版局、2006年。特に、「第三章 旅行」(87〜138頁)。
  • 池田拓生「地域振興におけるキャラクター運用に関する一考察:鳥取県米子市・境港市におけるキャラクターの活用」『観光科学研究』5、2012 年、127〜-135頁。 PDF
  • 井手口彰典「萌える地域振興の行方:「萌えおこし」の可能性とその課題について」『地域総合研究』37.1、2009年、57〜69頁。 PDF
  • 佐藤円「史料が語るポカホンタス」『大妻比較文化:大妻女子大学比較文化学部紀要』 16 (2015年): 72〜99頁。 PDF
  • Edgerton, Gary, and Kathy Merlock Jackson. “Redesigning Pocahontas: Disney, the ‘White Man’s Indian,’ and the Marketing of Dreams.” Journal of Popular Film and Television 24, no. 2 (1996): 90–98. Link